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― 事務のお作法 ―紙フーフーあるいはパラパラきれいに揃わない紙の四辺がビタッと揃うとき~

PN:じむじむ

揃うとき~。

じむじむです。今は、何月ですか? この原稿を書いているのは4月下旬です。
駅や街角でひとめで見分けられた新入社員も、だんだん風景になじんでくる頃です。
学校でもいつの間にか新入生がキャンパスになじんで、見分けがつかなくなっていきます。
 
新社会人の皆さんには、とにかく自身の健康と幸福を大切にしていただきたいですね。
最終的に自分を守れるのは自分だけです。
自分勝手にするって意味ではないですよ。自分の手綱は自分で握る。他人にオールをまかせるなってやつです。いきなり熱めw
 
最近では、「四月病」なるものもあるそうです。
いろいろなところで取り上げられているので、ご存知の方も多いと思います。
新しい生活、新しい環境の中で、やる気に満ちてがんばりすぎてしまい、心身に不調を来たすことを指すそうです。
自分にとってマイナスに感じる変化だけではなく、プラスに思える環境変化もストレスになるんですよね。ヒューマンは繊細なのです。
対処の仕方に関する情報は、ネットにたくさんあるので、関心のある方は検索検索ぅ。
 
その流れで「ハングルース」。

サーファーがよくやるやつよ

ハワイの挨拶のハンドサインです。
「こんにちは」、「またね」、「ありがとう」などの意味で使われるのですが、「気楽にいこうよ!」「リラックスリラックス」という意味でも使われています。
 
“こんなふうに親指と小指くらいは自由にして、しっかりつかむのは3本の指くらいにしようよ。ゆったりつかむくらいがいいよ”からの「気楽にいこうよ!」。
いつもそんな気持ちでいられるかというと、なかなか難しくはあるんですけどね。
私生活も大切にしながら長い職業生活を続けていくためには、これくらいがいいのかなと。
 
がんばりすぎて、根を詰めすぎて、こだわりが強すぎて辛くなってしまうタイプの方は、思い出したときに心の中でハングルースをふりふりしてみてはいかがでしょう。
新人の頃からすでに歩くハングルースみたいな方は、自覚だけしていただいて、指が3本以上ほどけないようにお気をつけください。誰かの上に落下するおそれがありますw
 
ちなみに、同じかたちで手の甲を相手に向けるとハワイの挨拶「シャカ」サイン。
こちらは、「元気?(元気でね!)」とか「がんばろう!」という意味があるそうです。

 

紙フーフーあるいはパラパラ


さてさてさ~て。
本日のお題は、「紙フーフーあるいはパラパラ」。
目を引こうと必死の見出しです。
 
今回は(も)、ニッチもニッチ、大ニッチな情報。
バラバラの大量の紙(1,000枚とか)をビシッと揃えるときの小技です。
読まなくていいですw
でも、そういう場面に出くわしたとき、これを知っていて上手にできたら、かっけー!ってなりますよきっと。

▼お困りごと(相談内容)

輪転機(印刷機)などで大量に印刷したとき、印刷された紙の四辺を揃えようとすると、なかなかビシッと揃わないこと、ありませんか?
新品のコピー用紙の束のように500枚の紙の四辺がビタビタっ揃っているようにしたいのに、なかなかそうならない。

勢いあまって手を切ったりするともう最悪

印刷前はビシッと揃ってたのに、印刷機から出てきたらバラバラ~
社長ぉ、どうにかなりませんかぁ?
おまかせください!
…そんな声が聞こえてきそうです。家電では解決しませんが。
というわけで、今回も知らなくても問題ないけど、知っていたらちょっとうれしい小技をご紹介。

▼なぜ揃いにくいのか


輪転機などの印刷機を通った紙が揃えにくいのは、印刷による熱や静電気のせいで紙どうしがひっついているからだそうです。
何度トントンしても、上下を変えてトントンしても、タテヨコ変えてトントンしても、いつまで経っても四辺がきれいに揃わない。それは、紙同士がひっついたままだからなのです。
 
※紙の枚数が少ない場合は、根気よくトントンすれば、それほど苦労せずに揃います。

▼解決方法

ひっついた紙と紙の間に空気を入れて、紙と紙を離れやすくします
方法は、次のとおりです。簡単ですよ!
 
1)両手で無理なく持てるくらいの紙を画像のように持ちます
・慣れるまでは紙の枚数は少なめで

白抜きの部分は、手です。怖いですか?

2)画像のように紙の束をUのかたちにします
・上向きでも下向きでも、やりやすいほうのUにしましょう
・このときは両手とも軽くつかむ程度にします

力入れすぎず!

・手で持っている辺の紙が斜めにずれた状態になることが大切です
・できるだけ細いUの字にします

不器用な方は練習してから本番の書類を揃えるのをお勧めします

3)細いUの字がしっかりできたら、手に力を入れて、紙の端(手で持っているところ)が動かないようにし、そのまま紙の束をフラットな状態に戻します

いきなりめっちゃ写真でかくなりましたが特に意味はありません

・手で紙の端を固定しないと画像のような山ができません。
・このようにすることで、紙と紙の間に空気が入ります。

4)しっかりと山のかたちができたら、手の力をゆるめます
  すると、ふぁっさ~っとただの紙の束の状態に戻ります

こりゃあ便利や

5)あとは、ふつうにトントンするだけです
・タテヨコを入れ替えてトントンすれば四辺がきれいに揃います。
・紙の枚数が多いときれいに揃わないところが残る場合があります。
その場合は、もう一度同じことを行います。
 
ちょっとやってみたくなりませんか?
行事等で大量にチラシを刷る時に役立つかもしれない小技です。

紙をさばくのが上手な方は

銀行員がお札を数えるときに札束を扇型に広げて数えますよね。
あの倍返しだぁのドラマにも出てきたあれです(じむじむは見てませんけど)。「札勘(さつかん)」と言うそうですね。
ああいうふうに紙をさばくのが上手な方は、
1)揃えたい紙の束を扇型に広げる
2)扇に広げた状態で、パラパラ漫画のように、紙をパラパラめくる
3)パラパラ後、紙を揃えてタテヨコをトントンする
これでOKです。紙の束をUの字にするのと同じ効果があります。

番外編


じむじむが紙の束をU字にする方法をまだ知らない頃、前職での話です。
ある日のこと、じむじむは、輪転機で印刷した数千枚のチラシを箱に詰めて発送するため、ミーティングルームで一生トントンしていました。
 
「おらぁ紙揃えるの嫌いだ」。「おらぁもうトントンしたくねぇ」。
脳内では、うさぎどんとたぬきどんが目を×印にして作業の愚痴をこぼしています。
ACなら、ここで「チラシ揃ってないおばけ」が出てきて、「揃ってねぇ~、揃ってねぇ~」と恨めしそうな声を出すところですが、じむじむのところには面倒見の良い先輩職員が来てくれました。
 
先輩職員は、じむじむとチラシの山を見て、「紙の間に空気を入れれば、簡単に紙をそろえられるよ」と実にさりげなく教えてくれました。先輩のカガミです。
すると、おもむろに何百枚かのチラシを一束にまとめ、立てたチラシの束の上からフーフーと息をかけはじめました。
そう、空気を入れるとは、息を吹きかけるということだったのです。
 
実際、先輩の言ったとおり、フーフーされたチラシの束をトントンするとあら不思議、あっという間に四辺がビタっときれいに揃いました。
たしかにすごい。すごいよ先輩。
遥かに霞み見えるだけだったゴールが急に目の前に現れたようです。
でも、先輩の息がかかったチラシ…。ちょっと意味が違っちゃうけど。
 
イヤってわけではないんです。紙を数えるときの指ペロに比べたら5万倍くらいマシ。でも、ねえ。
結局、「じむじむさんもやってみなよ」ってことになり、じむじむの息がかかったチラシと先輩の息がかかったチラシが箱に詰められてどなたかの元に旅立っていきましとさ。ごめんねごめんね~。

* * *

紙束をU字にする方法や、紙を扇型に広げる方法が苦手な方は、先輩直伝のフーフー紙束揃え術を試してみてください。
人に見られないところでやったほうがいいかも?
職場や学校の感染症対策のルール上、フーフーNGの場合は、止めておいてくださいね。
 

は~いっ! 今回の記事は、ここまでです。どなたかのお役に立てたならいいな…。
今回も長文になってしまいました。
最後まで読んでいただいた方、ありがとうございます! ではまた次回!

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