スタートアップと過労
先の電通事件を皮切りに、働き方改革やら過労について、ニュースで話題になる機会はしばしばあります。
そんな過労について今日奥さんのエピソード。
うちの奥さんはヨガの先生をしているわけですが、ミュージカル映画のDVDを借りてきては、1週間で10回以上、延々と観ています。
「なんでそんなに繰り返し観るの?」と聞くと、ヨガで使える表現方法がないかを探すのと、感性を磨くため、とのこと。 「じゃあ、『その時間は「仕事」に該当するから、月45時間の残業規制にひっかかる可能性があるので、何時間費やしたのか全て記録して提出してください。そして、45時間を越えるようなら過労とみなし、映画の閲覧を規制します』と言われたらどうする?」と聞いたら、うるせえ、と言うとのことです。
「映画を観る」という行為が仕事なのかプライベートなのかが曖昧になってる例として挙げました。
過労は時間的なものではなく、あくまで精神的なものが原因で、好きなことを規制されるのは逆にストレスであり、好きではないことをやらされてる苦痛に転換した瞬間に過労という概念が発動するのかなと。
物理的に出社してない時間、家にいたり土日祝日でも、仕事の事を100%考えないのは無理なわけで、マインドシェアは一定奪われる前提を考えると、好きな事を仕事にしてる人の方が圧倒的に幸せだし、そういった働き方をしている人が増えてる世界(スタートアップ)をもっと知ってもらいたいです。
平野啓一郎さんが「分人主義」と言う言葉を使われていて、人間は複数の(分割可能な)dividualな存在と言ってて、たしかにマインドシェアを分散することは過労死や鬱を無くす一つの方法かもしれない。
ただ、複数の分人をベン図で表した時の共通部分が大きいほうが、それぞれのコミュニティで複数の人間を演じる必要がなくて圧倒的に楽だと思う。
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