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備忘録 22-08-12

小人(しょうじん)間居(かんきょ)して不善(ふぜん)を為す

――小人間居為不善

『大学』

「間居」は独りで居ること。そんなとき、善からぬことをたくらみ、何をしでかすかわからないのが、小人だという。これも有名なことばなので、ご記憶の向きも多いだろう。耳に痛いことばである。

 では、「不善」をなしていることが、どうしてわかるのか。それはおのずから容貌や態度に現れるので、隠そうとしても隠しきれるものではない。見る人が見れば、すぐにわかるのだという。こうまで追いつめられると、もはや「参りました」と、頭を下げるより ないかもしれない。
 
 自分では自分をとりつくろい、独りになると不善をなすのは、結局は自分をあざむくことである。かりに人はだませても、自分はだますことができない。並の人間なら精神衛生にも悪いはずである。

 人からは軽蔑され、精神衛生にも悪いとなれば、こんな割に合わない話はない。さっそくにも小人返上といきたいところだ。

以上、「中国古典一日一言」(守屋洋)より

今日も一日がんばりましょう。

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