表現者を支えるアオイエのコミュマネ|BUFF卒業生の今 #01
神奈川県のクラブチームのサッカー選手であり、シリコンバレーの大学生でもあるという株式会社アオイエ代表取締役の坂元裕星(さかもと ゆうせい)さん。大学在学中にバックパッカーとして、ネパールを訪れ、帰国後アオイエに入居し、東京を統括するコミュニティマネージャーを経て代表を務めている。私たちBUFFインターン生はそんなBUFF卒業生の今の活動を聞いた。
杉並区にある高円寺駅から徒歩約5分、ひっそりと佇む一軒家に「アオイエ」の文字。コロナ対策もバッチリです。
1, 活動していたらコミュニティマネージャー
ー坂元さんはアオイエの代表以外にもたくさんのことをやられているとのことだったのですが、改めて自己紹介をお願いします!
坂元裕星(以下、坂元):
アオイエの代表をしております。坂元裕星です。今はアメリカのシリコンバレーにある大学にも行っていて、世の中のリーダーの人たちが一体どんなマインドを持っていて、どんな活動をしているのかという研究をしています。であとは...神奈川県でサッカー選手もしています(笑)。
ーありがとうございます!坂元さんはサッカー選手もされてるんですね。
坂元:
そうなんです。土日は大体サッカーしている気がします(笑)
ーすごい。今日は、そんな多彩な坂元さんについてインタビューしていきたいと思います。坂元さんが「コミュニティマネージャー」に興味を持ったきっかけはなんですか?
坂元:
最初...大学生でネパールに約1年いた時に、ライ族という150人の村に住んでいて、一緒に生活していたんです。その時に、助け合うこととかみんながお互いのことを知っていることとか、全てはコミュニケーションから始まることとか、そういった温かいコミュニティがあってみんながすごい幸せそうだったんですよね。心からの笑顔でいる時間が明らかに日本にいる人より多いなと思っていて。じゃあなんでお金がある日本で、東京でできないのだろうか?と思って、アオイエの運営として自分はただそれを実現するために活動していたらコミュニティマネージャーだったっていう感じですね。
ーそうだったんですね。気がついたらコミュニティマネージャーの活動をしていたんですね。BUFFに入ったのはどんなきっかけですか?
坂元:
BUFFは...BUFF代表の翼さんが100BANCHを運営しているじゃないですか?その100BANCHのプログラムにアオイエが運営していたBUSHOUSEというのが入っていて。その当時のアオイエの代表に「翼さんがコミュニティマネージャーの学校を作ったらしいんだけど、アオイエにはコミュニティマネージャーが必要だから行ってほしい」と言ってくれて入ったという経緯ですね。その時は、大学4年生でしたね。
ーなるほど、BUFFも人との繋がりで生まれた出会いだったんですね。BUFFで一番印象に残っていることや役立っていることは何ですか?
坂元:
翼さんの「コミュニティは生き物だ」「脱皮しなきゃいけない」という言葉を聞いた時にとても衝撃を受けましたね。確かにその通りだなって思って。どんどん若返って、循環を作っていかないとコミュニティとして難しいなって思いますね。
あとは、100BANCHに「鍋BANCH」というのがあるんですけど、それをパクって「ナベイエ」っていうイベントを作ったんですよ(笑)。BUFFで翼さんがコミュニティワードを作った方がいいというのを学んで。「ナベイエ」というワードを使っている人は、「僕はアオイエに住んでいるんだ」と思ってくれるんですよ。それはオープンのイベントの一つとしてやりましたね。
2, 表現したいことを実現してあげること
ー坂元さんの思うコミュニティマネージャーってどんな人ですか?
坂元:
あーなるほど(笑) 。坂元の思う、でいいんですよね?笑
まず、コミュニティにおいてコミュニケーションが絶対大事だと思っていて、住んでいると何かトラブルが絶対あるんですよね。「その皿誰が洗うの?」「誰が掃除するの?」とか色々あるんですよ。でもそれは大体コミュニケーションをすると解決出来るんですよね。
その人の生まれた環境、育った環境も違うからこそ価値観も考え方も違うということは前提として持っていなければいけなくて、皿をすぐ洗う人もいれば、次の日の朝に洗う人もいるんです。それは、話してみないとわからないんですよね。
そして坂元の思うコミュニティマネージャーは、その価値観が違う一人ひとりの表現したいことを実現するために何が出来るかを考えてあげることが出来る人だと思いますね。
ーなるほど、すごい面白いです。コミュニティマネージャーはどんな人に向いていると思いますか?
坂元:
どんな人かぁ...んー。人に興味がある人がいいと思いますね。
現代で、チームとかが崩壊する時って、多分内部でのコミュニケーションが取れていないことが多くて。アメリカだと、障害発達心理学とかキャリアデザインとかの考えが元々あったから、会社の中やどこに行っても「コーチ」という人が絶対いて、人が介入することが当たり前なんですよね。日本だとそれが当たり前じゃなくて、周りが敵だという感覚あるじゃないですか、テクノロジーとか目に見えて良いものにしかお金をかけないじゃないですか。本当はもっと人間のところが大事だし、心のところが大事だと思うんですよね。そういった時に、コミュニティマネージャーのような人たちはこれからの社会に必要になってきますよね。やっぱり人間なんだから人間味があることが大事だとか人と触れ合い、関わり合うことが大事だと思っている人は、コミュニティマネージャーのことを知ってもらいたいですね。
3, シェアハウスではなくてコミュニティハウス
ーアオイエのことをシェアハウスではなくて、コミュニティハウスと言っているのは何かあるんですか?
坂元:
なんかシェアハウスって、、他のところだと物件ごとに独立しているので、他の物件のこと知らないんですよ。アオイエは、世田谷を中心として高円寺や門前仲町にもあって、お互いの住んでいる場所は別々だけど同じコミュニティにいるよねっていうのを大事にしているんです。コミュニティに家がくっついている感覚ですよね。それぞれの物件で色があるんですけど、他のところに行っても同じアオイエだよねっていう。だから関西から泊まりに来ることもあれば、東京から関西に泊まることもあって。
ーアオイエは今全部で何軒あるんですか?世田谷にはこだわりとかあるんですか?
坂元:
今16軒ですね。
世田谷は、23区で空き家が一番多いんですよね。だからその空き家の問題を解決したいからですね。もったいないですよね、こんな大きい家。誰も住まないならみんなで住んで固定費安くすればいいですよね。
4, 全ては幸せのためのツール
ー坂元さんにとってのコミュニティのビジョンってなんですか?
坂元:
そうだなぁ、日本だと150人単位のコミュニティをどんどん作りたいんですよね。心理学で150人が蜜濃く関われる人数って決まっているので、ネパールの村のようなコミュニティがたくさんできたらいいなとは思いますね。
あと自分は全部幸せになるためのツールだと思っていて、仕事も夢も目標も恋愛も家も全部ツールだと思っていて、幸せになるためにあるんですよ。仕事が幸せの全てになってはいけないし、夢が仕事の全てになってはいけなくて、それがダメになった瞬間にみんな不幸せみたいに感じてしまうんです。だからアオイエの中にいれば最低限の生活が出来るような場所をいっぱい作りたい。そうすれば、外にチャレンジしていくことが出来て、家に帰れば安心して生活できて幸せを追い求めることが出来るよねって思っている。別々に住んでいてもシェアすることって出来るじゃないですか、車とかベビーカーとか色々。そうしたらみんなの子供でありおじいちゃん・おばあちゃんとして生きていけるじゃないですか。そんな信頼のあるコミュニティができたらすごい素敵だなって思いますね。
東京って息吸って吐くだけであんな家賃かかるんですよ(笑)。みんな夢とか目標持っているのに一番お金を使うのは家賃ってもったいないですよね。アオイエでは最低限度の生活ができればいいですよね。
仕事も幸せになるためのツールで。アオイエで働いている人達にも仕事が幸せの要因になって欲しいんですよね。アオイエで働くことが楽しいって思ってもらうために代表としてマネジメントしていかなきゃいけないですよね。
ーツールなんですね。なるほど。坂元さんはアオイエ以外のビジョンはあるんですか?アオイエもある意味幸せのためのツールだと思うのですが。
坂元:
野望はめっちゃありますね。自分の幸せは笑顔なんですよ。その中でもやっぱり忘れられない笑顔がネパールにあって。ネパールにいる純粋な子供たちの笑顔をどうやって守っていけるのかなって考えていて、それをできてこそ自分は心から笑顔になれるのかなって思うんですよね。俺の人生の意味はそこにあるのかなぁって思いますね。
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