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武甲山の犬神様

武甲山が「犬神様」とよばれていたことを思い出す。

小学生の頃、白いセメントの山肌がいろんなモノにみえて、
猿や骸骨などいろいろな形にみえると楽しんでいた時がある。
その中でよく覚えているのは「犬神様」だった。

今は崩されているのでわからなくなっているが、
武甲山の東側に犬が登っている大きな姿がみえる、と噂になった。

東側の赤い枠(犬が手を伸ばして山頂に向かっているようにみえる?)

かろうじてわかるその頃の写真をのせておく。

武甲山の犬神様を怒らせたら怪我をするから、
武甲山に登る時、必ず鳥居のところで一礼する、と言われたこともあった。

「犬戻橋」

現存はしていないのだが、横瀬町に犬戻橋という小さい橋があった。
(横瀬町語歌あたり)

また、秩父市にも犬戻橋があり(秩父市宮ノ側町)
『秩父志』によれば、昔、秩父神社に社地を守る神犬がおり、境内より決して外には出ず、この橋まで来ると戻ったことから犬戻橋になったという。

戻るの忌言から、結婚した新婦は渡らないと記されている。

この橋の下を乳幼児がくぐるとハシカが軽く済むとも言われ、
橋名については、境内の大木の根が橋となり生根橋が
イヌバシに転化したとも言われる。

また神社の戌(西北)の方位にあったので戌橋になったとも言われる。

いろいろな伝説があるが、今も秩父駅前の通りに名残があった。
(犬橋屋という宿もあったそうだ)

以前、秩父神社にパラシュートをつけた白い犬がたくさんおりてきた夢をみていた。
天使のような小さな犬たちは、度々、武甲山に降りきているのかもしれない。

昔の横瀬中学校の運動会 武甲山も一緒に応援


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