こうの

よろしくお願いします。

こうの

よろしくお願いします。

最近の記事

受験で絶対使わない英語“Drink the Kool-Aid”の意味と背景

映画「プラダを着た悪魔」でアン・ハサウェイが彼氏に言われるこの台詞。「誰かさんがクール・エイドを飲んだみたいだな」と直訳では全く意味不明。「クール・エイドを飲む」とは一体何なのか。この表現が普及した背景には、かつて存在した「人民寺院」という宗教団体がある。 1955年、人民寺院はキリスト教系の新宗教としてインディアナポリスで誕生した。設立当初は人種差別撤廃運動や貧困層に向けた取り組みが評価されたほか、最高指導者ジム・ジョーンズのカリスマ性がメディアで取り上げられたことで

    • 2021年上半期映画ベスト10

      ワーストは「太陽は動かない」です。 10位 樹海村 最近のJホラーでは断トツでCGがちゃんとしてた。去年の「事故物件」の幽霊とか安っぽすぎて観てらんなかったもん。死に様のバリエーションが多いのも良くて、包丁で指切るやつと投身自殺キルが特に好き。黒沢あすかが「遠慮しないで〜」って言うシーン絶対「冷たい熱帯魚」意識してるよね。 9位 劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト 「話はよく分からないけどなんかスゴい」タイプのやつ。こんな多重メタ映画だと思ってなくて完全に油断し

      • ベスト10には漏れたけど印象に残った新作映画

        毎年思うけど、10本なんて絞れるわけないじゃないですか。だから今年は「ベスト10漏れ映画たち」について書き残しておきます。特に順位は決めてません。 「スリー・フロム・ヘル」 大傑作「デビルズリジェクト」から14年ぶりの続編。みんな相変わらず楽しそうに人殺しててホッコリした。追悼、シドヘイグ。 「フォードVSフェラーリ」 7000回転の世界で描かれる男たちの意地。”7000+ GO LIKE HELL”が激アツ。ジェームズ・マンゴールド、インディ・ジョーンズ5はお前に任

        • 2020年新作映画ベスト10

          今年はコロナのせいで見逃した新作が多くて残念。「ドロステのはてで僕ら」とか「ウルフウォーカー」とか「ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒」とか「はちどり」とか「mid90s」とか「ミセス・ノイズィ」とか「許された子どもたち」とか「羅小黒戦記」とか「アルプススタンドのはしの方」とか「本気のしるし 劇場版」とか「マンク」とか「燃ゆる女の肖像」とか観てません。何より超大好きなピート・ドクター監督5年ぶりの新作「ソウルフル・ワールド」を観れてないのがイタい。来年はもっと映画観ます

        受験で絶対使わない英語“Drink the Kool-Aid”の意味と背景

          最近観た海外ドラマの感想

          ゾンビ映画のような自宅籠城生活に暇を持て余し、何本か海外ドラマを観ました。ドラマは小学生の頃から日本のやつばかりで、今までに観た海外ドラマは「プライミーバル」「ドクター・フー」「フルハウス」「ウォーキング・デッド」「ザ・ボーイズ」くらい。超初心者です。 ①フリーバッグ イギリスで社会現象になったエミー賞受賞作。性に奔放で皮肉屋な主人公の生き様を描くコメディドラマで、主演のフィービー・ウォーラー=ブリッジさんが脚本も担当しています。「フリーバッグ」の演出の最大の特徴は、主

          最近観た海外ドラマの感想

          パラサイト 半地下の家族

          社会批評性、エンタメ性、芸術性を最高レベルで兼ね備えた傑作。良い意味で軽く、同時に洗練された語り口(パク家の奥さん風に言えばナイス・アンド・スムーズなストーリー・テリング)が素晴らしい。本作は所謂“ネタバレ厳禁”な作品なので、あらすじは「半地下に暮らす貧乏なキム家が、高台に暮らす金持ちのパク家に寄生(パラサイト)する話」くらいに留めておく。 過去作において様々な形で貧富の差や、それによって分断された社会を描いてきたポン・ジュノ監督。彼がアメリカで製作したディストピアSF「ス

          パラサイト 半地下の家族

          2019年映画ベスト10

          今年劇場で鑑賞した新作映画は106本。この中から既に鑑賞した来年公開の作品(パラサイト、ロング・ショット、ジョジョ・ラビット)を除いてベスト10を決めました。 第10位 ゾンビランド ダブルタップ アメリカ的な楽観主義に溢れた異色ゾンビコメディ10年ぶりの続編。このジャンルでは珍しく「人間同士で仲間割れする展開」が無く、「悪」として描かれるのはあくまでゾンビだけ。主人公チームが脳みそお花畑のヒッピー集団と協力してゾンビに立ち向かう人間賛歌なクライマックスに心温まりました。

          2019年映画ベスト10