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備忘録 22-12-17

已むべからざるに於いて、已むる者は已まざる所なし

――於不可而已者、無所不已

『孟子』

やめてはならないところでやめる人間は、 何をやっても中途半端なことしかできない、 という意味である。『孟子』はまた、こうも語っている。

「厚くすべき者に於いて薄くするは、薄くせざる所なし」

念を入れてやらなければならない時に手を抜く人間は、何をやってもいい加減なことしかできない、というのだ。

人生には、何度か正念場がある。ここで踏ん張らなければ、せっかく今まで築いてきたものを失ってしまうとか、あるいは、そこを乗り切らなければ、新しい展望が開けないとか、そういった時だ。『孟子』のいう「已むべからざる」ところとは、それを言う。ここを突破すると、それが大きな自信につながり、人間的にも一回り大きく成長することができよう。

それができるかどうかは意志力の問題である。ふだんから、強い意志を鍛えておかなければならない。

以上、「中国古典一日一言」(守屋洋)より

今日も一日顔晴りましょう。

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