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「桜ヶ丘かんたんバスマップ」完成!

noteにて度々紹介していた「桜ヶ丘かんたんバスマップ」がついにかんせいしました。以下、プロジェクトを担当した山本さんのレポートです。

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宮城大学大学院事業構想学研究科の山本です。日頃は、公共交通を専門分野としており、仙台市の都市開発の歴史と交通網についての研究を行なっています。

「桜ヶ丘かんたんバスマップ」は、桜ヶ丘地域のバス利用者により便利にバスを利用してもらうこと、バスを利用したことがない方にも安心してバスを利用するためのきっかけ作りとなることを目的として制作したローカルマップです。もちろん、研究を通して社会へと反映できることもあるのですが、それとは別にこうした小さな地域活動を通してしか出来ないこともあると考え、取り組んで参りました。

例えば、現在のバスユーザーはスマートフォンのアプリで検索をして乗るという方が多いですが、その際に横に1枚あると助かる存在。例えば、日頃バスを利用するという習慣のない方でも、レジャーに活用できる便利な乗車券の存在を知り、公共交通機関を使って外出してみたくなるきっかけを作る存在。というようなものを作るイメージを持って制作しています。

地域内を歩き回りバス停の正確な位置を記録する作業から始まり、バス路線の整理、下地となる地図の作成(地理院地図をレイヤーに重ね、PowerPointで道の形をかたどりました。)、そしてそれらが完成してからは実際にマップとして完成させる際のデザインを考えるという作業がありました。

最も難関であったのはこのデザイン作業です。交通についての知識はあっても、デザインは全くの専門外である私でしたが、デザインが専門の学生さんや、時にはプロのデザイナーの方に意見をもらいながら、一歩ずつ改良を重ねていきました。



最後には、作成したマップを商店などに置いていただくための交渉を行う必要がありました。置いてもらえる保証がないのに、先にマップを作ってしまうというのも滑稽な話かもしれませんが(笑)

作成したマップをサンプルとして同封し、地域の商店などに手紙を送りました。その結果、いくつかのお店から、快く設置を受け入れて頂ける旨のお返事を頂きました。大変有難いことに、このマップを制作した趣旨に共感する旨伝えて頂けた方もおられました。このプロジェクトを進める舞台であった「BRANCH仙台」でも設置させて頂けるという運びとなりました。

これをご覧になっている皆様も、BRANCH仙台を訪れる機会がございましたら、ぜひ一度マップの実物をお手に取ってご覧頂ければ幸いです。


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