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第一回「煩悩即菩提」 1、四苦八苦

四苦八苦

四苦八苦とは、私たちの人生の避けられない8つの苦しみです。

四苦八苦=生、老、病、死、愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦

「生、老、病、死」は体にまつわる苦です。

「愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦」は心にまつわる苦です。

生、老、病、死

「生」   生きているということは、苦である。

生きていることが苦である、これはピンとこないかもしれないですね。
まず、赤ちゃんはぎゃーぎゃーぎゃー泣いて生まれてきます。
母体から出た時に、ものすごい苦しいんですよね。
前提として、呼吸をしなきゃいけない食べ物を食べなきゃいけない、
寒さ暑さ‥いろんなことがある、そういうこの世に生まれてくるわけです。
だから、生っていうのは、もう生まれ出た瞬間に苦しんだって教えです。

「老」  老いていくことは、苦である。

老いてない人はわからないけども、老いていくっていうのは体の機能
がどんどん衰えていくし、容姿も衰えていくし、
すべてに関して老いていく、
そして、いずれは死ぬという状態にいる事は苦だっていうことです。

「病」   病にかかることは苦である

病は苦だっていうことは、もちろん
病にかかったことがある人だったらわかりますね。

「死」   死ぬということは苦である

死んだらどうなるかわからない、不安の中で死ぬわけだからこれも
苦だということです。

愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦

次は心の苦です。

「愛別離苦」  愛するものと別れるのは苦である

愛別離苦っていうのは愛する人といずれは別れなきゃいけないっていう苦ですね。
みなさん思い出して欲しいんだけど、失恋するとき、若い時失恋した時に、
こんなに苦しいことはないと思うわけですよ。
そっから逃げられないわけですよ。
そして、あたかもその感情が実体があるかのように苦しむわけですよね。

「怨憎会苦」  恨み憎むものと会うのは苦である

これは会いたくない人と会う苦しみっていうわけです。
例えば上司とかお客さんとか家族の中でもいますね。
相性の合わない人でも毎日顔を突き合わせなければ生きられないという状況を怨憎会苦っています。

「求不得苦」  求めても得られないのは苦である

求めても得られない
っていうことが世の中それに満ちてますよね。
欲しいけれどもいつも手に入らない。
普通の状態ですね、これは。
だから、これこれでも苦しむわけですよ。
苦しもうと思えば苦しいわけです。

「五蘊盛苦」  五蘊(色・受・想・行・色)のこだわりの苦しみ

※五蘊(色・受・想・行・識)=身体・感覚・概念・心で決めたこと・記憶

五感で感じるものや、心で感じる人間の肉体及び精神活動全てが物事にこだわりを作る苦しみです。

難しい言葉だけれども、五蘊というのは、要するに感覚。
例えば、苦しいと思う。これは嫌だと思う。そういう判断とか感覚です。


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