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ミスを認めること

他部署の上司たちがバタバタと部屋に入ってくる。
うちの部署のサブの席の前で、

「○○の件で確認したいことがある」
「こういう仕様になっているはずだが、予定の仕様とは異なる箇所がある」
「なぜこうなったのか」   

と問いただし始めた。

○○の件の担当は誰だったかな?
責任者は?
その件に私は関わっていたか?

おそらくうちの部署の全員が、
頭をフル回転させて、
自分の仕事をしているフリをしながら、
会話の断片から、
問題になっているのがどの案件かを予想していたはずだ。

もちろん私も笑


話の序盤で、
あ、これ関わってないやつだな
と気付いてはいたけれど、
話を振られる可能性があるので、
解決案だけ考えよう。
と思って話を聞いていた。

サブは、
「このミスは予見できませんでした。
 そもそもこちらに責任はないかと」
と言い放ちまして。

その部屋にいたみんなが、
心の中で、
「いやいや、担当はあなただ…」
「そのミスが起こらないように、
 目を光らすのがあなたの業務では…」
と突っ込んだはず。

だから他部署の上司が、
あなたの席にやってきたのでは。

しかしうちのサブは、
完全にミスを認めるつもりはなく。
失敗隠しというよりも、
「本当に自分にはその責任がない!」
「責任がないのになぜ責められているのか分からない」
というニュアンス。

こうなると、
無責任なのか、
もはやそういう仕事のスタンスなのか、
よくわからなくなってきます。

何を言っても、
のれんに腕押しというか。
責任を感じていないのに、
俺を責めてどうするんだ?
というサブの態度と、
責任は君じゃないのか?
と責める他部署の上司との間で、
溝は深まるばかり。


ミスを認めれば、
恐らく話は先に進むのでしょうが、
結局責任のなすりつけ合いになる、
不毛な時間。

まぁ…
うちのサブの責任だと、
彼以外全員が思っているのは事実。
本人は責任逃れではなく、
そもそもその責任が自分にないと思っている。

こういう時に、
その人の普段の仕事の姿勢だったり、
仕事への考え方が分かったりするような。
なんとなく残念な気持ちになりました。

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