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2023.1.18 貨幣 三橋貴明氏 

情けない・・。野口悠紀雄のあまりにも幼稚な貨幣のプール論【三橋TV 第653回】 2023.1.18

https://youtu.be/RGcmAeJtMfA

1:27~


正しい「貨幣観」を身につける


三橋氏

今日のテーマでもあるんだけど、「貨幣」についてパーフェクトに理解をしていただきたいな、と思います。

私、あれですよ? 冗談でも何でもなくて今年、「体制」としてね、「過半数」とまでいかなくても、「体制」として、日本国民とか日本の政治家の「貨幣観が転換」されないと、もうちょっと「ポイントオブノーリターンかなぁ」と。

高家氏
「ポイントオブノーリターン」?

三橋氏
「後戻りできない」ですね、に、なっちゃうかな〜思うぐらい危機感を持っていますので、貨幣観について学んでいただければな、と思っております。

(三橋経済塾への案内など 略)

というわけで「貨幣」の話なんですけど、

「税は、財源だ」という「貨幣のプール論」からの脱却を


「財政破綻論者」って「貨幣」について「勘違い」してる人、まぁ「税は財源だ」って言ってる人とか、にね?
最初のきっかけとして考えてもらうための質問って、最も適切なのが何なのか?ってのは、私はね「銀行預金ってどう思われますか?」だと思う。

高家氏
借りたところから?

三橋氏
もちろん、高家さんなら、高家さんが「銀行から借りた瞬間に、ゼロからポンっと生まれますよ」と。
で、これは、どぅぅ〜あがいても否定できないです。 どぅぅ〜あがいても否定できないんですよね。

で、これ解った瞬間に「お金のプール論」から解き放たれる。

こう(プールの形のジェスチャー)お金の量が一定で、そっからお金を借りてきて、で残りが減っちゃう、みたいな「貨幣のプール論」から脱却できるんですね。

「銀行預金は、どうやって生まれるのか?」を考える


でも、「銀行預金ってどうやって生まれたの?」って言うと「いや、それはどっかが振り込んでくれたんだろ」と。
「振り込まれた銀行○、どこから出てきたの?」って言ったら必ず「現金紙幣を預けた(から)」って言うんだよ?

高家氏
ああ、そっちになっちゃうんですか?

三橋氏
なります、なります。
「じゃあ、その現金紙幣どう手に入れたの?」

高家氏
借りたんですか?

三橋氏
違うよ、銀行預金引き出したんだろ?

高家氏
あああ、そっか。

三橋氏
また「銀行預金」に戻ってるじゃねぇか!

というような、こういうことを考えてもらうと結局「銀行預金」という貨幣が我々が変えるときに、「銀行が数字打ち込んで作ってる」と、「創出してる」というのがわかるじゃないですか?

そうすると、サササササ〜っと色んなことが解けていくわけですね。

「貨幣の源」?


で、この話を踏まえた上で、じゃあ「貨幣の源って何だろう?」というのを説明する際に、非常に「秀逸だな〜」と思ったレトリックが、先日の中野先生、「需要」(という回?)にあります。

例えば「工場建設」を考えてみましょうか?

民間企業が「工場を建設したい」と。「でも、工場を建設する資金が足りない」、こんなんザラにありますからね。
大体あれですよね、企業とからなら「工場建設」とかなんだろうけど、例えば高家さんが、「家を買おう」と、「3,000万円のマンション買おう」としたときに、普通3,000万円とか貯めてないよね?

高家氏
はい。

三橋氏
そりゃあ貯めてないんですよ。だから「どうしよう?」って話になる。

「工場を建設したい」「マンションを購入したい」


その時に、例えば高家さんが「マンション買いたい」、「企業が工場を建設したい」っていうのがこれまた「需要」です。
その「需要」が生まれた際に、銀行の与信が通ったら「借用証書」さし入れて、銀行が「ハイっ」って形で「3,000万円」なら「3,000万円の住宅ローン」ってことで、ここに書いてきます。 しゅちゅう?に書いてくれるんです。
あるいは「工場」なら「10億円」という形でこう書いてくれる形で、「銀行預金がゼロから、ポーンッって形で生まれてますよ」と。

もちろんアレですよ、「借用証書と引き換え」だから、「自由資産が増えるわけじゃない」からね。
これ両方(企業も銀行も)増えてないからね、自由資産は。

まず、「銀行預金」が(借用書と引き換えに)「ポーンっ」と増える


というわけで「民間企業(等)の「工場建設」というサービス」‥あ、ちなみに「工場建設」は「サービス」です。「サービスを買う」ということです。
「を購入したいという「取引の需要」があって、初めて銀行は貨幣(銀行預金)を発行する」わけです。

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「民間企業(等)の「工場建設」というサービスを購入したいという「取引の需要」があって、初めて銀行は貨幣(銀行預金)を発行する」

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「政府」にも同じことができる


同じことが、「政府」にも言えますよ、と。

「日本政府」は「日本国民を守るために、防衛費を増額し、防衛力を増強したい」

と(政府は)考えてるかはわかんないよ?「防衛省」は考えてると思うけどね。
(一応)こういう「需要」です。これ(この需要)があったときにどうするんですか?と。

で、基本的に「政府に」金ないですからね、常に、はい・。
だってなぜかというと「持ってる必要がない」から、政府は、お金なんか。

高家氏
(政府はお金を)「貯めておく」必要がない?

三橋氏
(政府はお金を)「貯めておく」必要がないんです。

我々の場合は、たとえば「住宅ローン」にしても「頭金」ある程度貯めなきゃいけないけど、「政府は」ゼロです。

政府は「国債」を発行して「当座預金」を増やし、「使う」


「(政府は)具体的には何をやるか?」というと、「日本政府」が「日銀」に「国債」発行して、「日銀当座預金」変えてきて、これでまぁ「発注」するんだけど、例えば「戦闘機を作ってくれ」みたいな感じにね。
でも、支払いできないから「日銀当座預金」では。
だから「振込指示」を「銀行」にして、「銀行」がこの会社の「口座残高を増やす」って形でゼロからポンっって上がります。
これが日銀当座預金の政策のなんだけど。

これが「貨幣発行」なんです。

「貨幣」とは、「誰かが借りた時に(無から)増える」


つまり「貨幣」というのは、「誰かが借りたときに増えます」、「無」から増えるんです。ま、ゼロからだね「無から」っていうのは。

逆に、「返済すると?」

高家氏
なくなる?

三橋氏
なくなるんですよ。

で、これがですね、この赤いのが「家計の現預金」、「我々の現預金」です。
「現預金」ってなってるけど「現金」って、たいしてないから、ほぼ「預金」って考えてください。

青  非金融法人企業現預金
赤  家計現預金     
黃  非金融法人企業借入 
黒  国債・財投債    

この青いのが、「非金融法人企業現預金」です。
いわゆる「内部留保」って問題になってるじゃないですか?
あれ、「内部留保」って色々定義あるんだけど、私は「現預金」で見てる、一番堅いから。
ぶっちゃけ「銀行預金」ですよ。現金そんな溜め込むような企業ないから。
確かにこれ、増えてるんですよ。でも、まぁ家計の預金も増えてるんだけど。

「国民の預金が増える」=「政府の負債が増える」


いずれにしても「企業や、家計の預金が増えていってる〜」ってことは、反対側で「誰かが負債を増やさなきゃいけない」と。

高家氏
政府ですか?

三橋氏
あのね、メインはね、本来違うのよ? 本来違うんだけど、この「黒い方」ですよね。直近だと。
「国債・財投債」、すなわち「政府の負債」ですよね。

問題はこれ(黄色「非金融法人企業借入」)なんですよ。
この黄色いのは「非金融法人企業の借り入れ」です。

つまり日本企業は、80年から前もそうなんだろうけど、95~6年ぐらいまでは「借り入れ」増やしてって、つまり貨幣を、「銀行預金を、送出してくれてた」んです。
それがね「減り始めた」んです、ここで。

高家氏
ここら辺までは、「需要があった」から?

97年から「デフレ」になり、政府の「借入」が「減って」いった、つまり‥?


三橋氏

そう。ここからです、「デフレ」っていうのは。

青  非金融法人企業現預金
赤  家計現預金     
黃  非金融法人企業借入 
黒  国債・財投債    

この前(97年より前)デフレじゃないので、ちゃんと企業が金(を)借りて投資してくれてたから、政府はそんなに財政赤字、これ(黄色)「財政赤字」だから要は。
財政赤字増やさなくても経済まわってたんだけど、
この辺で、97年の「橋本緊縮財政」で「デフレ化」して、「減っていった」んですよ、これ「借り入れ」が。

つまり「返済していった」ってことです。

この時期に、もし日本政府のこの「国債財投債」の増加がなければ、これ(赤)減ってたよ、絶対に。
論理的に必ずそうなるんですよ。

で、そのあとずっと「横ばい」が続きまして、まぁ多少増えてはいるんですけどね、「企業の借り入れ」ですよね。
でも、未だにピークに戻ってないんですよ。

続きはYouTubeで確認 🐾

6:30~

https://youtu.be/RGcmAeJtMfA


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