財務諸表の脚注を読む
■財務諸表
企業の財務状況や
経営成績を報告する
決算書類
利害関係者に
企業の経営状態や財務状況を
公表することを目的として
金融商品取引法で上場企業に
作成が義務付けられている書類
会社法では
「計算書類」とよばれる
・貸借対照表
・損益計算書
・キャッシュフロー計算書
・株主資本等変動計算書
・個別注記表…など
特に、貸借対照表・損益計算書
キャッシュフロー計算書の3つは
「財務三表」とよばれており、
1年間の財務状況やお金の流れを
読み解く上で重要な書類
バリュー投資の父
ベンジャミン・グレアム氏は
財務諸表の脚注には
とてもお貴重な情報が詰まっており、
注意深く読むことを推奨しています。
ほとんどの人が
詳しく読まないため、
グレアム氏は驚いたそうです。
この脚注を読むことで、
ストックオプションと
ワラント(新規予約券)が
既存の株主の利益を減らす
可能性があることがわかります。
■ストックオプション
会社が従業員や取締役、顧問、
業務委託など社外協力者に対して
あらかじめ定められた価格
(権利行使価格)で自社株を
取得できる権利を付与する制度
■ワラント
発行会社の株式をあらかじめ
定められた価格(行使価格)で
一定の期間(行使期間)内に
取得できる権利のこと
新規発行するということは
既存の株主に大きな印象を
与えるもののため、重要です。
他にも、一時的な費用や
調整項目などについての
説明もあります。
本当に一時的な費用なのか
それとも会計上の操作なのか
脚注を読むとわかります。
そのため、
不正会計が発見される前から
危険を察知することも可能。
本来ならば、
脚注の疑問点を株主総会などで
タフに質問できる部分だが、
期待が高過ぎる企業には
質問しづらく見落とされやすい。
徹底的な分析をせずに
熱に浮かれた株式市場の
見通しに従って投資をすると、
高確率で痛い思いをする
可能性があるため、
注意が必要です。
グレアム氏の著書
「賢明なる投資家」には
しっかり理解するための
読み方について詳細があり、
大変役立ちます。
株主の利益を減少するか
不正会計操作がなされて
いないかなど
しっかり脚注も読むように
心がけましょう。
自分のHPでも
ご紹介していますので
参考にしてみてください。
では、また
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