物を盗むというマインドについて

ちょっと前、もう何年も利用しているコインランドリーで盗難にあった。

盗難といっても、下着を盗まれたとかではなく、タオルを2枚盗まれた。
それがどれぐらいヤバいことなのか分からないが、盗まれたことに気付いた時、私はしばらく放心してしまった。

たかがタオル2枚盗られただけと言ってしまえばそれまでなんだけれども、
乾燥が終わって、5分や10分そこらしか経ってなかったはずなのに、そのスキにパッと盗ったのか、と考えると気味が悪いし(でもまあ、乾燥が終わってすぐ盗らないと持ち主が帰ってきてしまうのでパッと盗るのは当然のこと)、
私が非常に気持ち悪いと思ったのは、その日私は、毛布と、デニム生地の家で乾かない重いスカートと、タオル5枚(白、白、白、水色、紫)を洗濯していて、その中のタオル2枚、しかも色つきの水色と紫のぶんだけ盗まれていたので、盗んだ人は乾燥機を開けて、色つきのタオルだけ物色して盗っていったのか・・・と思うと、謎!!こっわ!!と思ったのだった。
(ここまで書いて思ったけど、スカートを盗ってなくてタオルだけなんだったら変態ではないのかもしれませんね)

そもそも、私は人のものを盗まないので、ものを盗むというマインドが分からない。
なので、ものを盗むというマインドについてちょっとだけ考えてみました。

×××

①生活苦

これはまだ理解出来る。生活がとても苦しくて、タオルを買うお金もなくて、本当は悪いことと分かっているけれども、子供たちの体を拭くためにタオルを盗んでしまう。パッと目に付いたのが色つきのタオルだったので、急いで盗んで帰った。

②手くせ

日常的に盗んでしまうタイプ。あまり悪いことという認識がない。友達の持ち物とかも盗んでしまう。盗むことが、自分の一部となっているくらいのものなので、せっかくなら白いタオルより色つきのカラフルなのが良いな、と、物色して盗難。

③行き過ぎてない変態性

私が洗っていた毛布はピンクだったし、スカートも入っていたので女がコインランドリーを使っているというのは分かった。そのうえで、スカートを盗んだらしっかり変態だが、そこまでの勢いはなく、とりあえずタオルですませる。

④気の迷い

普段そんなことしないのに、コロナ禍で気が動転してつい盗ってしまった。もうやめようと心に誓っている。

など。

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物を盗む盗まないの思い出といえば、原付のヘルメットのことを思い出す。

私は高校生の頃から原付に乗っていたのだけれど、ヘルメットというものは油断するとすぐに盗まれる。
私が乗っていたのはカブではなくスクーターだったので、だいたいいつもイスの下のパカッと開くところ(メットインといいます)にヘルメットを入れていたのだが、油断してイスの上にポンと置いたままにして数時間放置するとまず間違いなく盗まれる。
私はそれで2回盗まれたし(学習しない)、高校時代に友達に「メット貸して」と言われて貸したら、そのメットを友達が駅で盗まれていた(それはのちにちゃんと弁償してくれた)。

そんな訳で、よく分からないがバイクのヘルメットというのは盗難の世界では大人気なのである。
すぐヘルメットを盗まれる私は、「今頃どっかのアホなヤンキーが、お前のヘルメットを彼女に被せてそのへん二人乗りで走り回ってるわ!」と、母にボロクソに罵られたけれども、それも今思うと名言である。そうか、ヘルメットって、ヤンキーが彼女に被せるために盗むんだねお母さん。

私は高校時代から合わせて15年近く原付に乗っていたのだけれど、その15年の間で、盗まれるとは別に、ヘルメットが劣化して買い換えることもあった。
そんな時、ヘルメットってゴミの分別を何ゴミで出すものなのか分からなかったので、捨てたいヘルメットをイスの上に置いとけば誰かが盗っていってくれるんじゃないかと思い、数日置いて置くと本当に無くなっているので、びっくりするけどwin-winだなと思っていた(この話は人に話すとものすごく気持ち悪がられます)。

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話が逸れてしまったけれども、人が生きている限り盗難はずっと私たちの身近にあるし、日本は平和なのでこのくらいですんでいるけれども、平和じゃない場所のコインランドリーだったら毛布ごと盗まれていたかもしれない。

ただ、私がコインランドリーでタオルを洗うのは、古くなって家の洗濯機では柔軟剤を使ってもバリバリにしかならないタオルを厳選して、コインランドリーの乾燥機でフワフワにするためなので、今回盗まれたタオルも、我が家のボロいタオルナンバー1と2のものだったんだよ残念だったな!
ということを言いたい。

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