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国立市マンション問題の真実

国立市のマンション問題が相変わらずニュースになる。
今日は僕なりの見解を書こうと思う。

僕は問題のマンションがある富士見通りで12年間商売を営み、国立市にも15年住んでいて色々な商業団体にも所属してるので、街に知り合いは多い方だと思う。
だから国立市民からよくマンションの話題を振られるのだが、聞いてると皆が皆言うことが違う。

「裏で色々とドロドロしたものがあったんじゃないか?」
「暴力団関係者から脅されたんじゃないか?」
「マンションの裏に権力者が住んでるって噂だよ」
「国立市のプロ市民の力がすごいんじゃないか?」

さまざまな声を聞く。
そして最近は市民だけじゃなく国立市議会も動き、積水ハウス側に詳しい説明を求める議案まで成立した。
町を挙げて真相を突き詰める動きが起こっているわけだ。

ただ僕は積水ハウスが出した声明文書が全てだと思っている。

声明文の内容を簡単に説明する。
地域住民から富士山の景観が見えなくなるとの声をたくさんいただいた。それもあって建てる前には地域住民と協議を重ね2度に渡り建物の設計を変えた。ただ建物ができていくにつれ富士山が見えなくなる景観が現実的になり、本社も含めて話し合いを行なった。その結果、富士見通りの景観を優先し、自主的に建設を中止をした。

僕はこれ以上の説明はないと思うし、詳しい説明を求めたところで何も変わらないと思う。

要は

積水ハウスは

自社の評判を最優先した

と言うことだ。

まず皆に問いたいのは、
積水ハウスって売上いくらで、利益どのくらい出てるか知ってるの?ってことだ。

積水ハウスは誰もが知る一部上場だ。日経225銘柄にも選ばれている。225銘柄というのは日経平均の構成銘柄で、4000社ある上場企業のうちから選ばれた225社。つまりスーパーエリート企業なのだ。サッカーで言うと日本代表みたいなもんだ。
売り上げはなんと約3兆。営業利益は約3000億、経常利益も約3000億、最終利益は約2000億の化け物企業だ。

そして今回の国立市のマンション。建設から取り壊しまで10億前後かかると言われている。

2000億の利益が出た会社で、10億の損失が生まれてしまう。

これを聞いてどう思うか?

パーセンテージで表すと

「1年間の利益のうちの0.5%損失が生まれた」と言うこと。

めちゃくちゃわかりやすく言うと、
『年収950万で、手取り600万円の人がパチンコに行って3万円すってしまった』
って感じだろうか。

つまり、積水ハウスにとっては今回の損失なんてそんなもんなのだ。

取り壊したところで痛くも痒くもないから評判を優先したんだと思う。
仮にマンションを建てたとしたらこの先ずっと「積水ハウスのせいで富士見通りの景観が悪くなった」と言われるリスクがある。でも0.5%の損失で評判が上がって、他の仕事まで入ってきたら万々歳だろう。僕が積水の担当者なら喜んで建設を中止する。
そして実際に積水ハウスの評判は上がってる。街の声を聞いても、SNSを見ても、テレビを見ても「住民の意見を最優先して素晴らしい」と言う意見が多い気がする。

ただ悪評もあって、その中でも多いのは「こんなこと許すと日本全国で広がる恐れがある」と言うものだ。テレビでよく専門家が騒いでいるのだが、広がるはずがない。今回は積水ハウスだからできたことで、規模が小さい会社は無視して建設するに決まっている。
そして「市の規定がないのではないか?規定違反だったのではないか?」と言った悪評もある。ただどの街にも建物の高さの制限はあるし、そもそも建設の際には市役所に書面を提出して市長の印鑑をもらわないといけない。建設が行われている時点で規定違反ということはあり得ないのだ。

だから今回のマンション問題は積水ハウスの声明文通りで、「街の景観を最優先した」以外の理由はないと思う。
その裏には自社の評判を最優先したという思惑も隠れていると思う。

ただしこれも一つの意見で、真実を知ってる方からすれば僕の書いた内容も陰謀論だと言われるかもしれない。
あくまで一意見として参考にしてほしい。

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