鳥獣戯画だけでマンガにしてみたハナシ
こんにちは。就労継続支援ビルドの秋田です。
先日ビルドではビルドイラストコレクションvol.5を発行しました。
ビルドイラストコレクションは、日ごろの作業の成果発表兼気分転換の年中行事として発行される社内のみで配布する同人誌のようなものです。
今回からの変更点として、中のイラストを長方形→正方形に変更し、キャプション+スタッフからのコメントスペースを大きく取ることにしました。
デザイナーもイラストレーターも、自身の仕事についての意図などを説明をする機会はたくさんありますから練習も兼ねています。
秋田は非絵描き&ノンデザイナーなのでこれまでイラストコレクションに参加していなかったのですけれども。
正方形なら4コママンガできるなーと思って。おもしろそうだったので急遽参加させてもらいました。
(中身は別の機会に発表する予定なのでここでは秘密です)
チラっと見えていると思いますが、使っている絵は鳥獣戯画のものです。
日本最古の漫画と言われている有名な絵巻ですね。
基本的な著作権は切れているので、商用利用でもないしある程度やりたい放題です。
なにかを創作するときには、必ずしも絵が描けなくてもいいし。遊びは全力で遊ぼう!というメッセージを込めてあります。
4コマくらいなら考えやすいのですぐ思いつくのですが、自分で絵を描くというコストを最小限に表現できる方法として編み出しました。
ちなみに内容は意味不明です。
さてさて、突然話が変わりますけれども
昔々に精神保健福祉士協会に入って真面目に活動していた秋田は、初任者研修のときにこんな話を聞きました。
誰の車に乗っているのか
支援者はついつい利用者さんの手をひっぱって正しい道に導きたくなってしまいますが、それは誤った方法です。
その車を運転しているのは誰ですか?
その車=人生は利用者さんのものです。
ハンドルを握っているのは利用者さん。
どこに行くか、どう行くかを決めるのも利用者さん。
そのために何をしたらいいのか方法や手段を一緒に考えるのが支援者。
代わりに運転して正しいゴールに連れて行くことは支援ではない。
という話でした。
支援者は助手席や、時には後部座席に乗ってナビをしたり見守ったりします。場合によってはガタガタの道や沼に突っ込んでしまうかもしれませんけれど、命にかかわらなければ見守ったまま付き合っていく必要もあります。
特に就労継続支援だと、自分でやったほうが早い!とか、そっちじゃないほうがいいのになあと歯がゆいことはたっくさんあるのですけれども、誰かの人生を肩代わりすることはできませんから
ご本人が経験し、力を付けていくために必要なことなのです。
などという話を、きのうのスタッフミーティングでしていたら
なんとなく4コママンガにしたくなったので書いてみました。
素材は…ダ鳥獣ギ画さんより拝借。
本当は、World Makerを使ってネームを4ページくらい作っていたんですけども。素材を用意するのが大変だったので断念しました。いつか実現させようかと思います。謎の野望です。
絵が描ける人たちは自分で描いちゃうんでしょうけれども、秋田は全く絵が描けない生き物なので、こうして世界の便利なものを駆使して伝えるのですよね。
イラストコレクションで一度4コマを書いたからハードルが下がっているというのもあります。一度経験をするというのは大事なことです。
経験したことがあれば、だいたいのことはハードルが下がって行動しやすくなるのですよ。
一歩踏み出すきっかけになると幸いです。