人生ゲームとウノとトランプ
日曜日のお昼頃に従妹は来た。街の様子が変わったと彼女は言った。前に来たのは何年前だったのか。
うちは人が来ると、人生ゲームをする。家にある人生ゲームは、上の子のお誕生日に、上の子が義両親にリクエストしたもので、シンプルなタイプのものだ。
私、従妹、娘①、娘②でプレイ。みんな、専門職コースを選ぶ。ビジネスマンコースを選べば、必ず職に就けるし、運が良ければ社長、または部長になれる。それでもみんな、専門職コース。娘②と私は、いつも高確率でフリーターになる。
今回は、みんな職に就けた。私は政治家になれた。あれ、この話いるかな。いらない気がする。
ええと、従妹のお札の扱いが、プロみたいでした。数えるのもそうだし、銀行役である娘①にお金を渡す時も、必ず「確認お願いします」と言って渡す。それが、私たちには新鮮でおもしろかった。
終わったら、七並べをして、ウノをして、ババ抜きをして、時間の許す限り七並べをした。録画のアラジンを見ながらだから、アラジンが気になり上の空だった(特に私以外の人たち)。アラジン見るならアラジン見ようかと提案するも、七並べをしたがる娘。
七並べ。Aまで並ぶと、またはKまで並ぶと、逆の端からしか並べられなくなるルールを初めて知った。従妹が教えてくれた。そのルールがあると、すごく頭を使う。
例えば、6を出さなで止めておく作戦が、うかうかしていると、身動きがとれなくなるかもしれないのだ。
帰りは駅まで車で送った。私が運転できるのを驚いていた。私たちはどこかで時間が止まっている。それは悪くなく、だからこそ、意味があるのかも。
「また近いうちに来たい」と従妹は言った。「また来てよ」と私は言った。
帰り道、ハンドルを握りながら、いろいろ珍しい気持ちが私の中にあるなと思った。今もまだ、その気持ちを、うまく説明できないでいる。
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