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海外の法人kycマニュアル

海外のある金融機関でkycしたときに提出した書類について。ぐぐってもあまり情報が無いので。これは試した中で一番厳しかったものを書いている。今後さらに厳しいものに遭遇したらアップデート

要求レベル

0. 自分で翻訳してサイン無し

1. 自分で翻訳してサイン

2. 翻訳者が正しく翻訳したことを宣誓してサイン (俺が依頼したところでは翻訳証明と呼ばれていた。金融機関はswornと表現していた)

3. 公証人による認証/アポスティーユ (試したこと無い)

2, 3は外注すれば作れる。「定款、翻訳、認証」とかでぐぐって出てくる業者

定款

articles of incorporation

レベル2を提出してaccept

履歴事項全部証明書

certificate of incorporation

レベル2を提出してaccept

株主リスト

register of shareholders

レベル1を提出してreject。レベル2を要求されたので再提出中。日本語の原本はたまたま別件で司法書士に作ってもらったのがあったのでそれを使った。

レベル2の英訳はaccept。

日本語の原本で俺のサインを入れたものを要求されたので(Please include the issue date and director's signature in it.)、本質的じゃない気がするけど、コンビニでコピーして、サイン加筆(日本語)して再提出してaccept。日本では印鑑がサインの代わりっていう説明で通るかは試していない

役員リスト

レベル0で英語だけ提出。

日本語版も要求されたので、自分でサイン入りの日本語版を作って再提出(Please include the issue date and director's signature in it.)。accept。

Ownership structure

レベル0を提出してreject。レベル1を提出してaccept

法人番号

日本だと、13桁が法人番号だけど、会社法人等番号(先頭の一桁を除いた12桁)のほうを要求される場合もある。履歴事項全部証明書と一致していないといけないのだと思う。再提出した。

法人名

英語名を用意した。国の法人番号サイトで英語名を表示できる仕組みがある。これを申請して、国のサイトのスクリーンショットを提出した。

資金源

書類がパスしたあとに聞かれたので、メールで回答。

感想

通るまで言われたことを機械的にやり続ければ良いと思う。なんでこれが必要なのか?って思う場合もあるけど、相手も他国のこととか良く知らない場合もあるし。本質的なチェックではないとしても、言われたことをやって通るなら、誰も困らない。4回再提出した

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