ロードサラブレッドクラブ 2020年募集馬完全レビュー 前半
今までの記事に「馬体・動き」の記載を加え、まとめたものです。募集の締め切りは近いですが、もし良ければご覧ください。
1 キープセイクの19
父:ロードカナロア 母:キープセイク
牡 2019年2月10日生
ケイアイファーム生産 高野友和厩舎
総額3,800万円 一口価格 76,000円(500口)
〇血統
父の産駒は、芝の短距離レースを得意としている傾向がある。代表産駒には8冠牝馬アーモンドアイ、サートゥルナーリア、ステルヴィオ、ダノンスマッシュ、ダイアトニックなど重賞馬が多数おり、ディープインパクトの次に時代を牽引する種牡馬として注目されている。勝ち上がり率は41%と非常に高い。社台系生産牧場の産駒は40%程。ただ現3歳世代からはまだ重賞馬が出ていないため、絶対的な信頼を寄せるにはまだ早い。
母は現役時3戦して未勝利。近親にはソウルスターリングやシェーングランツなどがいる。本馬は2番仔で母6歳時の産駒となる。
ロードカナロア x ダンチヒ系の母の産駒は25頭いて、勝ち上がり率が56%と非常に高い。この配合での代表産駒にはダノンスマッシュ(母父ハードスパン)がいる。
〇馬体・動き
全体的に筋肉量が豊富でメリハリのある馬体。やや胴長で肩の角度は寝気味であることから、マイルぐらいまでは距離の融通がききそうである。つなぎ・飛節の角度は標準的。歩様は柔らかくスムーズだが、やや注意散漫な面が見られる。測尺も問題はなく、馬体だけを見れば買いの1頭である。
〇高野友和厩舎
開業10年目。芝のレース全般を得意にしている傾向がある。騎手は北村友一を起用することが多いが、ここ一番というときには川田将雅の起用が目立つ。主な管理馬にはショウナンパンドラ、シャイニングレイ、ファンディーナ、クルーガー、センテリュオ、アウィルアウェイなどの重賞馬がいる。勝ち上がり率は48%と非常に高い。社台系牧場生産馬の預託率は47%程。直近3年のリーディングは2019年40位、2018年33位、2017年が29位。
2 グラナダの19
父:ロードカナロア 母:グラナダ
牡 2019年1月31日生
ケイアイファーム生産 斎藤 誠厩舎
総額3,800万円 一口価格 76,000円(500口)
〇血統
父の産駒は、芝の短距離レースを得意としている傾向がある。代表産駒には8冠牝馬アーモンドアイ、サートゥルナーリア、ステルヴィオ、ダノンスマッシュ、ダイアトニックなど重賞馬が多数おり、ディープインパクトの次に時代を牽引する種牡馬として注目されている。勝ち上がり率は41%と非常に高い。社台系生産牧場の産駒は40%程。ただ現3歳世代からはまだ重賞馬が出ていないため、絶対的な信頼を寄せるにはまだ早い。
母は現役時5戦して未勝利。近親にはメイズオブオナー。遠い近親にはラヴズオンリーユー、リアルスティール、ラングレーなどがいる。本馬は3番仔で母7歳時の産駒となる。
ロードカナロア x 母父Galileoの組み合わせは3頭おり、勝ち上がりが1頭。その1頭が目黒記念勝ちのキングオブコージである。またロードカナロア x サドラーズウェルズ系の母の組み合わせでは12頭の産駒がおり、そのうち5頭が勝ち上がっている。サドラーズウェルズ系の産駒は日本の馬場に適性がないと言わることが多いが、ロードカナロアと配合することで結果を残しつつある。
〇馬体・動き
筋肉質でメリハリのある馬体。前駆の筋肉の発達と比べるとややトモに物足りなさが残る。ただ極端に胴が詰まっていることもなく、肩・つなぎ・飛節の角度が標準的なことからマイルまではギリギリ持つ可能性がある。測尺や歩様に大きな問題はないが、後肢がやや狭踏肢勢のため推進力が効率よく伝わらないかもしれない。
〇斎藤 誠厩舎
開業14年目。芝、ダート共に広い条件下で勝ち星を残しているが、強いて言うのであれば芝のレースが得意な傾向にある。騎手は息子の斎藤新を起用することが多いが、ここ一番というときにはミルコ・デムーロの起用が目立つ。主な管理馬にはヌーヴォレコルト、ゴスホークケン、トーキングドラム、フラアンジェリコ、クリスマス、サンツェッペリンがいる。勝ち上がり率は39%と非常に高い。社台系牧場生産馬の預託率は31%程。直近3年のリーディングは2019年13位、2018年40位、2017年が11位。
3 レディパステルの19
父:ロードカナロア 母:レディパステル
牡 2019年5月25日生
ケイアイファーム生産 吉岡 辰弥厩舎
総額3,800万円 一口価格 76,000円(500口)
〇血統
父の産駒は、芝の短距離レースを得意としている傾向がある。代表産駒には8冠牝馬アーモンドアイ、サートゥルナーリア、ステルヴィオ、ダノンスマッシュ、ダイアトニックなど重賞馬が多数おり、ディープインパクトの次に時代を牽引する種牡馬として注目されている。勝ち上がり率は41%と非常に高い。社台系生産牧場の産駒は40%程。ただ現3歳世代からはまだ重賞馬が出ていないため、絶対的な信頼を寄せるにはまだ早い。
母は2001年のオークス馬。産駒には京都新聞杯3着のロードロックスター、神戸新聞杯2着のロードアクレイムなどがいる。近親にはJRAのOPで活躍したパリカラノテガミやスピリタスなどがいる。本馬は11番仔で母21歳時の産駒となるため、高齢リストは否めない。
ロードカナロア x 母父トニービンの産駒は4頭いて、勝ち上がりは1頭。キングカメハメハ x 母父トニービンの産駒は20頭おり、勝ち上がり率は40%。どちらの配合でも重賞馬は出ていない。
〇馬体・動き
5月下旬生まれということもあり、トモ高で全体的にやや幼さを残す馬体である。現時点ではやや筋肉量が不足しているようにも見えるが、今後の成長の余地を考慮すれば及第点である。歩様はゴツゴツしているところがみられ、前肢は外弧歩様。肩・つなぎの角度は標準的。飛節はやや直飛気味である。測尺では馬体の小ささが気になるところではあるが、今後の成長で一回り二回りと大きくなる可能性は十分ある。
〇吉岡辰弥厩舎
開業1年目の厩舎。現在まで11勝を挙げているが、サンプル数不足のため傾向は掴めない。騎手は坂井瑠星の起用が最も多い。一応勝ち上がり率は29%。社台系牧場の預託馬は26%程。ノルマンディーOCの競走馬を10頭程預かっており、当クラブからの信頼の厚さが分かる。
4 アドマイヤシャイの19
父:ロードカナロア 母:アドマイヤシャイ
牡 2019年2月19日生
ケイアイファーム生産 藤岡 健一厩舎
総額3,000万円 一口価格 60,000円(500口)
〇血統
父の産駒は、芝の短距離レースを得意としている傾向がある。代表産駒には8冠牝馬アーモンドアイ、サートゥルナーリア、ステルヴィオ、ダノンスマッシュ、ダイアトニックなど重賞馬が多数おり、ディープインパクトの次に時代を牽引する種牡馬として注目されている。勝ち上がり率は41%と非常に高い。社台系生産牧場の産駒は40%程。ただ現3歳世代からはまだ重賞馬が出ていないため、絶対的な信頼を寄せるにはまだ早い。
母は現役時4勝。近親にはワグネリアンやブロードアピール(本馬の祖母)などがいる。本馬は初仔で母7歳時の産駒となる。
ロードカナロア x 母父キンシャサノキセキの産駒はいないが、ロードカナロア x 母父父フジキセキの組み合わせでは、35頭がおりそのうち26%が勝ち上がっている。なお8冠牝馬のアーモンドアイはロードカナロア x 母父サンデーサイレンスの組み合わせである。
〇馬体・動き
ロードカナロア×キンシャサノキセキらしく筋肉量が豊富である。しかしまだ馬体は緩く見える。413キロという馬体重が気になる点かもしれないが、ややトモ高であることから成長の余地はまだ残されているのかもしれない。肩・つなぎの角度は標準的で飛節は曲飛。測尺からは管位の細さがやや気になるところだが、問題視するほどではない。歩様はバランスがよくスムーズ。歩くことにある程度集中ができており、従順性は高そうに見える。
〇藤岡健一厩舎
開業19年目の厩舎。芝のレース全般を得意としており、距離が短くなるほど戦績が良い傾向がある。主な管理馬にはジュエラー、ビッグアーサー、ワンカラット、ロードゴラッソ他、重賞馬が数頭いる。騎手は藤岡康太、藤岡佑介の起用が目立つ。過去3年のリーディングは2019年27位、2018年25位、2017年14位。勝ち上がり率は48%と非常高い。社台系牧場の預託馬は29%程。
5 キャトルフィーユの19
父:ロードカナロア 母:キャトルフィーユ
牡 2019年5月2日生
ケイアイファーム生産 中内田 充正厩舎
総額4,000万円 一口価格 80,000円(500口)
〇血統
父の産駒は、芝の短距離レースを得意としている傾向がある。代表産駒には8冠牝馬アーモンドアイ、サートゥルナーリア、ステルヴィオ、ダノンスマッシュ、ダイアトニックなど重賞馬が多数おり、ディープインパクトの次に時代を牽引する種牡馬として注目されている。勝ち上がり率は41%と非常に高い。社台系生産牧場の産駒は40%程。ただ現3歳世代からはまだ重賞馬が出ていないため、絶対的な信頼を寄せるにはまだ早い。
母は2014年のクイーンSの勝ち馬。産駒にはまだJRAの勝ち星がない。近親にはレディアルバローザやエンジェルフェイスなどがいる。本馬は3番仔で母10歳時の産駒となる。
ロードカナロア x 母父ディープインパクトの組み合わせでは42頭おり、その内43%が勝ち上がっている。この配合での主な産駒にはファンタジストやOPで活躍しているドナウデルタなどがいる。現状から相性の良い配合と考えられる。
〇馬体・動き
全体的にボリューム不足の馬体である。5月生まれのため今後の成長を見込むこともできるが、馬体からはそれほど成長の余地を感じられない。つなぎは立っており故障のリスクを感じさせる。胴はやや詰まり気味で、肩の角度も立っていることから距離の融通はあまりきかないと考えられる。飛節は曲飛。歩様は柔らかでスムーズである。馬体からはやや厳しい評価を付けざるを得ない。
〇中内田 充正厩舎
開業8年目の厩舎。芝のマイルのレースを得意とする傾向がある。主な管理馬にはダノンプレミアム、ダノンファンタジー、ミッキーチャーム、リアアメリア他、重賞馬が数頭いる。騎手は川田将雅の起用率が非常に高い。過去3年のリーディングは2019年4位、2018年9位、2017年8位。勝ち上がり率は49%と非常高い。社台系牧場の預託馬は34%程。
6 ブリュネットの19
父:ロードカナロア 母:ブリュネット
牡 2019年4月24日生
ケイアイファーム生産 松下武士厩舎
総額2,800万円 一口価格 56,000円(500口)
〇血統
父の産駒は、芝の短距離レースを得意としている傾向がある。代表産駒には8冠牝馬アーモンドアイ、サートゥルナーリア、ステルヴィオ、ダノンスマッシュ、ダイアトニックなど重賞馬が多数おり、ディープインパクトの次に時代を牽引する種牡馬として注目されている。勝ち上がり率は41%と非常に高い。社台系生産牧場の産駒は40%程。ただ現3歳世代からはまだ重賞馬が出ていないため、絶対的な信頼を寄せるにはまだ早い。
母は現役時3勝でサンスポ賞フローラS3着。産駒はまだ未勝利である。近親にはロードシャリオ(4勝)などがいるが、これといった活躍馬はいない。本馬は3番仔で母9歳時の産駒となる。
ロードカナロア x 母父ダイワメジャーの組み合わせは13頭おり、その内4頭が勝ち上がっている。ロードカナロア x サンデーサイレンス系の母の組み合わせでは、勝ち上がり率が39%。この配合での活躍馬は多く、8冠牝馬のアーモンドアイ、サートゥルナーリア、ダイアトニック、トロワゼトワル、ファンタジスと、ジョーカナチャンなどがいる。
〇馬体・動き
全体的にボリューム不足の馬体。測尺値からは問題は見られないが、明らかに筋肉量が不足している。ロードカナロア×ダイワメジャーであれば、筋肉隆々の馬体を期待したいところだが、本馬はそれに程遠い。肩・つなぎの角度は標準的。飛節は曲飛。歩様もスムーズで大きな問題は見られないが、やや集中力に欠けている部分が見られる。現時点では厳しいか。
〇松下武士厩舎
開業6年目の厩舎。芝・ダート共に短距離レースで良績を残す傾向にある。主な管理馬にはレシステンシア、ジョーカナチャン、モズアトラクション、カラクレナイ、オースミムーン(障害)がいる。騎手は国分優作、坂井瑠星、鮫島克駿、川須栄彦の起用が目立つ。ただここ一番というときには福永祐一を起用することもある。過去3年のリーディングは2019年69位、2018年51位、2017年90位。勝ち上がり率は30%と平均的。社台系生産牧場の預託馬は22%程。開業から6年ということを考えると、これまでの活躍は素晴らしく今後目を離せない厩舎の1つある。
7 リラコサージュの19
父:ロードカナロア 母:リラコサージュ
牡 2019年4月4日生
ケイアイファーム生産 安田翔伍厩舎
総額2,800万円 一口価格 56,000円(500口)
〇血統
父の産駒は、芝の短距離レースを得意としている傾向がある。代表産駒には8冠牝馬アーモンドアイ、サートゥルナーリア、ステルヴィオ、ダノンスマッシュ、ダイアトニックなど重賞馬が多数おり、ディープインパクトの次に時代を牽引する種牡馬として注目されている。勝ち上がり率は41%と非常に高い。社台系生産牧場の産駒は40%程。ただ現3歳世代からはまだ重賞馬が出ていないため、絶対的な信頼を寄せるにはまだ早い。
母は現役時スイートピーSを勝ち、秋華賞では3着。産駒はまだ未勝利である。初仔のロードサージュはデビュー戦で13着。近親には重賞戦線で活躍をしたレディルージュやロードゴラッソがいる。本馬は2番仔で母9歳時の産駒となる。
ロードカナロア x 母父ブライアンズタイムの組み合わせは8頭おり、その内4頭が勝ち上がっている。ロードカナロア x ロベルト系の母の組み合わせでは34頭の産駒がおり勝ち上がり率が44%と非常に高い。この配合ではOP勝ちのレッドガランがいるが重賞勝ち馬はまだ出ていない。
〇馬体・動き
小さくも良くまとまった馬体。適度な筋肉量でメリハリもある。歩様は柔らかく、バランスも良い。ある程度歩くことに集中ができており、従順性にも問題はなさそうである。肩の角度は標準的。つなぎはやや立ち気味で、飛節は極端な直飛。馬体から推測される適性はマイル以下である。測尺からは管位の細さが気になるが、ギリギリセーフといったところだろう。リスクのある馬体だが、上手く化ける可能性もある。
〇安田翔伍厩舎
開業3年目の厩舎。父はJRA調教師の安田隆行。開業間もないためか、まだこれといった得意条件は見られず、広い条件下で勝ち星を残している。開業3年目の厩舎ではあるが、管理馬には重賞勝ちのオメガパヒューム、ワンダーリーデル、キングオブコージがいる。騎手は斎藤新、北村友一、藤井勘一郎の起用が目立つ。過去2年のリーディングは2019年47位、2018年146位。今年度はすでに20勝を挙げており、昨年の成績を超える勢いである。勝ち上がり率は30%と平均的。社台系生産牧場の預託馬は39%程。開業から右肩上がりで成績が伸びており、今後の活躍が期待される厩舎である。
8 レジデンスの19
父:ロードカナロア 母:レジデンス
牡 2019年4月21日生
ケイアイファーム生産 吉岡辰弥厩舎
総額2,800万円 一口価格 56,000円(500口)
〇血統
父の産駒は、芝の短距離レースを得意としている傾向がある。代表産駒には8冠牝馬アーモンドアイ、サートゥルナーリア、ステルヴィオ、ダノンスマッシュ、ダイアトニックなど重賞馬が多数おり、ディープインパクトの次に時代を牽引する種牡馬として注目されている。勝ち上がり率は41%と非常に高い。社台系生産牧場の産駒は40%程。ただ現3歳世代からはまだ重賞馬が出ていないため、絶対的な信頼を寄せるにはまだ早い。
母は未出走。産駒はまだ未出走である。姉には2010年、2011年のエリザベス女王杯を勝ったスノーフェアリーがいる。本馬は2番仔で母5歳時の産駒となる。
ロードカナロア x 母父ケープブランコの組み合わせでの産駒はいないが、ロードカナロア x 母父ガリレオの組み合わせでは産駒が3頭おり、その内1頭が勝ち上がっている。その1頭が目黒記念勝ちのキングオブコージである。またロードカナロア x サドラーズウェルズ系の母の組み合わせでは12頭の産駒がおり、そのうち5頭が勝ち上がっている。サドラーズウェルズ系の産駒は日本の馬場に適性がないと言わることが多いが、ロードカナロアと配合することで結果を残しつつある。
〇馬体・動き
全体的やや細身の馬体である。ロードカナロア産駒であればもう少し筋肉量が欲しいところである。動画の動き自体には大きな問題は感じられないが、後肢がやや狭踏肢勢であるため、推進力の伝導に難がある可能性はある。肩、つなぎの角度は標準的。飛節はやや曲飛である。生まれた日や馬体の雰囲気からは今後の成長が見込みにくいため、過度の期待はできないと考える。
〇吉岡辰弥厩舎
開業1年目の厩舎。現在まで11勝を挙げているが、サンプル数不足のため傾向は掴めない。騎手は坂井瑠星の起用が最も多い。一応勝ち上がり率は29%。社台系生産牧場の預託馬は26%程。ノルマンディーOCの競走馬を10頭程預かっており、当クラブからの信頼の厚さが分かる。
9 エンジェルフェイスの19
父:ディープインパクト 母:エンジェルフェイス
牡 2019年5月16日生
ケイアイファーム生産 中内田充正厩舎
総額8,000万円 一口価格 160,000円(500口)
〇血統
父は日本競馬界の至宝ディープインパクト。産駒は芝のレース全般を得意としている傾向がある。代表産駒にはジェンティルドンナ、コントレイル、リアルスティール、サトノダイヤモンド、ショウナンパンドラ、グランアレグリア、フィエールマンなどGⅠ馬が多数いる。勝ち上がり率は63%と非常に高い。社台系生産牧場の産駒は58%程。時代を牽引した種牡馬に間違いないが、2019年に他界をしているため出資のチャンスは今年で最後になることが濃厚。
母はフラワーCの勝ち馬。近親には重賞勝ちのレディアルバローザやキャトルフィーユがいる。本馬は初仔で母6歳時の産駒となる。
ディープインパクト x 母父キングカメハメの産駒は38頭おり、その勝ち上がり率は68%と非常に高い。この配合の主な産駒にはワグネリアン、デニムアンドルビーなどがいる。ディープインパクト x キングマンボ系の母の組み合わせでは80頭の産駒がおり、その勝ち上がり率は63%と非常に高い。この配合ではマリアライト、アンビシャスなどがいる。これまでの実績からは非常に信頼度の高い配合と言える。
〇馬体・動き
バランスの良い馬体だが、もう少し筋肉量が欲しいところである。5月生まれを考慮すれば今後の成長を見込める。歩様はやや緩慢なところ見られるが、つなぎに柔らかさが感じられる。前肢がやや外向しており、外弧歩様である。肩、つなぎ、飛節の角度は標準的。測尺に問題はない。わずかではあるが右前肢がやや弓なりに見える。
〇中内田充正厩舎
開業8年目の厩舎。芝のマイルのレースを得意とする傾向がある。主な管理馬にはダノンプレミアム、ダノンファンタジー、ミッキーチャーム、リアアメリア他、重賞馬が数頭いる。騎手は川田将雅の起用率が非常に高い。過去3年のリーディングは2019年4位、2018年9位、2017年8位。勝ち上がり率は49%と非常高い。社台系牧場の預託馬は34%程。
10 ラパージュの19
父:キズナ 母:ラパージュ
牡 2019年3月24日生
ケイアイファーム生産 野中賢二厩舎
総額2,500万円 一口価格 50,000円(500口)
〇血統
父の産駒は今年が2世代目でまだサンプル数が少ない。しかし現在までのところでは、芝のレースを得意としている産駒が多い。代表産駒にはビアンフェ、クリスタルブラック、マルターズディオサ、アブレイズ、ディープボンドがいる。勝ち上がり率は37%とやや高い。社台系生産牧場の産駒は16%程。初年度産駒から多くの重賞勝ち馬を出していること、社台系の繁殖が少ない割に勝率が高いことから、そのポテンシャルの高さが伺える。
母は現役時1勝。本馬は4番仔で母10歳時の産駒となる。産駒はまだ未勝利である。近親には重賞戦線で活躍をしたレディルージュ、ロードゴラッソ、リラコサージュがいる。
キズナ x サンデーサイレンス系の母の組み合わせでは11頭の産駒がおりそのうち1頭が勝ち上がっている。サンデーサイレンス系の父 x サンデーサイレンス系の母の組み合わせでは277頭の産駒がいるが、その勝ち上がり率は16%である。この配合の代表産駒にはアルメリアブルーム、キョウヘイ、アイラブテーラーなどがいる。最近徐々に増えつつある配合ではあるが、まだ結果は芳しくない。
〇馬体・動き
バランスがよく、全体的に適度な筋肉をまとった馬体である。胴がやや長いため、適性は父同様中距離になりそうである。歩様は活気があり従順性も高そうだが、前肢は外弧歩様で後肢は外向のため、正面から見るとやや違和感を感じる歩様である。肩、つなぎ、飛節の角度はおおむね標準。測尺では体高の低さがやや目立つが、それほど問題はないだろう。
〇野中賢二厩舎
開業13年目の厩舎。ダートのレースを得意としている傾向がある。主な管理馬にはインティ、グリム、グレイル、エイシンブルズアイ、エーシンメンフィス、トウカイトリックがいる。騎手は藤岡康太、藤岡佑介、小崎綾也の起用が多く、ここ一番というときには武豊に手綱を任せる傾向がある。直近3年のリーディングは2019年52位、2018年81位、2017年59位。今年度はすでに28勝を挙げており、18位につけている。勝ち上がり率は41%と高い。社台系生産牧場の預託馬は14%程。社台系の預託馬が少ないわりには勝ち上がり率が高く、その手腕の高さが伺える。
11 レディカーニバルの19
父:ルーラーシップ 母:レディカーニバル
牡 2019年3月2日生
ケイアイファーム生産 奥村豊厩舎
総額2,500万円 一口価格 50,000円(500口)
〇血統
父の産駒は、芝のレースを得意としており距離が伸びるほど戦績が良い傾向にある。代表産駒にはキセキ、ダンビュライト、メールドグラース、リオンリオン、フェアリーポルカ他、重賞馬が数頭いる。勝ち上がり率は38%とやや高い。社台系生産牧場の産駒は38%程。堅実に走る産駒が多いが、ややスピードに欠けるところもある。
母は現役時NARで2勝。本馬は9番仔で母15歳時の産駒となる。産駒にはサンスポ賞フローラS3着のブリュネット、ロードシャリオ(4勝)、ロードストライク(2勝)などがいる。その他近親にはこれと言って目立つ馬はいない。
ルーラーシップ x 母父Giant's Causewayでは5頭の産駒がおり、その内2頭が勝ち上がっている。ルーラーシップ x Storm Bird系の母では9頭の産駒がおり、そのうち2頭が勝ち上がっている。キングマンボ系の父 x 母父Giant's Causewayでは23頭の産駒がおり、勝ち上がり率は43%である。サンプル数は少ないが相性の良い配合と考えられる。
〇馬体・動き
全体的に筋肉量が豊富でバランスのとれた馬体である。筋肉にはメリハリがあり、非常に見栄えがする。肩、飛節の角度は標準的。つなぎはやや立ち気味だが、問題視するほどではない。歩様にもスムーズで、従順性も高そうである。馬体からは買いの1頭である。
〇奥村豊厩舎
開業6年目の厩舎。ダートのレースが得意な傾向にある。主な管理馬にはディアンドルやロードブレスがいる。騎手は城戸義政や太宰啓介の起用が目立つ。直近3年のリーディングは2019年40位、2018年81位、2017年46位。直近10年の勝ち上がり率は28%とやや低い。社台系生産牧場の預託馬は22%程。
12 エンジェリックレイの19
父:ハービンジャー 母:エンジェリックレイ
牡 2019年1月29日生
ケイアイファーム生産 清水久詞厩舎
総額2,500万円 一口価格 50,000円(500口)
〇血統
父の産駒は芝の中長距離のレースを得意としている傾向があり、ダートは不得手とする産駒が多い。代表産駒にはディアドラ、ペルシアンナイト、ブラストワンピース、モズカッチャン、ノームコア他、重賞馬が多数いる。勝ち上がり率は34%と平均的。社台系生産牧場の産駒は51%程。社台系の繁殖が多い割には勝率が平凡である。
母は現役時未勝利。本馬は5番仔で母9歳時の産駒となる。産駒にはロードシュタルク(2勝)、ロードラナキラ(1勝)がいる。近親には重賞戦線で活躍をしたレディバラード、ダノンバラードがいる。
ハービンジャー x 母父ダイワメジャーでは3頭の産駒がおりそのうち1頭が勝ち上がっている。ハービンジャー x サンデーサイレンス系の母の組み合わせでは434頭の産駒がおり、その勝ち上がり率は37%である。この配合の代表産駒にはペルシアンナイト、ディアドラ、ドレッドノータス、ベルーフ、ニシノデイジーなどがいる。
〇馬体・動き
母父ダイワメジャーの影響もあってか、筋肉量の豊富な馬体である。筋肉にはメリハリがあるため、見栄えの良い馬体となっている。肩、つなぎ、飛節の角度は標準的。歩様には硬さが感じられるが、それ以外のところでは問題はない。測尺も良い。見栄えのする馬体ではあるが、母父ダイワメジャーが強く出ている可能性もあり過信は禁物である。
〇清水久詞厩舎
開業11年目の厩舎。芝のレースを得意としている傾向がある。主な管理馬にはキタサンブラック、メールドグラース、トウケイヘイロー、クールホタルビ、ジョーストリクトリ、カシアスがいる。騎手は西村淳也、北村宏司の起用が多く、ここ一番というときには川田将雅に手綱を任せる傾向がある。直近3年のリーディングは2019年24位、2018年55位、2017年20位。今年度はすでに31勝を挙げており、9位につけている。勝ち上がり率は32%と平均的。社台系生産牧場の預託馬は18%程。
13 パステラリアの19
父:オルフェーヴル 母:パステラリア
牡 2019年4月30日生
ケイアイファーム生産 坂口智康厩舎
総額2,500万円 一口価格 50,000円(500口)
〇血統
父の産駒は、芝のレースを得意としており距離が伸びるほど戦績が良い傾向にある。代表産駒にはラッキーライラック、エポカドーロ、オーソリティ、ロックディスタウン、サラス、シャインガーネットがいる。勝ち上がり率は32%とやや高い。社台系生産牧場の産駒は40%程。
母は現役時1勝。本馬は初仔で母5歳時の産駒となる。祖母はレディパステル(2001年オークス)、近親にはロードロックスター、ロードアクレイム、マテンロウハピネスなどがいる。
オルフェーヴル x ファピアノ系の母では9頭の産駒がおり、その内4頭が勝ち上がっている。ステイゴールド x ファピアノ系の母では16頭の産駒がおり、そのうち3頭が勝ち上がっている。
〇馬体・動き
全体的にスラリとした印象の馬体である。もう少し筋肉量が欲しいところである。肩、つなぎの角度は標準的。飛節は直飛である。測尺に問題はない。ややトモ高の馬体と4月30日生ということから、今後の成長は十分期待できる。動画ではスムーズな歩様を見せているが、前肢の広踏肢勢が気になるところである。
〇坂口智康厩舎
開業2年目の厩舎。開業して間もないため、得意条件の傾向などはまだ見られない。騎手は国分優作の起用が目立つ。昨年のリーディングは131位。今年度は現在までに5勝を挙げ171位につけている。勝ち上がり率は20%と低い。社台系生産牧場の預託馬は13%程。
14 レディハピネスの19
父:オルフェーヴル 母:レディハピネス
牡 2019年5月8日生
ケイアイファーム生産 森田直行厩舎
総額2,500万円 一口価格 50,000円(500口)
〇血統
父の産駒は、芝のレースを得意としており距離が伸びるほど戦績が良い傾向にある。代表産駒にはラッキーライラック、エポカドーロ、オーソリティ、ロックディスタウン、サラス、シャインガーネットがいる。勝ち上がり率は32%とやや高い。社台系生産牧場の産駒は40%程。
母は現役時未勝利。本馬は7番仔で母12歳時の産駒となる。産駒にはマテンロウハピネス(アーリントンC3着)がいる。祖母はレディパステル(2001年オークス)、近親にはロードロックスター、ロードアクレイムなどがいる。
オルフェーヴル x サドラーズウェルズ系の母では27頭の産駒がおり、勝ち上がり率は37%とやや高い。しかしこの配合からは条件馬しか出ておらず、重賞級を狙うにはパンチ不足の可能性がある。
〇馬体・動き
全体的にスリムな馬体でやや非力な印象を受ける。正面から見たときの馬体の薄さが目立ち、筋肉量の増加が望まれるところである。胴はややつまり気味で、つなぎはやや立ち気味。飛節は極端な曲飛である。測尺では体の小ささが気になるのと同時に、管位の細さも気になる。後肢は狭踏姿勢で推進力に疑問が残る。馬体からは厳しい評価をせざるを得ない。
〇森田直行厩舎
開業7年目の厩舎。芝・ダート共に短距離を得意としている傾向がある。主な管理馬にはモズベッロ、ダイメイプリンセス、ラブカンプーがいる。騎手は池添謙一、菱田裕二、松山弘平の起用が目立つ。直近3年のリーディングは2019年89位、2018年55位、2017年46位。今年度は15勝を挙げており、79位につけている。勝ち上がり率は23%と低い。社台系生産牧場の預託馬は11%程。
15 ティアーモの19
父:モーリス 母:ティアーモ
牡 2019年3月2日生
ケイアイファーム生産 松下武士厩舎
総額3,000万円 一口価格 60,000円(500口)
〇血統
父の産駒は2020年にデビューしたばかりである。そのためまだ十分なデータが出揃っていない。ここまでデビューしたモーリス産駒は全体的に馬体が緩く、気性も大人しい馬が多い印象。本格化までにはまだ時間がかかりそうだが、現在フレッシュマンサイアーランキングで上位を争えているのは、繁殖に恵まれただけではなく、モーリス産駒のポテンシャルの高さを証明するものであるはず。
母は現役時3勝。本馬は3番仔で母9歳時の産駒となる。産駒はまだ未勝利である。近親にはロードフェリーチェ(シンザン記念2着)などがいるが、活力に乏しい牝系である。。
モーリス x 母父キングカメハメハでは6頭の産駒がおり、そのうち2頭が勝ち上がっている。スクリーンヒーロー×母父キングカメハメハでは4頭の産駒がおり1頭が勝ち上がっている。
〇馬体・動き
全体的に適度な筋肉がついており、バランスも良い。モーリス産駒は馬体の緩さが目立つことが多いが、本馬は筋肉にメリハリがある。肩の角度、飛節の角度は標準的。つなぎはやや立っているが、問題視するほどではない。距離も2000メートルぐらいまでは持ちそうな馬体である。測尺や歩様も良く、好印象の一頭である。
〇松下武士厩舎
開業6年目の厩舎。芝・ダート共に短距離レースで良績を残す傾向にある。主な管理馬にはレシステンシア、ジョーカナチャン、モズアトラクション、カラクレナイ、オースミムーン(障害)がいる。騎手は国分優作、坂井瑠星、鮫島克駿、川須栄彦の起用が目立つ。ただここ一番というときには福永祐一を起用することもある。過去3年のリーディングは2019年69位、2018年51位、2017年90位。勝ち上がり率は30%と平均的。社台系生産牧場の預託馬は22%程。開業から6年ということを考えると、これまでの活躍は素晴らしく今後目を離せない厩舎の1つある。
16 ヴィーヴルの19
父:モーリス 母:ヴィーヴル
牡 2019年2月28日生
ケイアイファーム生産 尾形和幸厩舎
総額2,000万円 一口価格 40,000円(500口)
〇血統
父の産駒は2020年にデビューしたばかりである。そのためまだ十分なデータが出揃っていない。ここまでデビューしたモーリス産駒は全体的に馬体が緩く、気性も大人しい馬が多い印象。本格化までにはまだ時間がかかりそうだが、現在フレッシュマンサイアーランキングで上位を争えているのは、繁殖に恵まれただけではなく、モーリス産駒のポテンシャルの高さを証明するものであるはず。
母は現役時未勝利。本馬は3番仔で母7歳時の産駒となる。産駒にはシベール(1勝)がいる。近親にはGⅠ6勝のロードカナロア、ロードバリオス(6勝)、ロードガルーダ(4勝)などがいる。
モーリス x 母父ディープインパクトでは13頭の産駒がデビューしており、そのうち4頭が勝ち上がっている。モーリス x サンデーサイレンス系の母の組み合わせでは45頭の産駒がおり、その勝ち上がり率は24%である。前記2つの配合からはまだ重賞勝ち馬が輩出されていない。
〇馬体・動き
この時期にしてはお腹が巻き上がっているため、もう少しボリュームが欲しいところである。ただ筋肉量については適度にあるため、貧相な馬体という感じでない。2月生まれではあるが、トモ高のため今後も馬体が成長するかもしれない。肩や飛節の角度は標準的だが、つなぎが立っているため脚元にリスクを感じる。測尺は良い。歩様は少しフラフラしているところがあるが、引き方の問題か。
〇尾形和幸厩舎
開業7年目の厩舎。ダートでの戦績が芝よりやや良い傾向にある。主な管理馬にはブラゾンドゥリス、カラダレジェンドがいる。騎手は菅原明良、石川裕紀人の起用が多い。直近3年のリーディングは2019年131位、2018年139位、2017年137位。勝ち上がり率は22%と低い。社台系生産牧場の預託馬は11%程。
17 デルフィーノの19
父:ドゥラメンテ 母:デルフィーノ
牡 2019年4月17日生
ケイアイファーム生産 安田翔伍厩舎
総額3,000万円 一口価格 60,000円(500口)
〇血統
父の産駒は2020年デビューが初年度産駒で、まだ詳細なデータがない。現在デビューしている産駒は芝で走っているため、適性は芝だと考えられる。ドゥラメンテの父は言わずと知れた名種牡馬キングカメハメハ。そして母はエリザベス女王杯を連覇したアドマイヤグルーヴ。血統背景からも種馬ドゥラメンテにかかる期待は大きい。
母は現役時3勝。本馬は2番仔で母8歳時の産駒となる。祖母は クイーン賞、TCK女王盃の勝ち馬レディバラード。近親にはダノンバラード、ロードアリエス(3勝)ロードクルセイダー(2勝)などがいる。
ドゥラメンテ x 母父ハーツクライの産駒は出走歴がないが、ドゥラメンテ x サンデーサイレンス系の母では9頭の産駒がデビューしており、そのうち2頭が勝ち上がっている。また、キングカメハメハ x 母父ハーツクライでは5頭の産駒がデビューしており、3頭が勝ち上がっている。キングカメハメハ x サンデーサイレンス系の母では676頭の産駒がデビューしており、勝ち上がり率は48%と非常に高い。以上の結果から考えると相性の良い配合と推測される。
〇馬体・動き
馬格があり、全体的に筋肉量も豊富。筋肉にはメリハリもあり非常に見栄えのする馬体。ドゥラメンテ産駒に目立つ線の細さが全くない。胴長の馬体で肩もやや寝気味。飛節は直飛気味だが、総合的に見ると中距離適性が高そうである。歩様はスムーズだが、前肢が外弧歩様である。馬体からは買いの1頭。
〇安田翔伍厩舎
開業3年目の厩舎。父はJRA調教師の安田隆行。開業間もないためか、まだこれといった得意条件は見られず、広い条件下で勝ち星を残している。開業3年目の厩舎ではあるが、管理馬には重賞勝ちのオメガパヒューム、ワンダーリーデル、キングオブコージがいる。騎手は斎藤新、北村友一、藤井勘一郎の起用が目立つ。過去2年のリーディングは2019年47位、2018年146位。今年度はすでに20勝を挙げており、昨年の成績を超える勢いである。勝ち上がり率は30%と平均的。社台系生産牧場の預託馬は39%程。開業から右肩上がりで成績が伸びており、今後の活躍が期待される厩舎である。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?