届いて欲しい歌

Noteの企画に初めて買ったCDってのがあったから、それを見た時に、ちょうど私が今向き合ってる曲について書きたいなと思ったですよ。

私はもうおばさんだけど、数年前からアマバンド的に仲間に入れてもらって、鍵盤をやってますが、概ねコピーでね、

そんなあたしを見てうちの愚息は、ある曲をリクエストしてきた。

それは春スプリングという曲でHysteric Blueって、

当時は相当人気のバンドなんだけど、私は名前はしってても曲まではそんなに知らなくて、更に作った本人は懲役言っちゃったらしく、なんか黒歴史なバンドっすよ。

でもその曲はめちゃくちゃアップテンポでかっこよくて、うちのボ－カルはまだまだ若いので楽勝だろうということで、この曲を提案したわけ。

ほかのメンバーだって若いから、おお！懐かしい！ということになり早速練習してるわけです。

聴くのとやるのとでは大違いでして、このリズムの難しさとか、キメの多さとか、かなり苦戦なんだよね。

お披露目はあと一週間後に控えたライブなのだけど、果たして完成できるのかしらん？

でもやると決めたらやらんとな。(爆)

さて、なぜこの曲なのかという説明になるわけだけど、これは私が初めて買ったアルバムじゃなくて、今は亡き長男がはじめてかったCDらしいのよ。

それを次男が見ていて、知ってた？と言うので知らん！と答えたら、

「じゃ、おかあのバンドでコレやってよ」

というのが次男の希望だったわけ。

死んじゃった長男はミュージシャンになるために東京に行って、そこで学校に行き、結核に倒れ、帰ってきた時は手遅れで亡くなりました。

26歳。歌もダンスもとっても上手い自慢の息子だったけど、理不尽に人生終わっちゃってきっと聞きたがってると思うよ

などと言われたらやるしかないやないかい。

この理由をメンバーにゴリ押しして、やることになってるって訳。

私は本当はそんな1面も見てないくらい長男のことわかってなかったかもだけど、ちょっと頑張ろうと思ってるですよ。

で、リハをやってた数日前。メッセンジャーが飛んできて、みてみると、長男の同級生の女の子。

と言ってももうお母さんなんだけど(爆)

「龍の写真が出てきたので」と、みんなで旅行に行った写真を送ってくれた。

リハやってるそのまさに真っ最中にね。

繋がってるなぁ

繋がってるといいなぁ

って思ったけど

写真の長男はめちゃくちゃ楽しそうに笑ってて、救われた気もしたな～。

今はさコロナで世の中凄くパニックになってるけど、うちの息子の結核だって侮れない。

薬があるから死ぬ病気じゃないと思われてるけど、死にます。手遅れになるとね。

この令和や平成の時代に結核って、どんだけ手遅れさ！と毒づきますが、数年後にやってきたコロナ時代も、息子の結核も、侮ると怖いねって思い返しちゃうよ。

生きてたらどうだったろうとか、生きてたらきっと一緒にバンドやったかなとか、

生きてればできた色んなことが出来なくなるからね

みんなもこの今の時代も自分を大事にして欲しいわな。

さ、

件の話に戻るけど、このお題、初めて買ったCDは、Hysteric Blue。

愛しき長男のお話でした。

完成させて演奏したら、喜んでくれると信じて

頑張って練習するよ。

そして私のわがままに付き合ってくれたメンバーにも感謝してる。

ありがと～。

おわり。

#はじめて買ったCD