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備忘録 22-06-15

牝鶏(ひんけい)の晨(あした)するはこれ家の索(つ)くるなり

――牝鶏之晨、惟家之索

『書経』

コケコッコーと鳴いて朝を告げるのは、雄鶏の役割である。それなのに牝鶏がしゃしゃり出てコケコッコーとやるのは、家を滅ぼす元であるというのだ。

むかしの中国は典型的な男尊女卑の社会であった。女性は家庭のなかに押し込められ、 社会的な存在としてはほとんどゼロに近かった。「いまだ嫁さずしては父に従い、すでに 嫁しては夫に従い、夫死しては子に従う」である。このことばも、そういう思想の反映にほかならない。今は中国もむかしとちがって男女の同権が保障されている。だが、先年の江青(こうせい)さんのような女性が現われて政治をひっかきまわしたりすると、やはり男どもはこのことばを思い出して苦虫をかみつぶしていたはずである。

アメリカでさえ、やっと女性が副大統領候補に名を連ねたといって大騒ぎした。その点、イギリスの場合はどうなのか、じっくりと男どもの本音を聞いてみたい気がしないでもない。

以上、「中国古典一日一言」(守屋洋)より

時々、お断りしていますが、これは1984年に刊行された作品から引用しています。
時代も変わったし、いまの時代の考えや発言としては、マズいですね。
出過ぎることは良くありませんが、男女の人権問題は別ですね。

今日も一日がんばりましょう。
二泊三日の出張に行ってきます。

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