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ブスと呼ばれて①・・・卑下

「うそでしょ…1枚も無いじゃん...」

プロフィール写真撮影。

何百枚と送られてきた写真に
自分が納得するものは
無かった。

1枚もだ。

安くはないお金を支払い
自分の姿が映えるようにと

とっていただいたプロの写真。



どうして。

あの子も
あの子も
あの子も、

次々と、プロフィール写真を変えてゆく。
オフショットを載せてゆく。

埋まるコメント

誰が見ても、キレイな、その姿。


私は。

どうして私はダメなの。


素材がダメなのか
緊張してるのか、


そう思いたい。

鏡で映る私はまだマシなんだよ、

写真を通すと、ブスなんだよ。




こわばった表情
なんか他の人より変な顔

だめだ、こんなの、載せられない。

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いつからでしょう。

外見に自信がなくなったのは。

おかしいな

高校の時は間違いなく
鏡の前で「カワイイ♡」とニヤニヤしていた

それを見る友人が笑っていた。

あの時は
自分のことを本気でカワイイと思っていた。


中学生。
届いた卒業アルバムで真っ先に探したのは
自分の顔。

個人写真はダメだった。いまいち。
変な表情。

他にはないか
私の自然な表情、
どこかにないか。


自分の自然体でカワイイ写真を見つけると
ホッとした。

良かった、
みんなこれ見るんだもの、
カワイイ顔があってよかった。



大学生。


自分のことを誰も知らない土地に行きたい。

猛烈にそう思い、
一番遠いところに行った。

沖縄。


出会ってすぐに
いい感じになった男性がいた。


その時はまだ
自分に自信があったのかもしれない。


いつからだ、
いつから。



私の顔が、
カワイイと思えなくなったのは。


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