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理学部物理系新入生に勧めたい本

大学入試合格発表に季節になりました。

ということで、今回は理学部物理系の新入生に勧めたい本を紹介していきたいと思います。

まず、大学1年生で最初に習う物理学の分野は「力学」です。ということで、おすすめの力学の教科書を何冊か紹介します。

まず、入門的テキストとしては

  1. 物理学レクチャーコース 力学

  2. 物理入門コース 力学

  3. 物理学序論としての力学

がオススメです。副読本としては、『ファインマン力学』もオススメです。

難易度がグッと上がりますが、意欲的な人たちの間では『ランダウ 力学』が読まれています。

また、高校までの力学とは異なり、大学の力学は微分積分を使って力学が記述されます。したがって、物理数学も並行して勉強する必要がありますが、学習院大学の田崎先生が無料で公開している物理数学ノートにまずは目を通すと良いと思います。教科書としては、『物理入門コース 物理のための数学』が丁寧で分かりやすいです。

さて、ここまでは一般的な大学のカリキュラムに沿って力学の本をいくつか紹介してきましたが、大学に入学したばかりの新入生の皆さんは、物理学の最先端の研究に強い興味があると思います。しかし、最先端の内容を理解するためには、学部高学年―大学院レベルの知識が必要となるので新入生の皆さんにはハードルが高いと思います。そこで、オススメなのが「ブルーバックス」シリーズです。意欲的な新入生なら高校生の時に何冊か読んだ方もいると思いますが、ブルーバックスの本は最先端の研究者が自分の研究分野について分かりやすく書いてくれているので、新入生にとっても理解しやすく大変オススメです。

また、私の専門である天文学に関してましては、日本天文学会が刊行している『シリーズ現代の天文学 人類の住む宇宙』が、天文学の幅広い分野に関して大学の教養授業レベルでまとめられているのでオススメです。

物理学以外にもオススメしたい本も色々ありますが、そちらはまた別の機会に紹介したいと思います。


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