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世界の終わりから:夢が結ぶ 過去・現在・未来

以前から見たいと思っていた、紀里谷和明監督作品「世界の終わりから」を見ました。
Netflixで配信されたということで、良い機会なのでNetflixに加入しました。

この映画は、公開前の宣伝としてYouTubeで映画の前半部分を一週間くらいかけてまるごと公開したり、マツコ会議(日本テレビ)で紀里谷和明が引退を宣言したりというのでも注目されたように記憶しています。

物語は、両親を事故で亡くした女子高生のハナが、たった一人の家族だった祖母も亡くなってしまい、天涯孤独となるところから始まります。
ある日、山の中で武者たちから追われる夢を見ます。武者から逃げる中、老婆に出会い、老婆は祠(ほこら)に手紙を届けることをハナに頼みます。ハナは老婆と一緒にいた少女ユキの案内で祠に向かいます。
そんな中、見た夢の内容を教えて欲しいと警察の人が訪問してきます。警察がハナを連れて行った場所には、夢に出てきた老婆がいます。老婆は自分はリンネシ(輪廻士?)であり、ここにある本で世の中すべての人の過去から未来が分かる。この世界はあと2週間で終わる。ハナの見る夢が、世界の終わりを変えることができる唯一の方法だとハナに告げます。
ハナは協力をするようになるのですが、次第にこの世界を救う必要(価値)があるのか疑問を感じ始めます。
物語はハナの夢の世界と現実の世界が交互に描かれ、世界の終わりを止めることができるのか、というような話です。

映画全体が独特の世界観で作られていて、見ていて引き込まれました。

老婆の役は夏木マリで、もろリアル湯婆婆という感じなので「千と千尋の神隠し」を連想させるのですが、私は村上春樹の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」イメージも連想されました(話の内容は全然違いますが)。


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