私と彼のこと(723)-暴力-
私はかつて自分の子どもたち(長男A・次男H・長女T)に躾の名目で暴力を振るったことがある。
身体的な暴力は、主に長男Aに対して数回記憶に残っている。
恫喝的な言葉は、3人ともに割合多かったと思う。
その後、保育・幼児教育に携わる中で様々な学びを重ね、今は暴力に教育効果はなく、人格形成上の悪影響だけが大きいと納得している。
したがって、兄・N君と弟・S君に対して身体的にも心理的にも暴力を振るうことはないだろう。
そして幸いにも、長男AとRさん(彼らの両親)は本質的に穏やかな性質であるし、保育士としての学びもあるので、かつての私のような間違った子育て観はもっていない。
しかし残念ながら世の中には、正当な理由があれば暴力も許容されるという考え方も根強い。
その行き着く先はテロという蛮行だ。
未だその目的は明確になっていないが、思想や意見の相違を暴力によって解消しようとすることを許してはならない。
それを子どもたちにも、丁寧に根気強く伝え、また大人は身をもって示し続けなければならない。