ベスト10には漏れたけど印象に残った新作映画

毎年思うけど、10本なんて絞れるわけないじゃないですか。だから今年は「ベスト10漏れ映画たち」について書き残しておきます。特に順位は決めてません。

「スリー・フロム・ヘル」

大傑作「デビルズリジェクト」から14年ぶりの続編。みんな相変わらず楽しそうに人殺しててホッコリした。追悼、シドヘイグ。

「フォードVSフェラーリ」

7000回転の世界で描かれる男たちの意地。”7000＋　GO LIKE HELL”が激アツ。ジェームズ・マンゴールド、インディ・ジョーンズ5はお前に任せた！

「リトル・モンスターズ」

ルピタ・ニョンゴがウクレレで歌いながら園児をゾンビから守る！みんなでテイラー・スウィフトのShake it off歌うシーンが可愛すぎ。

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編

 善逸が霹靂一閃出す時のビート音の演出が超好き。最後カラスが泣いてたのはちょっと面白かった。煉獄さんの勝ち！

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから

たぶんティーンムービーとしては「ナポレオン・ダイナマイト」とかの系譜。ハリウッド的な「多様性」から溢れがちなアジア系移民の英語コンプレックスと葛藤をちゃんと汲み取るNetflixはやっぱ優秀。

コンフィデンスマンJP プリンセス編

今までのシリーズで描かれた主題を転調させた劇場版第2作。これやっちゃうと続編作りにくいのでは...？

「ザ・ピーナッツバター・ファルコン」

ダウン症の少年がシャイア・ラヴーフと繰り広げる現代版「ハックルベリー・フィンの冒険」。「友達は自分で選べる家族」は良いセリフ。

タイラー・レイク -命の奪還-

大量の銃器と近接肉弾戦が楽しめる暴力上等なアクション映画。ゴリゴリ筋肉白人クリヘムが魅せるシラットはカッコいいけどちょっと怖い。

ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!

日本では極端に知名度が低い「ビルとテッド」29年ぶりの続編。僕は小学生の頃に図書館で「ビルとテッドの大冒険」「〜地獄旅行」を観てからこのシリーズのファンで、特に「〜地獄旅行」が好き。“Be excellent to each other!!!”の精神はいつだって超大事。

ソニック・ザ・ムービー

公開前からCGの問題とか色々あって若干舐めてたんだけど、バディ映画として意外と面白かった。特に目新しい点は無い「70点満点で70点」な映画。

エクストリーム・ジョブ 

韓国のチキン美味しそう。この前行った時食えば良かった。若干チート気味なクライマックスの展開も面白かったからOK。

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密

「最後のジェダイ」で世界規模の炎上を経験したライアン・ジョンソンによるフーダニット。007を無愛想に演じるダニエル・クレイグが今作ではかなり楽しそうだった。アナ・デ・アルマスは相変わらず可愛い。

彼らは生きていた

ピーター・ジャクソンが100年前のフィルムをレストアして製作したWW1のガチ記録映画。やっぱ本物の兵士は歯が汚いんだね。

音楽

2Dで絵がグリグリ動くタイプのアニメが好きなので、これも超好みでした。僕が言う「絵がグリグリ動く2Dアニメ」は「クレしんヘンダーランドの大冒険」みたいなやつです。

劇場版『SHIROBAKO』

TVシリーズから一気にダークになった劇場版。「エンドゲーム」のFIVE YEARS LATERの雰囲気がずっと続く感じ。劇中のミュージカルとか要所要所で京アニの影を感じてしまう。

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY

演出とか色々ガイ・リッチー感強すぎなDC映画。地味にユアン・マクレガー演じるヴィランが極悪非道で、急にブチ切れるシーンとかスコセッシ映画のジョー・ペシみたいだった。

ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷

色んな意味で丁度いいホラー。ただ「お化け屋敷映画」としては同時期に公開された「ランボー/ラスト・ブラッド」の方が怖かった。こっちのお化け屋敷は原型を留めた状態で殺してくれるけど、ランボーは容赦なく肉塊にする。

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語

あのオチはジョージ・ルーカスが「スターウォーズEPⅣ/新たなる希望」制作時に20世紀フォックスと交わした契約を基にしてるのかな？それとも普通に実話？若草物語全然詳しくないから今度有識者に聞いてみる。

のぼる小寺さん

小学生の頃に見てた「メイちゃんの執事」「山田太郎ものがたり」などに子役として出演してた吉田里琴さんが「吉川愛」名義でメインキャストを演じてて、勝手にエモくなってしまった。

クレヨンしんちゃん 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者

「伝説を呼ぶブリブリ 3分ポッキリ大進撃」から15年ぶりに劇場版にカムバックしたぶりぶりざえもん。ラストは名作「電撃!ブタのヒヅメ大作戦」ばりに活躍してくれて嬉しかった。

TENET

「逆回しでアクション撮ったら面白いんじゃね？」という映像的好奇心と「007/私を愛したスパイ」への愛着から生まれた超大作。フル尺で観客を翻弄した挙句に話を「情」で落とすのはノーランの十八番。

ミッドウェイ

開始5分で真珠湾攻撃をブチ込むエメリッヒのサービス精神、偉い！垂直に急降下する爆撃機を狙う高角砲とか、現実には多分あり得ないんだろうけどカッコいいからノー問題。なんかデニス・クエイドが一気に老けててちょっと悲しくなった。

罪の声

みんな大好き野木亜紀子脚本作品。「地獄でなぜ悪い」で二階堂ふみの幼少期を演じた子役と宇野祥平が良い芝居してた。MIU404的に言えば4話と8話に近い。

シカゴ7裁判

アーロン・ソーキン、脚本は文句無しに上手いんだけど、やっぱりこれはスピルバーグ演出で観たかった。ソーキン演出は全然ダメじゃないんだけど、普段組んでる監督が凄すぎてどうしても比べちゃう。でも超面白いです。

1917 命をかけた伝令

サム・メンデスは「007/スカイフォール」ではダークナイト 、「1917」では「ダンケルク」をオマージュしたりして、クリストファー・ノーラン愛が強すぎる。公式サイトに生稲晃子が1917繋がりで応援コメント寄せてたのがちょっと面白かった。