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“印象”とは?

2015年製作、アイスランド・デンマークの映画

『好きにならずにいられない』

というのを観た。

この映画ポスターから受ける印象はどうだろうか?
他人のことは分かりませんが、
オレは“ポップ”で“コミカル”なイメージを持って映画を観始めました。

ところがそれほどポップさもコミカルさもなく、
この主人公のフーシというおっさんは、
同僚にいじめられ、好きになった彼女は心の病い、
アパート階下に住む引っ越して来て間もない
小学生の女の子、まだ友達がいないので
フーシと遊んだりしてると、
何も悪いことはしてないのに
“警察沙汰”になったりと、
その物静かでデカい風体から散々な目に合っている。。。

フーシをよく知ると大変に優しい人物、
観客は本当の彼を映画を通して見ているので
不憫でならない。。。

そしてポスターに戻りますが、
日本版ポスターや邦題から受ける印象と映画の内容が違いすぎ
文句を言うヒトの多さにオレは驚いている。

こちらは海外版のですが、
ポップさはゼロ、どんよりと暗く映画の内容とは合っていますが、
これで日本の客が興味を沸きますか???って話し。

日本版ポスターの印象と内容の違い、
それはまさにフーシの見た目や印象の先入観で彼と接する
映画内の登場人物と同じ構図ではないでしょうか???
確かに合う合わないでは合ってないです。
でも日本人デザイナーのセンスがない、とか
配給会社はどうかしてる!
等の批判はなんか違うと思う。

実際オレはこのポップさに惹かれて観ましたが、
別に日本版に文句もないし、
映画の内容と同様に

“他人(主人公フーシ)を見た目(印象、先入観)で判断しない”

という意図でこれをデザインしたのなら
大成功のポスターやと思います。

確かにイメージと違えば文句を言いたい気持ちはわかる。
しかし映画に限らず第一印象とかけ離れた内容であっても
その流れを受け入れれば良いだけで、
映画のポスターなんてもんは

(観る)きっかけ

でしかなく、
その点においてこの日本版はよく出来ていると思いますね。

まっこんな映画ポスターをデザインした
オレが言えた義理じゃありませんが…

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