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助けてあげたい人

私が書いた小説に「私がみたもの」というのがあって、noteにも載せてあります。一番初めに投稿した小説だと思う。

自分でも、タイトルが思い出せない時があるくらいに(みたものだっけ? みたこと? みたは漢字だっけ? というように)、どうかしてる題名だと思ってる。ちなみに、改稿してタイトルも変えたのがあるのだけれど、それと差し替える気になれない。そのうちやろうかな。

「私がみたもの」には、木島という男の人が出てくる。木島は鬱病で、精神科に入院してる。
主人公の女の子は、木島に取り入るものの、取り込まれたら取り込まれたで、彼を拒否する。木島の弱さを感じたから。

ずっと、木島のような人は、弱いと思っているし、今でも、弱いのでしょうねえと、思っている。けれど、あれは、私自信の、強烈な合わせ鏡だともわかっていて、それを主人公には、自覚こそさせないけれど、なんとなく自分でもわかってるんだろうな、くらいに書いたつもり。どうかな。

木島は、木島の何かをどうにかしなければ、救われない。そう思っていたから、彼の救われる道は、彼が自分をなんとかすることだと思う。
でも昨日、ふと、木島をそのままに受け入れる術があるとしたら、という考えが浮かんで、それを頑張って探してみようかなと、思っているところです。

そんなことを考えていたら、なんとなく、あの二人、麻里と木島は、あんなことにはなったけれど、少しは触れ合ったものもあったのではないか、ともとれるような気がしてくる。麻里は、自分でも気が付かずに、彼に何かを差し出しただろうか。瞬間はどこにあるんだろう。

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