短気は損気
はぁ。(溜息)
「自分に甘いんですよぉ」その人は真顔で言った。
「だから、他人にも甘いんです」
私はこのひとの煮え切らない、指示待ち対応にほとほと疲れている。ずーっと疲れている。
あの言葉(いわゆる、優柔不断)にどう返答するのが正しかったのか、折に触れ思い返していた。
そんな時、この本を読んだ。
信頼とは何か
「信頼」が重要だということは、誰でも当たり前のこととして、分かっている。その中で私は、抽象的に捉えすぎていた。
信頼は、人または組織の人格および能力から生まれる確信
そうだ、やはり人がいいだけでは、信頼されない。能力がなければ、信頼は得られないのだ。
振りかえればわかる。自分が会社で信頼しているひとは、やっぱり実績があるひとだ。
「人はいいんだけどねぇ」という人は、仕事をするということにおいては信頼していない。そういう人には、保険をかける。
私が取りつかれていたのは疲れじゃない。「疑念」だ。つまり、信頼の逆にとりつ返れていた。
信頼の始まり
更に、読み進めると、
信頼には5つの波があり、
自分自身への信頼 ⇒ 人間関係の信頼 ⇒ 組織の信頼 ⇒ 市場の信頼 ⇒ 社会の信頼
と自分から社会へ波及される。
つまり、何事もまずは、自分自身から始まるということ。自分自身が信頼できないと、人に信頼されないということだ(ここら辺からずきっとする)。
信頼は、以下の4つが核となる。まとめるとこんな感じ。
【人格】
①誠実さ … 価値観、信念、正直さ 等
②意図 … 他の人に対して心から関心を持つことや、思いやり。
行動の根底にある動機や、指針 等
【能力】
③力量… スキル、才能、態度、知識、スタイル 等
④結果… 過去の実績、将来予想される実績 等
根っこである人格がないと、枝葉である実績は育たないということか。
その他、信頼を高めるには「13の行動」があり、それを実践することがよいとも学んだ。
何事も準備を必要とし、必ず組み合わせる。そして、度が過ぎれば逆効果となる。
信頼の喪失
信頼の喪失の本質は、
上記の【人格】、【能力】、【人格】+【能力】のどれかを喪失した場合に当たる。
自分のミスで喪失した場合、信頼の4つの核と、13の行動を実践する。
相手のミスだった場合は、まずは故意ではないと思う。
そして、早急に判断せず、許すことをためらわず、事実と異なる解釈をしないことが大事になる。ふむふむ。
その後
この本を読み終えたあと、すっかり分かった気になり、「4つの核」を思い出したり、「13の行動」のいくつかを組み合わせて、優柔不断のあの人と対峙していた。
ただ忙しくなり、かの人とのやり取りでやはり疲れは溜まり、この本の記憶が薄れていく、ぼんやりしてくると同時に大きく間違えた。
準備せす、度が過ぎた物言い をやらかす。
故意ではないけど、言ったことは間違ってないけど(まだいうか)、口が滑って(怒りに任せて)何でもかんでも正直に言いすぎだよ、私。
準備!準備!
喪失した信頼は、【人格】だな、きっと。
自分のミスは、4つの核と13の行動。そして、信頼回復の行動(自分自身へも含む)。
それより先に想い浮かんだのは、
短気は損気 。
今回も、「甘く!」とはいかないよね。はあ。
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