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建設業の資格を性格診断してみよう!

建設業の資格を性格診断してみよう!

今回は新たな切り口で建設業の資格について分析したいと思います。

建設業は資格の種類が非常に多く、

・現場作業(職人方)向けの資格
・ゼネコン(施工管理)向けの資格
・コンサル(設計者)向けの資格
・不動産向けの資格
・メーカー、製造関係者向けの資格

など様々あります。
その中でも難易度というのがつきまとうので、
「難易度の高い資格は自分には無理だ」と考えるのも当然の思考です。
ただ資格を単純に「難易度」で示すのではなく「自分に合う資格」もっと言えば「自分の特徴・性格上、取りやすい資格」があるということを知ってほしいと思います。

私は技術士・コンクリート主任技士(コンクリート技士)・一級土木施工管理技士・労働安全コンサルタントの受験をしたことがあります。
その中でそれぞれの資格には「性格」があることを感じました。
その「性格」にマッチすれば「難関資格」といわれる資格についてもきっと合格に近づけると思いますので
まず取得を目指す資格の性格診断をしてもらえればと思います。

◆資格の性格を知る方法

まず資格の性格を知るためにはその資格が
どのようなステップ(時期・方法)で所得できるのか
どのような問題が問われるのか
は最低でも掴んでおかなければなりません。

例えば
技術士二次試験を例で言いますと
4月に募集があり、7月・12月に試験がある
二次試験は筆記と口頭に分かれており筆記合格者のみ口頭試験がある
筆記試験は部門共通が1問・選択科目から2問(大問題)があるといったところです。

さらに問題の内容を深堀・分析します。
最低でも過去5年くらいのものを用意しておいて
・自分の考えを記す問題か(つまり独自性が必要か)正誤問題のみか
・出題の傾向があるか
について分析してみてください。

そうすると以下の4パターンに該当してきます。
時にはどちらともいえない場合もあるかもしれません。

①独自性が必要で出題傾向がある
(自分の経験・意見などを踏まえ回答する必要があり過去問題から問題が想定できる)
②独自性が必要で出題傾向がない
(自分の経験・意見などを踏まえ回答する必要があり過去問題から問題が想定できない)
③独自性が不要で出題傾向がある
(問題は専ら正誤問題・択一問題などで過去問題から問題が想定できる)
④独自性が不要で出題傾向がない
(問題は専ら正誤問題・択一問題などで過去問題から問題が想定できない)

◆性格と攻略法

相手の性格を知れば、人間関係も良好に築けるのと同じで
資格も相手の性格がわかれば対策を練ることができます
前章で独自性の要不要・出題傾向の有無で4パターンにわけましたが

最もわかりやすい性格なのは
③独自性不要の出題傾向があるタイプ で

最もわかりにくい性格は
②独自性が必要で出題傾向がないタイプ です。

性格のわかりやすさは資格試験の対策のしやすいさと同じですから

最も難易度が高い対策を要するのが②
逆に簡単なのが③ということになります。

◆攻略法と勉強法

自分が受けたい資格の性格を知る
もしくは
自分が得意とする性格の資格を取る

どちらからのアプローチでもいいですが
それぞれの性格にあった勉強が必要になります

まず「独自性が必要」ということはつまり
論文や面接などの対策すなわち自らの知見・経験を問われ自分の価値を相手に伝える必要があるという意味です
この準備には一朝一夕ではならない準備が必要になります

あと余談ですが
独自性で勝負するということはその論文や面接の出来によって
例年の合格率に照らし合わせ合格のレベルが変わるわけです
つまり勝負はどちらかというと相対評価になります
(例えば合格率20%の試験であれば上位20%に入る論文記載や問答が必要ということです)

明確な合格ラインが定められていないという難しさがあるのです
(面接や論文への対策は別のブログで詳しく書きます)

そして「出題傾向がある」ということは過去問を数年分見返したときに、
今年、どんな問題が出るか(おおよそは)想像できる
という意味です
これが想像できるかできないか、もしくは過去問が公開されているかされていないかによって試験の難易度は相当変わることになります

過去問が公開され(もしくは手に入り)受験年の試験が想定できるのであれば徹底的にそれをこなすことで合格が手に入るでしょう

こういったように試験によって性格が異なり
また勉強法が異なってくるのです

◆建設関係の試験を性格グラフで表現してみると…

代表的な資格を性格グラフでどの位置にいるのかを示してみましょう
必ずも 「ある」or「ない」 だけで示されるものではありませんし

1次試験では「ない」けど2次試験では「ある」ものもありますので
そういった場合にはそれぞれで性格を分けてみるのがいいと思います

さきほどのグラフに各種試験を当てはめてみました
(あてずっぽうもよくないので経験した資格のみ記載しています

皆様が今後受験する資格に応じてこちらに当てはめてみてください)
グラフの右・上にいけばいくほど難しいと思います

真ん中あたりに記載しているのは「どちらともいえない」といった感じで情報を仕入れることができれば真ん中あたりになりますが

それができなければ難しい方にシフトしていきます

例えば、技術士(筆記)は
ある程度、出題の傾向(問題の内容)は想像できるが
独自の考えが必要となるため難しい試験になっています
また技術士(口頭)は過去問が公開されているわけではないのである程度の予想はできてもそれ以上は様々なパターンを想定して

想定問答が必要ですから難易度もあがっていることがわかります
出題傾向を掴むには過去問が必須です

◆勉強を始める前に・・・

前章までに記した通り
まずは試験の内容・過去問題から受験する試験がどのような性格を持っているのか
つまりはどんな対策が必要になってくるのか分析することから試験勉強はスタートします

ただひたすらにその分野に係る問題を勉強しても絶対に時間が足りなくなります
ですから対策を立てて必要最小限で最大の効果が発揮できるように分析⇒対策 を徹底してくださいね!


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