嫌な思い出だからと蓋した記憶の周辺には、大事にしたい体験が眠っているかも

ふと本屋さんに入って目にした梅田悟司さんの書籍「きみの人生に作戦名を。」。作戦名という言葉に心を動かされて、向き合った10日間。作戦名は出たのだけれど、何よりも私が実感したのは、「過去の自分が今に繋がっている」ということ。蓋をしていたあの頃にも、今大切にしている価値観が眠っていた。そんな話。

私に向けた書かれた本と疑うくらいのシンクロ度

TSUTAYA書店でスタバのコーヒーを飲みながら、軽く読もうと思ったのが最後。「はじめに」から「1章」に至るまで、全てが私の状況にぴったり!!

本を買って、無印のらくがき帳と100均のポストイットを購入して、9マス思考法の元になる過去と現在と未来を洗い出していく。

なんだけど、「行動」ではなく「感想」「そのときの心情」ばかりが浮かんでくる…

行動の裏側にある「きっかけ」と「学び」の見えない一貫性は出てこないし。どうしたものやらと思いながらも。書いては戻り。戻っては書いて。と、過去を思い出す作業を繰り返していく1週間

全部で80枚くらいになった私の行動、出来事たち


そこで気づいたのは、、、、

選手コースの時のトラウマは、ただの一側面でしかない

今まで「私を苦しめる足かせ」としていた記憶が、実はもっといい思い出も詰まっていたという事実!

例えば、小中と続けていた選手コースの水泳は、私にとって、ずっと苦しみだった。

・コーチがビート板でクイックターンを止める
・「お前、ふざけてんのか」と罵声を浴びせられる
・コーチの贔屓がすごくて、自分の不甲斐なさを毎日感じる
・もう怒られてばっかりだから、仮病を使って休むということを覚える

(選手コースで記録が落ち込んでいたし、まだまだ熱烈な指導も許される時代だったこともある)

だけど、実は、楽しく通ってた記憶もむくむくと思い出してきた!
・試合で1位をとってときの写真がクラブに飾られていること
・受付のお姉さんやスナック屋さんが、絶対に挨拶して「今日は早いね」とか雑談してくれること
・普通コースの指導をしているコーチが、私に気づいて手を振ってくれること
・選手のみんなで、終わったあとに笑い合ってること
・合宿で夜中まで語り合ったり、背中に日焼け止めを塗りあったりすること
・試合でライバルだったのに、合宿で戦友になり、また試合で出会う、切磋琢磨した仲間たち

「歓迎されている」実感や「自分のホームがある」安心を、感じていたんだな〜としみじみ。

私にとって、歓迎されている実感やホームを感じるのは、とってもこそばゆい気分ではあるんだけど。そのこそばゆさは、今も求めていることでもあるんかもしれない。

コーチとの関係性水泳クラブ全体が作っているホーム感選手同士で培った時間

この3つは、ぜーーんぶ別物。
選手コースでの嫌な記憶は、コーチとの関係性にしか当てはまらない! 

そして、私が大事にしたい価値観のひとつの「歓迎される場所がある」「一息つく場所がある」って、まさしく、水泳クラブ全体が作っていた空気感なんだよな〜。

本当に気づけてよかった〜!

今まで、カウンセリングや、コーチング、インナーチャイルドに向き合うWSなど出てきたけれど。毎回テーマがあるので、そのテーマに合わせた記憶に潜り込んでた気がした。

この9マス思考法は、テーマは自分自身だから、すべての出来事や行動を俯瞰して観察できるのがよかったな〜。かなり時間はかかるけど、おすすめです!

おわり


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