生きていたかったのだろうか。
けたたましくなる警報機、迫り来る車輪の音。危ないから離れてくださいと言わんばかりに輝く赤の電灯、黄色の黒の棒きれひとつで何が守れるのだろう。現に私は迫り来る車輪を見つめている。赤が、散らばる。わたしは、死にたかったのだろうか。

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