『What a Wonderful World with Original Love?』vol.4
さて、4回に渡ってお届けしてきたOriginal Love初のカバーアルバム『What a Wonderful World with Original Love?』の感想レポートもいよいよ最終回。最終回はいよいよ真打ち登場、という感じなのですが、まずは8曲目のYogee New Wavesによる「月の裏で会いましょう」のカバーについて。
と、さらにその前に今回はPSG (PUNPEE, 5lack, GAPPER) についても取り上げるつもりなんですが、このカバーアルバムの何がすごいって、礼儀正しい優等生といった感じのYogee New Wavesからストリート代表といった感じのPSGまでとにかく参加メンバーの幅が広いこと。みな本当にタイプもそれぞれ、スタイルもそれぞれなんだけど、ただ一点、"音楽"で繋がっている、という感じ。いろんな垣根を軽々と飛び越していく"音楽"ってやっぱり本当に素晴らしいな…!と思います。
と、いうことで話を戻します。Yogee New Wavesがカバーしたのは「月の裏で会いましょう」という曲ですが、この正統派ポップスといった名曲をカバー出来るのはやっぱりYogee New Wave以外にいないでしょう!というくらい見事にハマっていました。こないだ田島さんもラジオで言ってたけど、ザ・Yogee New Waveといったアレンジもとっても良いです!↓下でちらっと聴けます
続いてはご本人が歌う「接吻」。こちらはOriginal Love & Ovallという名義。セルフカバー、ということだと思います。こちらは最近フルバージョンが公開になったのであげてみます!
まあ~やっぱり「接吻」は本人の歌唱以外あり得ないですよね。他の誰がカバーしたとしてもアウトです(きっぱり)。きっと企画した方もそう思ったんじゃないでしょうか。なのでカバーアルバムとはいえご本人が歌っているのは納得。さらにまたOvallのアレンジが今風でとってもいい…!(原曲もいつまで経っても古くさくならないと思ってますが)。最高!!
というわけでカバーアルバムだっていうのにすでに田島さんはご自身で歌っちゃってるわけですが、さらにトドメをさしたのが最後の曲。この曲について話せば長くなるのですが、簡潔に言いますとOriginal Loveの「I WISH」っていう曲をかつてPUNPEEが無断でサンプリングして「愛してます」という曲を作って歌ったりしてたんですね。自分の曲を断りなく使われてたにも関わらず、むしろそれを面白がった(と思われる)田島さん、最新アルバム『bless You!』でPUNPEEを呼んでコラボしたりと懐の深さを見せたのでした。
そんな繋がりがあったことから、最後のこの新たに録られた「I WISH/愛してます」という形になったのだろうと思われます。下でちらっと聴けるけど、ここ、これからガーッて盛り上がってくとこ…!
この前も書いたけどこのアルバムは比較的長めの曲が多く、この曲の長さはなんと7分弱!だけどその長さを感じさせないというか、むしろこの長さが無きゃだめだというか。後半にかけて徐々に盛り上がっていってクライマックスを迎える感じが最高です!現在の田島さんでの「I WISH」&「愛してます」部分の熱唱がめちゃ良き!!
私は田島さんがこの曲で思いっっきり歌ってるのを聴いていると、かつてPUNPEEがOriginal Love主催のフェスに出たことがあったのですが、そこでPUNPEEとのコラボのためにステージに出て来た田島さんが歌い始めたとき、その声量の大きさに思わずPUNPEEが「声デカっ!」て感じに耳をふさいだ場面を思い出すのでした(笑)
…と、いうことでここまででアルバム全曲を紹介してきましたが、豪華メンバーたちにカバーされただけでは終わらず、特設サイトにそれぞれから30周年のお祝メッセージをもらった田島さんは嬉しさのあまり(?)"運を使いきった"、と言ってました(笑)でもそれは本当に30周年という長い道のりへの、そして音楽そのものを体現したような田島さんという存在への、自然に涌き出た祝福の言葉じゃないかと私は思います。長年ずうっとOriginal Loveの音楽を聴いてきた私としてもとても嬉しい♪ファンは皆同じ気持ちじゃないかな(^-^)
ということでOriginal Love30周年、本当におめでとうございます!今週末(10/9)の日比谷野外音楽堂でのライブも楽しみ!!(≧▽≦)
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