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備忘録 22-10-29

下問を恥じず

――下恥下問

『論語』

目下の者に教わることを恥としない、という意味。

子貢という弟子が、あるとき孔子にこうたずねた。
「孔圉(こうぎょ)という人物に、どうして“文”という立派なおくり名がつけられたのですか」
ちなみに孔圉は衛の国の重臣であったという。孔子の答えは、こうである。

「敏にして学を好み、下問を恥じず。これを以ってこれを文と謂(い)う」
聡明なうえに向学心があつく、あえて後輩に教わることを恥としなかったからだというのだ。

前段はよくわかる。それにさらに「下問を恥じず」の一句をつけ加えたのは、やはり並みの人間にはむずかしいことだからであろう。「聞くは一時の恥、聞かざるは一生の恥」 という。目下の者に教えを請うのは、あまりカッコウのいいものではないが、そんなことにこだわるなということだ。

以上、「中国古典一日一言」(守屋洋)より

今日も一日がんばりましょう。

ステキな週末をお過ごしください。

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