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ジョングクくん【3D】、16歳でデビューした少年が統合したもの

こんにちは!パクチーです。

さて、本題に行く前に、Vくんの【For Us】の和訳動画作ったんです。まー!これくらいなら!天才じゃないかと!

…って毎度のように言ってますけど、自分がそう思う時ほど、やはり、人にはそう思われないんですよねー!でも、自分で「天才」って言うのは良いんだけど、人に「天才ですね」とか「才能ありますね」とか言われると、嫌じゃありません?わたしは「う、うるせーなッ!」ってなります。天才とか才能とか言うなし!あったら今頃こんなところにおらんわッ!20歳で情熱大陸出てるっつの!馬鹿にしてんのんか…!って。言いませんけど。それにしても曲終わりがやっぱり悲し過ぎて、編集しながら毎回、「悲しい!!!」って泣けました。悲しいよー。

さて。ジョングクくんの【3D】だ!

わたしは最初にMVを見て、歌詞の意味の全部は一発で分からないんだけど、総体として受けた印象は、ジョングクくんを…「…抑圧させすぎじゃ!!」でした。

前回までのnoteで、Vくんのソロアルバムにて、わたしは彼が長年抱えてきた憂鬱を、「統合した」と感じたことを、書いた。Vくんが抱えていた憂鬱は、押さえつけていた7歳児的な天真爛漫な好奇心が変質したものだったのではなかったか。そんな独自解釈を述べさせていただきました。

が、ジョングクくんにもまた、別質の抑圧があって、それは15歳くらいから今にかけてずっと、頭の形が変わっちゃうんじゃないかってくらい、ギリギリとぎゅうぎゅうと抑圧させてきた、彼の一部分は、

「(いろんな)女の子に触りてえ!」

であると思った。なんじゃないかな。いや、そうだろう。いや、ていうか普通だろう。ていうか、無理?…不自然?考えようによっては人権的にもギリギリ…?その、「本能」と「興味」を、「生命線」と天秤にかけて、「それはぐっと飲み込む」を、選択し続けてきたのが彼である。と、とりあえず、そういうことにする。

フューチャリングのJack Harlow氏がプレイボーイで、でも…、なんというか…、一生懸命労力を割いて、生身の女に、こんなにも興味があるということが……、人類の種の存続に一抹の「安心」というか………。

「若者はまだ生き生きしてるのか、ホッ……!」

みたいな…………謎の感謝が………………。

……………………。

「リアルはもういい」とか、「セックス、別になくてもいい」っていう風潮はちょっとある気がするんです。ミソジニー(女性嫌悪)もだし、行きすぎたフェミニズムもだし、男性と女性を、分断させる?それは精神とか意識が先行しているんだが、結果、人間としての生命力を減じさせているのでは…という、憂慮。環境ホルモン、食べ物、薬品などでがんがん精子も減ってるしなあ。生存の心配。性的な能動は、生命力と直結でリンクしてると思うし、愛につながるプラス側のエネルギーだと思うんだけど、人類全体的に、リアルに触れることに伴うさまざまな問題を乗り越えてまで、フィジカルに関係する、そういう姿勢を選ぶ元気、ないって感じが、一定数ある気がする。日本だけか?

だから、「若い人の…元気がいっぱいあって…いいですね!」が、わたしの率直な感想だった。ばーちゃん目線か…近所のおばさんが、祭りの為に帰ってきた集落の若者を見る目だね、完全にこれは…(先日、島の祭りだった)。

そして、そういうテーマをジョングクくんが、「自分と波長が合っている」と潜在的に感じて選んでいる時、彼は、自分が抑圧している「男性性」の部分について、ちゃんと方向と目的を用意して、解放させる場を作っている。「えらいな!!」と。全面に開示された腕のタトゥーとか、服装とか髪型とか、コンセプトフォトから、わたしはそういう風に感じていた。

ところで、いつもすてきな、あおいうえさんのnoteを読んで、

おわー!は〜〜〜〜ん!!そうだったのか〜〜〜。と。なるほどね〜〜〜!と。あーそっかー歌詞、このアティチュード、一部で問題になってたのか〜〜〜〜。どうしても受け入れられないと感じる、一部の人たちがおられるか〜〜〜〜。と。知らんかったのでした。

みなさんは、女をモノ扱いする男性は撲滅ですか?差別主義は根絶やしですか?根絶?

最近、わたしはこの動画を見て、ほんとタイムリーだったなって思うんだけど。

こちらは、XGちゃんに「女性の優位」を歌詞(全編英語)で歌われて、自己肯定を下げている英語話者男性リスナーが、少なからずいるというお話。「女性の権利」が叫ばれるアジア圏とは逆に、女性の進出が、随分前にすっかり成された先進国では、むしろ男性の権利もちゃんと守られなければならないことが問題になっているらしい。「あんたら男に糸つけて、あたいらの操り人形にしたるわい」とモノ扱いされて、初期からのファンの男子ががっかりする、という顛末を、この動画で説明して下さっています。(動画主さんはXGちゃんのファンで、取り上げたイギリス人のリアクターの意見に寄り添いすぎて誤解を与えたのでは、と、動画を取り下げたり、上げたり、取り下げたりしてます。わたしは良い動画だと思うけどね…。)

女性を差別する男、男性の優位を当然のように押し付ける封建男、女性を迫害する、モノ扱いする男、そういう男性の人権は、紙屑相当で良いかな?というと、全ての人の人権は尊重されるべきなので、その人の人権は、当然、尊重されなくてはならない。差別主義者がいて、どれほど許せなくても、その人の人権を犯して許される人は、存在しないのよね。間違うこともある。未熟な場合もある。でも、正義の盾で紙屑扱いされた一部の男子が、「それでは前向きに生きていけない」、と、そういうシークエンスなんですね、諸外国は。

わたしは正直ぱっと聞いて、XGちゃんのgirlが全女性で、heが全男性を指してるとは思わなかったのだが、英話者ネイティブが初見で受け取ったものは、そうであったらしい。

同じ方が【3D】の歌詞の説明もしてくれいる。

彼の解説は、解釈のひとつなので、正しいかどうかわたしに判断は出来ないが、非常〜〜〜〜〜に勉強になりましたよ!よく分かった!もしもこの解説が正しい英語の解説であるとしたら、問題視するリアクションに、一番驚いたのはジョングクくんだったかもしれないね。予想されていたことではなく。

やっぱ、物議を醸す、文化間の相違、そこにはすごーーーく学びのチャンスがあるわ〜。自分の固定概念の奈辺も分かるしな。おもろい!!シャンパンはスラング辞典に載ってるって!

「女性性」と「男性性」をテーマにすることに盛り上がっていたパクチーは、「男性」が「他人を愛する(受容する)」ためには、どうしたって「母性」を与えられることによる成長が必要なのではないか、と考えた。「母性」は、「この地に存在しても良いんだ」、という、自身が世界に、地に足がついている感覚をもたらす。その「母性」は、他人でも、男性からでも、女性からでも別に構わないんですよ。

差別主義者を、そうでない人に「変える」方法は、その人を、純粋に愛することである。存在に対する無条件の肯定。「母性」レベルのエゴを抜いたピュアな愛を、その人へ与える。なんという究極的矛盾…修行じゃな!

さて。

わたしの【3D】から受けた印象は、Official Live Performance Videoを見たことによって、覆る。

このビデオでは、MVと比較して、楽曲とダンス以外の要素が大分落ちていることで、ジョングクくんがフォーカスしているものに、より直接的に、触れそうなくらいに感じることが出来る、と、わたしは思ったんだけど。ハロウさんも出演しない。

わたしの印象は、「すっごい冷静」だった。

そっか…なるほど…。

相変わらず極小サイズ

ジョングクくんは乙女座に太陽があるんですけど、パクチーが素人読みすると、とっても分析的で理論的ですね。

彼は、「(いろんな)女の子に触りてえ」という自分の本能を、自分の人生の今の段階において、覚悟を持って飲み込むことを完全に受けれた。かつ、その衝動エネルギーについて丁寧に分析して、自分の使える、「色」として使っているのだな。

そもそも、聴くと、そういうこととは別にジョングクくんはこの楽曲を、ボーカルのテクニカルな部分でのチャレンジとして、自分に課しているものがとても多い、という印象を受けた。それは、彼がしている新しい訓練にも一部見て取れるが、彼の歌いやすい方向で身についた癖のようなものを矯正して、例えるなら、細かいビーズのネックレスの、粒の大きさを全部揃えるような、細かく繊細な部分の技術の向上。この曲の彼のテーマはそこじゃないっすかね!

【3D】のインストゥメンタルバージョンをお聞きいただくと、そのあまりの空っぽなことに驚くのだが、これは…もう、「唱歌」だねえ〜!もうアラブとか中東とかの歌唱、声だけで聞かせるジャンルの音楽がありますが、そういう性質の楽曲で、それに耐えうる技術をジョングクくんは自分に欲してるんだな!という。

かつて、彼はマンネ(最年少)ながらメインボーカルということで、デビュー後の彼は「練習時間という概念をなくして歌を歌うのだ」、というマインドセットでいた。

そこには純粋に「歌が好き」というのとは別に、恐れや不安の要素が、彼をそこまでモチベートさせていたのだ、と見ることもできる。使命感、責任。

そのことで、圧倒的な声帯の強さを彼は獲得したと思うし、そのことで感じられる自分に対する安心もあるはずだ。だけど、ただひたすら「時間のある限り歌う」ところから、明確に目的を絞った、具体的で効率的なトレーニングに、切り替えている。それは、彼自身が「恐れ」「不安」のマインドを手放して、つまりその段階は脱して、「自分の描くボーカリストの像」のために意図する、自分の望むビジョンを獲得する、という方向に、ステージが切り替わっているからだ。

言うなれば、今彼は、左官職人が下地を、ひとつの凹凸もなく整えるような、土木工事の、土台をぴっちり均一に整地するような、ぱっと見地味で分からない、「木目(きめ)」の部分に神経を注いでいる。これは、普通〜〜に地味なことなので、派手でもなく華やかさもないので、変化があることが一見わかりにくのだが、ものすご〜〜〜〜〜く今後の彼の歌唱力を昇華させると思うな…!!!そんでもって、また、そういうことが出来るパーソナリティなのだ。ということでもある。

Vくんがジョングクくんの自宅で、Vくんの【Slow Dancing】のデモを録音したというお話があった。Vくんは「一緒に楽曲の分析をして」と言っていたが、ジョングクくんサイドは、「ただ、何となく感想は言ったけど」。

わたしはこれ、すごい面白いなーー!!と思って聞いていて、Vくんは何か、もう一段、何か整理したい要素があったんだろう。歌詞を翻訳してみると、【Slow Dancing】の歌詞は複雑な構成になっていた。この楽曲を、「POP」と「ボーカル」の文脈で、一番冷静に分析的に評できるのは、ジョングクくんだろう。もう、息するように悩まず、彼は起きていることを理解し、それがどう聞こえるか、Vくんに伝えることが出来ると思った。少なくともボーカルという要素で、メンバー内で彼が最も、客観視する能力、分析能力、バランスを俯瞰して見る冷静さに長けているんじゃないだろうか。

つまり、自分のボーカルのことも、分析的に彼は見ているだろう、ということなんですけど。

【Seven】と【3D】を聴き比べてみると、声の「圧」みたいな、声質の強さと言うかな、つまり「身体」の方のコントロールになる思うんですけど、その部分で、極端に言えば図のような印象。【Seven】ですこーしゆらぎがあるのが、【3D】で、幅を少し狭めて、ほとんど均一になっている。シングルリリース、間隔は短期間だったけど、結構変化しているよな、と聞こえる。…イメージ!イメージだよ!すごく意図してこうなっている、と感じました。意図して、努力して、実行している。…イメージ、イメージだよ!

それでね。これで何が起きるかというと、一般論で言えば、一時、地味になる。感情的に突出した部分が均されるから。癖が消えるというか。でもね、その先の未来に何があるかと言うと、表現の幅の限界にあった壁が、ばんばん突破されて行くんですよ。ジョングクくんが言う、彼の夢、「自分が自分で本当にかっこいいと思える歌手」は、きっと、こっちをビジョンしているんだろうな…とわたしは思ったんです。歌で精密画をも、描けるポップ歌手。うん…。乙女座っぽい。

楽曲の詞の内容に戻ると、チャーリー・プースさんとのコラボしかり、ジョングクくん、彼は性愛を含んだラブソングが、きっと今世のテーマなんだね!…言い過ぎか?しかし、「あの子に触りたい…これって、愛なんじゃないの?」に、大人のあなたは、何と答えるでしょうか。身体の成長が整って、生殖機能の完成の段階に入る小・中学生が、「あの子に触りたい…これって、愛なの?」ってなってる時、物語で他人事だった「赤ちゃんってどうやって出来るの?」が、自分ごとに切り替わっていくことに直接リンクしている。

それは劇的な身体とマインドの切り替わりで、そこで味わう体感を、本当は、丁寧にフォーカスして、じっくり見つめる必要がある。情緒のゆらぎを見守り、精神的にサポートする必要があり、手本となるモデルがいる。だけど、そういう大人は、実はあんまり多くない。

「あの子に触りたい」。そこは、間違いなく、大きな「愛」というものに繋がる土台、基礎工事の部分でしょう。「触りたい」が、扉で、特別なゲームのオープニング画面で、その先にしかない、どういう種類かの体験を、その先へ進むならば、するわけです。だから、「議論が起きている」、そこには価値がある。「あの子に触りたい」で始まる、どういう種類かの体験、それは「愛」なの?「エゴ」なの?「蔑視」なの?「純粋」なの?何なの?それはその人の物語の中に答えがある。

ジョングクくんは、誰もが必ず通るその性愛の土台の部分にフォーカスするということを、すごくテーマに持っている。これは本当に大切な話だけど、BTSのメンバーの中で、この大切な話をテーマに持ち出せる人は、多分、ジョングクくんが唯一ではないでしょうか。どうかな…。J-hopeくんがやってくれたら…すごく…いい…!!!!けどな………。

「自分」しか意識の中に存在しなかったところから、「他者」がバーン!と強い強度で脳内に入ってくる、その最初のところ。「自己」と「エゴ」と「受容」の間でぐらんぐらんする訳です。他のメンバーは、「その先」の話はテーマにしますが、この本能的な原初的な希求は、あんまりテーマにしませんね。RMくんくらいか。でも「来いよ」って感じじゃないな。

「あの子に触りたい」が何なのか。それは大人でも分かってない人、たくさんいます。

でもその、誰かを見て生まれるエネルギーを、情熱を、劣情を、衝動を、それを見つめて、すっかり味がなくなるくらい、きめ細かく見つめ尽くして、何が分かるか?と言えば、ジョングクくんの歌で発している英知、彼の発している、多大なる英知になるんです。ここを端折る人間はたくさんいます。だけど、彼はここにフォーカスしているんです。

だから、わたしとしては、彼が素晴らしいと思いました。性教育な観点で、真正面から、ちゃんと第二次成長を生きる人の生理に寄り添った、自分を持ち出して答えている、貴重なタレントだと思いました。

音楽レビューじゃねえな…。

というわけで。

長くなりましたが、ジョングクくんの統合したもの、それは「性の目覚め」の馬鹿でかいエネルギー、葛藤、混乱、カオスです。です、って言って良いのか…。

それを、全部、「色」にしたんですよ…。

濾過して、分析して、分類して、きれいに並べて、コントロールして、彼の表現に利用するためのカラーに変えたんですよ…。

それを「受容」して「統合」した。それは彼の優れた「女性性」の力だと思いました。この馬鹿でかいエネルギーを統合したんだから、彼の受容力は生半可なことではないですよ〜。この受容の度合いと、彼の、ARMYたちへの受容は、わたしは比例してるんだと思います。ARMYと生きることを選択した若者に、多大なる学びをもたらしたんだと思う、若いのに、はっとるす程のあっぱれな受容力です。頭が下がる…。

それでもって、彼の「男性性」は、歌唱を極める方向で発揮されている。「女の子に触りてえ!」は「男性性」であると思われると思うが、彼はそのエネルギーをそちらで発揮せずに、「歌唱の限界を突破する」にセットしたのだ。で、その余波みたいなものが、男っぽい衣装とか髪型とかのスタイリングで現れてるのかなあ〜と。

考えてみれば、このテーマが彼にとって一番最大で、無理からぬことなんですよ。成長しきる前に社会人になって、メンバーの年長組が持っているような、社会意識を獲得する期間を、経ていないのですから。でもこうして自分がリアリティを持って抱える、思考を、最大限ポテンシャルに変えている。

そんな風に見ました。

そして…アルバムもやってくるようですね!全然わたしの理解と、違った内容だったらどうしよ…!


それでは、また!!




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