式場を決めるまで

見学は一軒しか行っていない。

ってか、私たちの希望である

人前式ができる
②ナチュラルな雰囲気
③家族のみ(10名程度)でも受け付けてくれる

を満たすところが、検討していたエリアでそこしかなかった、のである(笑)

上記の条件①②を満たすところは、ググればじゃんじゃん出てきた。問題は③。

家族婚と言えども、祖父母やおじおば、いとこまでとなると、両家合わせて数十名単位になる場合もあると思うが、私たちは最初から「親と兄弟のみ」と決めていた。
内訳は、新郎新婦、両家の父母、夫の兄と弟、私の弟夫婦の計10名。この10名というのが、少なすぎるらしかった。

ホームページにはでかでかと「少人数婚・家族婚OK」の記述があっても、実際問い合わせてみると、そこそこの人数(30名以上招待とか)でないと受け付けてません、だったり。
問い合わせの電話の段階で、それ以上ゲストは増えませんか?その人数で、予想されるご祝儀の金額はいかほど?などと、わりとエグいことを聞かれたりした…。

ブライダル業者もボランティアではない。ある程度の足切りは必要なのだろう。
「勉強しまっせ」と言ってくれないどころか、「一生に一度、ええ格好させたるさかいに、出すもん出しておくれやっしゃ」と言わんばかりの対応に、私は一時完全に心が折れてしまっていた。

やはりこの際、親戚や友人知人も招いて、そこそこ豪華にやったほうがいいのかしら。いやいや、いっそ格安のフォトウエディングでいいかも…と思い始めていた矢先、レストランウエディングに特化した式場紹介サイトで、昨年オープンしたばかりの小さなレストランを見つけた。

サイト上でブライダルフェアの予約を入れてみると、すぐに先方から連絡があり、ぜひお待ちしております、と。予算や人数について長々と話をされることもなく、ほっとした。

フェア当日。ネットに書かれた所在地に夫とともに向かうと、お店の男性マネージャーが入口で待っていてくれた。
雑居ビルのワンフロアを改装したというそのレストランは、結婚式専門で営業しており、「少人数も家族婚も大歓迎、むしろその分野で有名になりたいんです!」とマネージャーさん。
レストランウエディングの場合、通常営業の片手間に結婚式をやっているところもあるので、何かと不便なことも多いと聞くが、そのへんは融通が利きそうである。

全体の流れとして、テラスでガーデンウエディング風に式を挙げ、写真撮影とケーキカットをした後、レストラン内に移動し、そこから料理が運ばれてきて宴会スタートというのも気に入った。
私も夫も食べることが大好きなので、食事をしている途中でやれカメラだ、ケーキだと行ったり来たりするのはあんまりね…と話していたのだ(もっとも、私の母にそう言うと「花嫁が食い意地を張るんじゃない」と小言を言われてしまったが)。

何よりもマネージャーさんのお話が面白くてわかりやすく、押し付け感があまり無いのだった。「ご家族だけのこじんまりしたお式ですから、消去法で考えましょう。お色直しも馴れ初めのムービーも、無理にやらなくていいんです」と言っていただき、目から鱗がポロポロ落ちた。
見積もり金額も予算と合致しているし、元々“結婚式反対派”だった夫も、「良いところやなぁ」と言っている。

よし、ここにしよう!見学一軒目だけど、これ以上のところにめぐり逢えない気がする!!

そんなわけで、マネージャーさんのあたたかい言葉に後押しされ、このレストランでお世話になることに決めた。
式は来年の春に行うので、具体的な段取りは年明けから。まだもう少しだけ、のほほんと過ごせそうである。

最後に、小規模低予算の結婚式を考えているそこのアナタ。
選択肢が少なすぎて肩身の狭い思いをすることもあるかもしれませんが、理解ある式場はきっと現れるはず。妥協せず数撃ちゃ当たるで問い合わせてみましょう!!

#結婚
#結婚式

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