度の合ってないコンタクトレンズ

目を閉じる、
昼と違ってそこに広がるのは黒、暗闇
瞼の裏に映る世界、
昼は赤い世界が広がって。

暗闇が広がる時間、また光る画面を見てる
あぁ特に用なんてないのに。
眠い感覚、さっきまであんなに強かったのに
どうして?
どうしてまた光る画面に向かっているのか、
見たいわけじゃない、でも頭の中に不安がよぎる
また会話してる、私と私が。
だから少しでも楽にしてくれるんじゃないかって
また勝手に期待して、この光る画面を見る。

どうしてかわからない、
うまく考えられない、
でも、また会話してる。
うるさくて瞼を閉じていられない
閉じてるとより一層声が大きく聞こえるから、

睡眠の大切さに学生時代は気づけなかったな。
生きてる間の1/3くらい眠って過ごすなんて
もったいない!そんな考えが若い。
寝て80歳まで生きるのか、
寝ないで40歳まで生きるのか、
だったら寝ない方がいい!とか思ってたっけ、
若い、そんな君が好きだよ。

布団に潜る。
光が消える、瞼で感じる。
でも不安になってしまうから、
また光を呼び戻す。
黒は嫌いじゃない、どちらかと言えば好き
夜も好き、だけど考えたくない。
考えるのは嫌い。
でも考えてない人も苦手、
少しマイルドに言うくらいには
頭働いてるんだな。
さっきまで暗闇を求めていたのに
寝ようと身構えるとこうなってしまうのか、
不思議だ。ただ眠りにつきたいだけなのに。

でもまだ今日は時間が早いから、大丈夫
とか思ってみたけど夜がふけるほどに
比例して不安は大きくなるから。
どうしたらいいんだろう。
あ、またこうやって考えてる、
これだよ、これがダメなんだよ。
そうやってまた頭の中で聞こえる声。

目が悪くなると共に、
生きていく上でも先が見えなくなってきた。
楽しかった過去を見て、
前を向いてもあまりよく見えない。
だから不安なのか、
でも先がわかると楽しくない。
なんか矛盾。

コンタクトレンズの度数を
ずっと変えてないけど
その日によって見え方が全然ちがうから、
本当の度数がわからない。
少し見えないくらいが丁度いい。

現実世界見えすぎると嫌になるから、
ぼんやり、ぼんやり先を見る。

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