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サタン福地と同行したMLスタジアムは点棒ドッヂボールのメッカだった

アドゲー雀士、精進料理の実食へ向かう

先日のオーケストラの練習中、ふとスマホを見るとそこには麻雀界のディザスターこと福地誠さんからのDMが通知されていました。
「明日、全日(プロ団体です)の橋本さんとMLスタジアムに行くんだけど一緒に来ない?」という内容を確認したその瞬間から、アドゲー中毒患者の我々がそんな精進料理のような麻雀を打ちに行って大丈夫なのだろうか?という懸念が胸に渦巻いていたものの、特に断る理由もなかったため承諾。
翌日の夕方ごろには高田馬場に不良雀士3人の姿が見られたのでした。

サタン福地の煽りスキル

橋本さんと僕はMLが初めてではなかったので準備が出来次第卓に入れるということだったのですが、福地さんは初来店だったため一応メンバーの方からルール説明を受けていました。

恙無く話を聞いていたように見えた福地さんですが、「相手を煽るような行為、発言はおやめください」とメンバーの方に言われた途端、何を思ったか「お見事ですね、とかそういうのはオッケーなんですか?」と質問されているのを見たのはたまげました。
可愛い女の子とかに言われるならまだしも、アラ還のオッさんにいかにも含蓄ありそうにそんなことを言われて煽りと感じない人はいないのではないでしょうか?
思わずこの人はマリファナでもキメてこの雀荘に来たのだろうか?と勘ぐってしまいましたが、まもなくして福地さんも僕も別々の卓に入ることになった為この件は有耶無耶なまま風化してしまいました。

きっと実際福地さんと同卓したら、こういうホメ殺しシステムで瞬く間にメンタルをやられてしまうのでしょう。
歌舞伎町で「サタン福地」と呼ばれている片鱗を見たような気がします。

バシズムを披露する牡丹たんを尻目にいとも容易く行われるえげつないアガリ

早速お客さん3人との対局が始まったわけですが、どういうわけかマンガンやハネマンの高打点ばかりが炸裂します。
基本的に高い手の横移動が発生するか、親被りで4000点や6000点を失っていくばかりで初戦の東場は過ぎ去っていったのですが、この原因はすぐに判明しました。

この卓、基本的にポンチーするのが僕以外誰もいないのです。
誇張なしで三段目まで基本的に僕以外誰も仕掛けることがなく、ケイテンや海底ずらしの為に渋々鳴く人が最終盤に出てくるかどうかという様子で、これなら高打点ばかりが出るのも頷けます。
そんな中でクソ鳴き、いやバシズムを見せつけていた牡丹たんは本家よろしく(石橋さんすみません)一気にハコ下まで沈んでしまったのですが、南2でドラの6pと3mのゴミカスクソシャンポンマチをツモって8000点を得られたあたりから少しずつ卓上の潮目が変わって行きました。

点棒ドッヂボール、開催

上述のアガリは僕のリーチ宣言牌を下家の方がポンして、直後の僕のツモが3mだったという流れ。
鳴いた結果誰にどういう牌が流れたかとかを気にする人にとっては結構イヤなアガリなのかな?という僕の考えは、下家からドッヂボールを彷彿とさせる程の勢いで千点棒2本が渡された瞬間に推測から確信に変わりました。
今思えばこの瞬間に闘いのゴングが鳴り響いていたのかもしれません。

まあこの程度のアガリでアツくなってくれるならありがたいなと思いながら、10002000で3着を捲れるという条件で迎えたオーラス2本場。
僕の配牌はこんな感じでした。

ドラ2あって条件はクリア。
北も自風だったので、役牌の後々付けかマンズの染めかな?とペン3mから喜んでチーしていきました。
その後重なった白をポンすることができて、このテンパイに到達。

上家の方が3着目だった為途中から僕に絞り気味に打たれていたのですが、マンズのホンイツに向かっている最中に白バックに移行したこともあり8pをチーできたのは僥倖でした。
このテンパイが入ってすぐ、スジの7mで2着だった親の下家が放銃。
8000は8600+供託3本で、なんとここからの直撃は僕が2着まで上がってしまいます。

このアガリ形を見た下家の方、8600点を払って下さったのはいいんですが、チーチャマーク置き場に並べてある供託3本を中々こっちによこしてくれません。
これはまさか「テメーで取りに来いや」ということなのか??と思いつつ、「あの、供託を…」と申し訳なさそうにお願いしたところで漸く僕の手元にご飯のオカズ(供託のことです)を回してくれました。
この瞬間の絵面だけを見ると、牡丹たんが供託に卑しい心の小さな雀士のようですが、これは100%事実なので致し方がありません。

過熱する点棒ドッヂボール

スラム街と呼んでも差し支えなくなったこの雀荘に恐れをなした牡丹たんは早々とラス半を宣言したのですが、この二半荘目でも事件が発生しました。
ダンラスの方を除いた三競りで迎えたラス前、子供の上家がリーチドラ1のカン6pを一発でツモアガリ。

お世辞にも褒められた待ちではありませんでしたが、9pが雀頭だったこともあり、まあ嬉しい変化そんなにないしな〜と自分を納得させながら2000点の支払い準備をしていると、何と裏ドラ表示牌には8pが!!!!
パッツモ裏裏の場合のみこの手はサブロクに化けてしまいます。親も落ちていた牡丹たんがここで15000点差を付けられてしまうといくら赤3ルールとはいえ逆転はかなり難しいです。

こういうこともあるのがリーチという役の強さなので、もうこの半荘は仕方ないか…とかなんとか考えている僕の眼前を、千点棒6本が物凄い速度で横切っていきました。
僕が状況を把握するいとまもなく6本中の1、2本が床に転がってしまい、スタッフの方が拾いにきてくださったのですが、こんなことをする者は一人しかいません。
点棒ドッヂボール出場者である下家の仕業であったことは間違いないでしょう。
数あるハネマン手の中でもかなり受け入れ難いパターンですし、ここでの親被りが痛いこともよくわかりますが、とはいえ対面に(しかも女性の方でした)千点棒6本を放るのはかなりパンチが効いています。

福地さんがルー説を受けていた時(なんなら昔僕がルー説受けた時も)、「当店は一般的なフリーよりかは所作面でカタいお店です」みたいなことを言われていたのですが、これはあまり事実には即していないのではないでしょうか?
「ハーイ🙋‍♂️!点棒ドッヂボールの会場へようこそ!」みたいな感じでディズニーのキャストよろしく話してもらったほうが、こっちも心の準備が出来ていていいかなと思いました。

最もこの下家の方は、オーラスきっちりマンガンだかハネマンをツモりあげて、その結果きっちりまくられた僕は3着落ちしてしまいました。
今時点棒を投げるような輩にやられた…とショックを受けた僕の方が、最終的には一番アツくなっていたかもしれません。

アドゲー雀士は弱かった

待ち席で福地さんと橋本さんと落ち合い、着順を確認するとお二人とも2-4だのオール逆連対だので誰一人トップは獲れず。
内容も全員ほぼジリ貧だった模様で、アドゲー雀士は結局大して強くないということを我々が身をもって証明する形となってしまいました。
僕も黒沢咲3人!みたいな雀風の卓でボッコボコにされてしまいましたので、大人しく鳳南に帰ることにします。
オレはもう(リアルで)闘わん…

あっ、そう言えば、帰り際に福地さんが「MLじゃあアドレナリンは出なかったわ〜」と仰っているのが印象的でしたが、そりゃあ毎日ラーメン二郎みたいな麻雀打ってる人が急に精進料理麻雀を打ったって何の味もしないんじゃないでしょうか?
それとも来店前に吸った大麻の影響で感覚がマヒされていたのでしょうか?
いずれにせよ、福地さんがMLの常連の方々に「お見事ですね〜」「お上手ですね〜」と歯の浮くような称賛を浴びせられていたのか否かは、謎のままになっています。
被害者の方がおられましたら是非ご相談下さい。

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