小説のレビュー

今日は朝7時に起きることができた。
カレンダーの今日に丸印をつけた。

* * *

とにかく何かアウトプットしたいと思い、小説のレビューを書くことにした。
村上春樹の『アイロンのある風景』についてだ。
これは短編集『神の子どもたちはみな踊る』に載っている短編小説だ。

なぜこれかというと、単純に好きだからだ。
「なにか選んで書こう」「でも長いものは初心者の自分にはきつい」
「短編ならくり返し読めるだろう」
そういうわけで早速読み返した。

とりあえず1回通して読んだ。
そして2回目は鉛筆片手に読んだ。
気に入った箇所や気になった箇所に線を引いた。

そうやって読んでいたものの「そもそもどうやって書評のようなものを書けばいいのだろう」ということに思いいたる。
そりゃそうだ、やり方を知らなかった。
なので「novel analysis」でグーグル検索した。

するといくつか参考になるサイトが出てきた。
ふむふむ「構造」とか「主題(テーマ)」とかを探していくのか。
そういえばブログとかで書評を読んだとき、そういうことに注目して書かれていた気もする。

ではこの短編のテーマはなんだろう?
とりあえずまた鉛筆片手に読み返したら、場面の展開の仕方はざっくりつかめた。
キーワードとか、時系列に起きたことをまとめたりした。

なんとなくそれらキーワード間の関係性もつかめた(ような気がする)。
でも、テーマがつかめない。
「予感」とか「身代わり」とか「冷蔵庫」とか「からっぽ」とか「アイロン」とか大切な用語は引っ張れた。
でもテーマが分からない。

よくわからなくてネットを見てみるも「こういうのは個人個人でちがうものだから」のような文章を見かける。
そういうものなのか。
まあでもそうか、学校の試験問題みたいに解答があるわけではないのだ。

とはいえ機会があってジャックロンドンの『火を熾す』も図書館で借りて読んだ。
短編なのですぐ読めた。
それでもやっぱりテーマみたいなものは見つからなかった。

「身代わりとしての予感」がキーっぽいけれど「予感」と「身代わり」が自分のなかでうまくつながらない。
いや、もっと時間をかけて考えれば何かつかめるのかもしれないけれど。

結局、昨日の今日だけれど、小説の分析は自分にはまだ早いのだと思ってあきらめた。
思ったよりも大変そうだからだ。
こういうこと、こういう技術を大学の文学部では学ぶのだろう。

* * *

アウトプットをあきらめたわけではない。
対象を小説から、新書とか文庫のエッセイとかに移すことにした。
何でもいいから、くり返して読んで自分の言葉で文章にすれば、勉強になるだろう。

#エッセイ