博多の仙崖は死を受け入れた?

博多の仙崖という禅宗の僧侶がいます。
当時、殿様が菊が好きだった。
菊の世話をしている人が花を折った。
そして殿様に手打ちにされて殺された。
今日も菊元気かと思ったら、
菊が全部首を折られていた。
名乗り出たのは仙崖。
城には人を殺す菊があるというので成敗した。
死をも恐れぬ言動。

ところが仙崖いよいよ臨終。
最後のお言葉を、と弟子が紙と筆。
「死にともない、死にとうもない」
これは恥ずかしくて見せられない。
何か、続きがあるに違いない。
「ほんまにほんまに」
これが仙崖の臨終と言われている。
死を受け入れたと思っている人でも、自分の死に直面すると、まったく違う。
人生観が変わるほどのインパクト。
それまでの優先順位は死にたくないが一番になる。


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