BTSとMBTIとカッティングボードと(後編)
前編を公開した後、コメントを下さったakkiy☆さんのおかげで、もう少しだけMBTIについて理解を進めたパクチー、あることに気づく。
これ、興味本位のにわかには荷が重すぎたな…。
前編はこちら。
パクチー実は、少し前までMBTIのタイプ分けについて、ちっとも共感していなかった。「なんだこれ、当たんねーな!変なの!」と思っていた。なぜかというと、自己診断をすると、やる度に、サイトが変わる度に、違う結果が出るし、その解説を読んでも「えーと、違うけど…」としか思わなかったからだ。ちなみに今でもそう。
前編の中でわたしは自分のMBITを「INFP」と書いたが、これは最近出た結果で、なぜ数ある結果(笑)から、わたしがそれを選択したか(笑)というと、その解説を読んだ時、わたしが、とても、泣いたからだった、安心して、「そうなんだよ〜〜〜〜」と思って泣いてた。でも違うサイトだとやっぱり違う結果が出る。
さて。
そんなことを踏まえた上で、つまり、「最近ハマってるおつまみはこちら」くらいの熱中度で、完全に0%の専門性で、パクチーがMBTIについてああだこうだ考えていることを書いているnoteであることを踏まえていただいた上で、
vol.2ではvol.1に書ききれなかったメンバーについて書いていきたいと思います。が、その前に、vol.1でも紹介したこちら、
MBTIでは人のタイプを16に分けるのですが、人の心理機能というのは8つに分けられるんだそーで、16に分けたタイプそれぞれに、8つの心理機能のうちでよく使う「主機能」、主機能を補助する「サブ機能」、「代替機能」、あんまり使われてない「劣等機能」が設定されています。
このnoteでは、「主機能」「サブ機能」を絡めながら、お話を進めたいと思います。しかし…MBTIとは…知れば知るほど恐ろしいんよ…!何がって、本当は専門性のある人が丁寧に細かく心理機能を見ながら診断していくものなのに、こんなかじっただけのパクチーが「この人の主機能は、これだ〜ッ!」と断定して、それを前提に会ってもいない人の性格をああだこうだ推理するなんて…!しちゃいけないよ…!
それではj-hopeくんから。
j-hopeくん
「INFJ」のj-hopeくん、彼が持つ主機能「Ni」、サブ機能「Fe」、は、どちらもメンバーの中で唯一彼だけが主機能、サブ機能に持っている機能でありました。
彼の主機能は「Ni」、内なる直感、第三の目、サードアイ、高次からのインスピレーションでございます。へ〜そうだったんか〜。サブ機能は「Fe」で、調和となっております。
直感的に「これだ」と思ったものに、周囲を巻き込んで目指していけるタイプなんですね。BTSのメンバーとして活躍している時は、どちらかというと裏方を支えるようなイメージがありましたが、「ライブを見るとファンになる」とか、先日のLollapaloozaでの成功などを見ると、カリスマがあるタイプのMBTIと言われているのも…納得。
全く異論ありません!!
うーん、j-hopeくんには、謝るべき時は公明正大にスパッと謝った方が良さそうです。小細工とか駆け引きとか言い訳とか、本当に無意味そう…。
内向きといえば、
j-hopeくんが出演したラジオ番組にて(「[FULL][4K] BTS☀J-HOPE☀ View Radio | Park So-hyeon's Love Game | 220808」)、j-hopeくんのMBTIが「I」だから、よく知らない人にリスニングパーティーの招待状を書くのは大変だった、という話をしている。パクチー結構これが驚きで、j-hopeくんの高い社交性を見ていると、へいちゃらなんだと思っていた。でもそうじゃなかった。しかも聞いているとかなり情熱的な手紙の書き方だ。
うーん、本当に、内側がめちゃめちゃ熱いんだなあ!
その熱さを、すぐ出しちゃわないんだね。「公言しない」という点では、FESTAなんかでメンバーたちと長く喋る機会があると、半分は黙って聞いてるあたり、「聞き役」とか「優しさ」とかいう以上に、抱えているもののスケールが半端なく大きいのだ、という気がしました。
8つの心理機能のうち、協調的とか協力的だと説明される「Fe」について、自分が低いだけによく分からなかったんだが、j-hopeくんの「Fe」を通して少しだけ分かりそうな気がした、「これは母性じゃないか?」。
例えば子供が小さい時、「カレーが食べたい!」と言われてお子様カレーを作る。子供たちが美味しそうにたくさん食べてくれてたら、それだけでいっぱい胸が満たされるのが「Fe」、「こちとらそろそろ辛いカレーが食べてぇんだよな…」ともやもやするのが「Fi」なんじゃないだろうか。だからわたしは自分の分だけガラムマサラをかける。
「みんなが満足してるなら、それが一番自分も嬉しい」って立ち位置、それは母性なんじゃないか?と思って、それを持ってるj-hopeくんが、メンバーの中でお母さん的役だったのは腑に落ちる気がした。
「みんなが満足」する方法を、直感で見抜けてしまうんだね。そしてそれを目標に一歩一歩進める人。
わーお…夢のようですな…!
RMくん
RMくんのMBTIは「ENFP」。主機能が「Ne」、サブ機能が「Fi」となっております。
主機能の「Ne」の「アイデア豊か」に関しては、誰が見ても納得というか…いわゆるブレインストーミング的なシーンになると、「ピッチングマシーンか!」ってくらいぴゅんぴゅん速球出てくるイメージですね。それは単に「アイデアが湧く」にプラスして「イメージの結着」「言語化」までのプロセスが瞬時に行える頭の回転によるものもあると思いますが…。
そしてサブは「Fi」の「心地よさ」。と、RMくんを連結して、最初に思ったのは最近の彼の作業部屋と、自室でした。どちらも段階を経て今の状態になった訳ですが、この今の「心地よさ」がとりあえずのゴールなのか、変化の途中なのか分かりませんが、「自分のトーンにこれが合う」ということが分かる、ここに至るまでにはかなりの知的投資と、行動力と、経済力が要ったはずで、「Fi」ここに極まれり…という一例を見ているような気がした。しかし部屋だけ見てると「E」じゃなく「I」に見えるがのう。入り口はシャープだが、ひとたび入れば広く世界に開かれているのだろうか。
うんうん、確かにそうだ、メンバーと話している時の感じを思い出すと、そういう気持ちで、全然異論はないのだけど、
キーボードを投げつけるナムジュン、そのシャープな頭の回転で、嫌味すれすれのパンチを繰り出すアイロニックなナムジュンはどこなの?これからデビューしようという人たちが、タイトルに「地球滅亡」ってすごい、物々しいデビューだな、いや待て、よく考えたら「No More Dream」も大概か…?
ですが、
RMくんがロマンチックな方であろうな、というのは大いに同意です。このタイプの方を恋愛で傷つけたなら…大いに…深く深く傷つくでしょうな…。恋愛のロマンチックなシークエンスが終わった後、パートナーシップをいかに能動的に保つか、という点において、「きっと力を合わせて楽しくできる!」と十分信頼してしまえるのは、彼らがメンバーとの共同生活の中で、それぞれ自分の弱点をほとんど克服してしまっているからかもしれない。
RMくんの主機能の「Ne」。これはアイデア豊かだとか説明されますが、正式には「外向的直観」、これは何だろうと彼を通してもう少し考えてみると、これは「スキャン能力」なんじゃないかと。外向(自分以外のもの)から着想を得るとは、「何かと何かを結びつける」=「アイデア」になるということですが、「これとこれが結びつく」の前提に、「これ」と「これ」の持つトーンは一致している、そのもののもつ本質的なコアの情報を一瞬で見抜く、そういう直感のことを言っているのかな、と思ったのです。この機能、メンバーたちの作詞を手伝うときに非常に活躍しておりました。
メンバーとの関わりの中で精度がぐんぐん洗練されていった「Ne」、「君のこれと、こちらの君のこれを一緒にしたら…こんなにいい!」という能力。
「でも俺はさ…」というのが「Fi」。
「Ne」が主機能、「Fi」がサブなのが「ENFP」でした。これが逆になるのが「INFP」、RMくんが以前診断されたMBTIです。かつて、RMくんの「Fi」には、最高に居心地の良くない「世界は間違ってる」、が入っていました。それを、そのまま訴える方法とは別に、自分が、周囲が心地よくなるために、彼は別の手段もたくさんたくさん取り始めて、
結果、今の彼が掴んでいる「Fi」は何でしょうか。
「でも俺はさ…」の世界。それはもしかしたらソロ活動で見えるのかも…?!
Jung Kookくん
ジョングクくんのMBTIは「INTP」でジンくんと同じ。まさかジンくんと同じとは…!けれども彼は診断結果が「いつでも違う」と言います。
この、「MBTIがしょっちゅう変わる」ということについて、わたしもそうで、「ちぇっ、何だよ」となるのですが、これ、やる度にジョングクくんが違うジョングクくんに変わっているのか、そうじゃないのか、と言えば、ジョングクくんはいつもジョングクくんのままだと思うんですよ。
ちなみにわたしの自己診断は「INFP」ですが、それ以外に出るのが「ISFP」「ENFP」。なぜなんでしょうか。それは、わたしの8つの心理機能の使用頻度が、16タイプのどのタイプ分けにも当てはまらないからでした。わたしの場合「Ti」「Fi」がいつも高くて、それに3種類くらいが近似値で続き、残りの3つががくんと低い、というパラメーターになっております。この分布が、MBTI的に一致するものがないので、分類が近いところで結果が毎回変わるのかな、と、今回学びを進めてみて思いました。
結論、わたしはマイヤーズ母娘と気が合わない。もしくは17番目のタイプか、と。
ジョングクくんもそうなんじゃないかと。
という屁理屈はさておき、
ジョングクくんの変歴は「INFP」「 ISFP」「INTP」なのだそうです。
彼が経験したMBTIの機能を並べてみると、共通するものがあり、どうやら彼は「Fi」「Ne」「Si」が高そうだ、ということが分かる。「Fi」は「心地よさ」、「Ne」は「アイデア豊か改め、スキャン能力」、「Si」は「状況把握」としましたが、これ難しくて…「体内感覚」としておきますかね。「身体の記憶」と言いますか。
「Si」が高いのが、黄金マンネの基礎を作っているような気がします。身体の自覚的な感覚に優れている、再現力が高いんじゃなかろうか。「Se」、新しいことを体得していく、「Ni」、直感、
これはMBTIが変わったというより、彼がこの数年で何を身につけたか、という成長の遍歴なのではないだろうか。
彼がまだ中学生だった時、シャイで、まだ自意識がぷよぷよで、譲れない何か、自分だけが持てる持ち味、絶対に実現したいこと、そういうの全部分かんなかったろう、RMくん、SUGAくん、j-hopeくんが、デビュー時点で独自の言語を持っていたのに対して、ジョングクくんの言語表現は、BTSのメンバーになったところから生まれた。
黄金マンネ、ジョングクくんが、デビューしてこれまでの間で一番変わった部分はどこだろう。わたしは、「自分が感じてることを理解して、それを分かりやすく人に伝える」、というところではあるまいか?と思う。
芸能の世界の荒波の中で、彼の柔らかい大切なものがぐちゃぐちゃにされないために、彼は自分の輪郭を知り、譲れないものを知り、「これの為に頑張れる」というものを知る。それを周囲と共有するために、言語化する言語を獲得し、獲得した言語を使って自分自身を深く認知し、そして丁寧に順序を組んで、ことばとして話す。彼の、ファンへの想いへの認知が深まるほど、伝えようとする言葉が洗練されていく。中学生が持つボキャブラリー、話法から、より彼の想いが伝わる言葉を探し続けて、彼の言葉は今の彼に集約していった。彼の話を聞いていると、整理のされ方が美しい、頭の中にかなりすっきりと洗練されて、無駄なく言葉が陳列されているのが見えるような気がする。今や彼は、RMくんも驚くほど、要点を抑えて、難しくなく、最小の語彙で最大の内容を話す、優れたスピーカーになった。
そしてもちろん、パフォーマー、シンガーとしてもずば抜けている。繰り返して習得する。直感で本質を突き止める。それは段階を経て彼が獲得した、大勢の人と自分の持っているものを共有する方法だった。
大人になってからの彼は、相手のちょっと傷んだハート、くすんだ自尊心を瞬時に感じ取って、すぐさま駆けつけ寄り添おうとする。彼を動かす一番の原動力は、それではないか?と思われるくらい、彼は優れた「Fi」使いになった。きっとその機能は高まりこそすれ、失われないだろう。
と見ると、彼が持つ心理機能はどれも、多分、相当に高そうだ。このまま彼が、今低いということになっている「Fe(調和)」「Te(分析・解説)」(多分別に低くないと思う)が高まれば、
MBTIのどれにも収まらない黄金人間の出来上がりでは…!?
という屁理屈はさておき、わたしも、彼がジンくんと同じMBTIであるとは、すごく、驚きでした。似てるかな?でも似てるとかじゃないのかな…MBTIってその辺が難しいな…。けれど、アルバム『MAP OF THE SOUL:7』を聴いたとき、たくさんの曲を聴いているうちに、「ジンくんにジョングクくんが、ジョングクくんにジンくんがいて、良かったな…」と、確かに思ったことがあった。
ジミンくんとVくんがソウルメイトで、ラッパー3人がチームメイトで、強いカップリングからあぶれたジンくんとジョングクくんは、それでも一番童心のピュアな部分で気の合うのがこの二人のような気がして、お互いが、お互いに、自分を見失わせない、合わせ鏡のようだな、と…。
それは「Fe」が低い=空気読まないってところで一致してるのかもしや…。
JIMINくん
ジミンくん、「ESTP」という診断が出ましたが、後に自分で「ESTJ」に書き直していました。以前に診断されたものは「ENFJ」だったそうです。
正直「ENFJ」も「ESTP」も「ESTJ」も解説されるパーソナリティとしては全然違う人なので、さっぱり分からん…どうしよう…。
しかしここは頑張って初志貫徹してみたい。
これを、ジョングクくんの場合と同じように、ジミンくんの成長の遍歴と見た時、主機能がどれも「e」が付く「自分、対、外」「外、対、自分」の関係性の中で持つものになっている。「E」の「外向的」の言葉通り、彼がいつも自分と接するものとの間に、可能性を大きく開いている人だということが窺える。
そして、以前の彼は「BTSのジミン」を、メンバーを通して、ファンを通して、スタッフを通して、周囲ニーズを読み取ることで(「Fe」)、直感的(「Ni」)に求められる形に作り上げていったのかも知れない。そして今は、その結果作られた彼の体が持つ情報(「Se」「Si」)、経験の積み重ねが生んだ方法論(「Te」「Ti」)が、何かを語らなくても十分存在感のある人物に彼を作り上げた。
まっさらな世界に自分の可能性を見出すことが出来る人だから、「舞踏家の卵ジミン」の経験と方法論を脇に置いて、自意識を脇に置いて、自分をまっさらにして、「アイドルジミン」に必要なものを吸収していった、ということなのでしょうか。すごい人だな。
「BTS (방탄소년단) MBTI Lab1、2 」を見ていると、必要が今の彼らの選択している態度や習慣を作ったことがよく分かる。だとすると、以前の彼らは本当の彼らではなかったのだろうか?という疑問が湧く。それとも成長して試行錯誤して獲得した今の性格が本来の姿なの?
そもそも性格って、タイプってなんなの?
結論から言えば、ジミンくんについては良く分からなかった…。ジミンくんが診断されたパーソナリティのタイプは、どれも「ジミンくんだ〜!」という感じがするものではなかったし…。
しかし、今回パクチーはこのnoteを書くにあたって、もう少しちゃんと8つの心理機能を理解したいと思って、自分の中にある8つの機能に該当しそうな部分を振り返ってみたのだが、そのことによってそれぞれの機能が持ってきた発達の歴史みたいなものを振り返ることになり、「いつ、なぜ自分はその機能をいらないと思ったのか」「結果どうなったか」「どうやってアクティブにしたか」、すっかり忘れていた遠くの遠くの自分を、ガラス越しのすぐ背後に見ることとなった…これはなかなか…その時々の自分に、例えばわたしの場合なら「ENFP」とか「ISFP」とか、付けるならば付けられそうな気もした。もともとの本質的な自分とやらが、以前の自分なのか、今の自分の方なのか、どこかに本質的な自分がいるなんて言わないで欲しいと思っちゃうが、そういう弱音を横に置いておけるなら、今回の試み、MBTI、そして8つの心理機能は、非常にわたしにとって意味があった。この作業の先に、本質的な自分とやらがいるのかもしれない。
マイヤーズ母娘とは気が合わないとか言ってたくせに…。
ありがとう、マイヤーズ母娘さんら!
ね、ジミンくん!
でした。終わりジミンくんで締まらない感じでごめんなさいね。でもどのパーソナリティーも、長所については「ジミンくんはそうかも」と思ったところが、彼を表しているかも知れません。
結論。勉強は浅くても、楽しい。楽しい時は得るものがある。
それでは、また!ばいばい!
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