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【インサイド強調】スイッチ=トランジションオフェンス/“Switch” | 5-Out Transition to feature a post inside

バスケットボール戦術翻訳家-Basketball Tactical Translator

この動画は、バスケットボールのトランジションオフェンスある、「スイッチ」と呼ばれるプレーについて解説しています。動画のスピーカーであるマット・ハッケンバーグ氏は、バスケットボールコーチであり、スイッチの概念と、なぜ彼が4アウトの速攻よりもスイッチを好むのか、を詳しく説明しています。
彼は、トランジションオフェンスにおいて危険なインサイドシュートを生み出すためのアクションとして「スイッチ」を推奨しています。
そして、スイッチが提供するスペースとオプションを好んでいます。


参考動画

「スイッチ」とは？

「スイッチ」は、5アウトのトランジションオフェンスの一部として機能します。特に、ボールスクリーンに対してスイッチをしてくるチーム、またはハードヘッジをしてくるチームに対して効果的です。ハーケンバーグ氏は、最初にNBAで5アウトのトランジションを見たときは、その魅力を理解できませんでしたが、最終的には4アウトのブレイクよりも5アウトを好むようになりました。その理由は、5アウトの方がスペーシングとオプションが多く、ハーフコートオフェンスへのシームレスな移行がしやすいからです。 

「スイッチ」のやり方

  1. トランジションドラッグボールスクリーン
    ドラッグボールスクリーンを設定します。このドラッグボールスクリーンは、ポイントガードがアタックできるようにするためではなく、スペースを作って、5番の選手がボールスクリーンをかけてリムに向かってロールし、ポイントガードをシールするためのものです。

  2. ポイントガードアクション
    チャンスがあればボールスクリーンを利用してアタック。
    しかし、基本的にはボールスクリーンから離れて、すぐにボールを動かし、インサイドを狙います。

  3. ボールスクリーンへの対応で分岐

    1. スイッチDef対応＝ミスマッチ
      5番の選手のロールにはボールを出しません。 狙いは、ボールスクリーンでスイッチを仕掛けることで、相手のポイントガードが5番目の選手を守るように仕向け、そのミスマッチを利用して得点機会を作ることです。また、ディフェンスがヘルプディフェンスをローテーションさせることを強制し、他の選手がシュートチャンスを得られるようにします。

    2. ノースイッチ
      特に、5番目の選手に対してハードヘッジをしてくるチーム、つまりスクリーンに対して5番目の選手がスクリーンの高さよりも上がってヘッジをしてくるチームに対して有効です。ハードヘッジされると、5番目の選手はリムに向かってロールし、ポジショニングをとるためのヘッドスタートが得られます。

「スイッチ」の利点

「スイッチ」には、以下のような利点があります。

  1. ロケットアクションにつながりやすい
    ロケットアクションとは、ボールスクリーンからのクイックスイングで、インサイドの5番目の選手にパスを出すことです。5番目の選手がハードヘッジからのリカバリーで相手選手を負かせば、シールしなくてもシュートチャンスが生まれます。

  2. シェイクダックオプションが使える
    シェイクダックオプションとは、ボールスクリーンの反対側で行うリフトと呼ばれるプレーで、ディフェンスが引かれていることが多いので、そこからポストシールに持ち込むことができます。

  3. 4 on 1の状況を作り出せる
    もし上記のオプションがどれも使えなければ、4 on 1の状況になります。オフェンスの4人の選手はフリースローラインの上の方にポジショニングし、インサイドにボールを入れることを目指します。ディフェンスがヘルプディフェンスに来た場合は、スキップパスをして、そこからプレーを進めます。

ハーケンバーグ氏は、4on1のポストアップは、2パス、3パス以内で決めるべきだとしています。そうしないと、別のオフェンスコンセプトに移行するタイミングを計ります。

コーチングのヒント、注意点

  • 5アウトのトランジションオフェンスを練習し、選手がスムーズに「スイッチ」を遂行できるようにしましょう。

  • ボールスクリーンに対しては、最高の機会でのみアグレッシブにドライブしましょう。

  • ボールハンドラーとスクリーンをかけるプレーヤー間のコミュニケーションが重要です。

  • スイッチがうまくいかなかった場合は、慌てずに別のプレーに切り替える準備をしておきましょう。

  • ディフェンスがスイッチに適応してきた場合は、カッターやバックドアカットなどのオプションを追加する必要があります。

  • スイッチは、さまざまなレベルのバスケットボールチームで使用できます。

まとめ

「スイッチ」は、トランジションオフェンスにおいて効果的なオプションです。スペースを生み出し、ミスマッチを作り出すことで、得点機会を増やすことができます。また、ロケットアクションやシェイクダックオプションなどの他のオフェンスコンセプトにも繋げることができます。

このブログ記事が、スイッチを理解し、チームに取り入れるための参考になれば幸いです。ご質問があれば、お気軽にコメントください。

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