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『ウルトラマン』(初代)観ました。(第1話〜第10話まで)

 まえがき

 『ウルトラマン』は後述の通り、2021年公開予定の映画『シン・ウルトラマン』鑑賞に備えて観始めました。
 『シン・ゴジラ』公開当時に、当時『ゴジラ』シリーズの知識無しの状態でそれを鑑賞したわたしは、毎週末レイトショーを観に行く習慣が出来てしまった程に大ハマリし、ある意味で人生が変わってしまったのです。良い経験をさせて戴き、制作関係者の皆様には感謝し切れません。ありがとうございました。
 でもそれは負の方向にも影響が大きかったのです。しかしそれでも『シン・ウルトラマン』に興味があり、是非観たいわたしは、原作となる初代『ウルトラマン』をはじめとする『ウルトラ』シリーズを視聴することにしました。それによってショックを抑え、沼(と呼ばれるもの)への入り方を少しでも緩やかなものにしようという試みです。

凡例のようなもの

 以下の感想は視聴当時(2019年12月2日〜2020年2月21日)にふせったー(指定した箇所を伏せ字にしてツイート出来るツール。追加で長文も付けることが出来る)を使用してツイートしたものです。省略した句読点の追加や、語句の統一程度の推敲はしましたが、ほぼそのまま掲載しています。
 今回は第1話から第10話までの分を扱いました。
 全体的にネタバレや、感想を読む方が視聴していることを前提とした内容です。まだ未視聴の方は、その点をご留意ください。

『ウルトラマン』(初代)第1話観ました。

 ハヤタ隊員と〝(ウルトラマンと呼ばれることになる)彼〟の記念すべき出会い、そしてベムラーとの戦いが描かれましたね。
 『シン・ゴジラ』にうっかりハマって大変なことになったので、今度は同じ轍を踏むまいと思い(既に踏んづけている気がする)、2021年公開予定の『シン・ウルトラマン』に備えて初代『ウルトラマン』を視聴をすることにしました。
 まず『ウルトラマン』の〝ウルトラマン〟という呼称が、ウルトラマン自身からの名乗りではなく、人間側のハヤタ隊員による名付けだったのが印象的でした。ウルトラマンは平たく言えば「超人」の意味合いになると思うんですが、一心同体になることで生き永らえたハヤタ隊員にとって宇宙人の〝彼〟は、まさしく「超人」だったのだなと思います。
 またウルトラマンはM78星雲からやってきた宇宙人ですが、ハヤタ隊員と話している時の〝彼〟の口調はなんとなく「ワレワレハウチュウジンダ〜〜」に近い感じがし、思った以上に宇宙人に近い印象を受け、びっくりしました。もう少し人間味にあふれたというか、流暢なというか、違和感の無い言葉遣いなのかと思っていました……

『ウルトラマン』(初代)第2話観ました。

 2話目にして有名な(?)バルタン星人との戦いでびっくりしています。
 イデ隊員の右目の痣の謎を探る体で話が進むのが面白いと思いました。
 2話目にして有名なバルタン星人が登場して驚いたのですが、バルタン星人を「フォッフォッフォ……」と鳴くぐらいしか印象を持っていなかっただけに、登場の仕方が思った以上に不気味で怖かったです。人間の動きを止めたり、実際に動いているのは一人なのに二人以上になったかのように分身する、また分身する時の動きも不気味、更に動きを止めた人間を操る(しかも脳髄を操作して)など、子供向け番組らしいはずなのに恐怖を感じました。
 更に2話目にしてハヤタ隊員がベーターカプセルを落とすなど、ハラハラさせられっぱなしでした。
 また、バルタン星人が地球にやってきた経緯についても、一方的な侵略目的ではなく、考えさせられる面があったのは発見でした。最終的には破壊行動に出ていたので同情出来ないんですが……
 隊員達が仮眠を取ろうとして羊を1万匹以上数えているのには笑いました。
 次回を観るのが今から楽しみです。

『ウルトラマン』(初代)第3話観ました。

 ネロンガの中の人が中島春雄さんでびっくりしています。
 今回はホシノ少年がご活躍の回でしたね。活躍っぷりはこちらが観ていて心配になるほどでした。「大人たち! もっとしっかり保護監督してくれ!!」そんな気持ちになります。
 また、地下で大人しくしていたネロンガが、発電所の建設で復活・出現したことには、環境問題も絡めて考えさせられるところがありました。ネロンガが発電所など電力施設を繰り返し襲ったのは、そういうこともあったのかなと思います。
 保護されたホシノ少年の声に応えて現れてくれたウルトラマンはヒーローの鑑ですね! カラータイマーが意外に早く点滅するのでハラハラしながら戦いを観ました。
 これからもワクワクしながら続きを観ます!

『ウルトラマン』(初代)第4話観ました。

 意外と気軽に危険なものを登場させていてハラハラしながら観ました。
 最近のシリーズはどんな調子で話が進むのか知らないんですけど、初代の『ウルトラマン』はノリが軽めで気軽に危険物(いや、兵器は危険物も危険物なんですけど)をサラッと出して来るので、ハラハラ感が違いますね?
 今回はフジ隊員が休暇を取る回でしたが、隊員たちはいつも地球の危機レベルの事態に対処しているので、いつでも気にせず休暇を取って欲しいと思います。が、危機がいつどこに襲って来るかも分からないので、休みであっても非常時に備えなければならないのは大変ですね。
 またフジ隊員の代わりにキャップに(塩入り)コーヒーを入れてあげるイデ隊員が可愛かったです。
 前回はホシノ少年という子供の声に応えてウルトラマンはやってきてくれましたが、今度はイデ隊員という大人、しかも危機に対処しなければならない隊員の声に応えて来てくれたのが印象的でした。「大人もウルトラマンを呼んでいい、頼っていい」ということだと思ってしまいました。

『ウルトラマン』(初代)第5話観ました。

 殺人事件の謎に迫る様子が面白く、グリーンモンスとの戦いで傷つくウルトラマンが印象的でした。
 謎の多い交通事故、窒息死事件からミステリアスな花・ミロガンダの謎を解き明かす様子はわくわくしました。いつものイデ隊員とアラシ隊員のコント(?)も面白かったです。今回は特に、人間と同等の大きさとは言え怪物であるグリーンモンスを投げ飛ばすアラシ隊員が格好良かったです。
 また、グリーンモンスとの戦いでウルトラマンが苦しむ様子が描かれたのが興味深かったです。以前の回では相手の光線を受けても平気そうな素振りを見せ、ハヤタ隊員に「彼は不死身なんだ」と言わしめていたウルトラマンが苦しむのは驚きでした。苦しみながらも放たれたスペシウム光線で炎上したグリーンモンスですが、あの灰から復活することはなかったのでしょうか。また、イデ隊員がハヤタ隊員がいないことを心配していましたが、彼は帰ってきたのでしょうか。
 次回も楽しみです。

『ウルトラマン』(初代)第6話観ました。

 ウルトラマンとゲスラとの戦いもそうですが、ホシノ少年達とダイヤモンドキックとの戦いも見逃せませんでしたね。
 ハヤタ隊員、普通に出て来ましたね?! 前回はハヤタ隊員が帰って来ず、ちょっとモヤモヤした状態だったんですが、あの後普通に帰って来たということでしょうか。
 今回はホシノ少年達の活躍も見どころでした。双眼鏡を取り合う様子は、どうにかして双眼鏡で遠くを見たかった幼少期を思い出して、微笑ましかったです。
 また今回の怪獣・ゲスラは、由来が当時の汚水問題にも触れるものだったのが、興味深かったです。
 ウルトラマンは今回ゲスラに今までの怪獣の中では相当追い詰められたほうではないでしょうか。一旦空中に飛び上がってから、態勢を立て直してから、水中戦に突入するなど、なかなか決着が着かない展開でした。
 前述の通り、前回ハヤタ隊員がちゃんと帰って来なかったので、建物の下敷きになって亡くなったと思われたのもあり、今回はどうなるかと思いましたが、帰って来てくれてよかったです。宝石強盗犯というお土産まで連れてきたのは笑いました。
 次回も楽しみです。

『ウルトラマン』(初代)第7話観ました。

 ウルトラマンと地球人との古くからの交流に触れた貴重な回でしたね。
 今回は日本を離れ、砂漠とシルクロードで栄えた旧い街が舞台になりました。
 日本から現地へ到着した最初の段階で怪獣に遭遇したので、もう戦うのかとびっくりしました。結局、磁力を操る怪獣・アントラーの能力によって強制的に武器を奪われてしまい退却することになるのですが、その後の展開が面白かったです。なんとシルクロードでバラージが栄えていた時点からウルトラマンと地球人との交流があり、ウルトラマンが〝ノアの神〟として神格化され、崇められていたのには驚きました。
 『ウルトラマン』を見始める少し前に、ピクシブでウルトラマンを神として描いたイラストを拝見したのですが、やはりウルトラマンには〝神〟としての魅力があるのだなあと再認識しました。
 アントラーとの戦いはまさに信仰心で決着がついたものだと思います。スペシウム光線でケリがつくと思っていたのに、まさかサブタイトルにある青い石で怪獣を撃退した時は意外で驚愕したのですが、あの青い石もウルトラマンの持参品だと仮定するなら、ウルトラマンの実力には変わりないでしょう。
 最後に滅びゆくバラージを去る時のハヤタ隊員の心境は複雑だったろうなと思います。あの目線はウルトラマンとしてのものだと考えているのですが、ウルトラマンとして、嘗て自分が救った街が忘れ去られ、失われていくのは思うところがあるんじゃないでしょうか。
 また、パリ本部から人が来たり、インドやトルコにも支部があることが判明したりと、防衛隊の国際的なつながりが取り上げられたことも興味深いです。

『ウルトラマン』(初代)第8話観ました。

 怪獣がいっぱい出て来て、ピグモン以外の怪獣の見分けがあまり付いていません!
 出だしから怪獣同士の殺し合いが描かれていましたね! 
 オープニングの画面で怪獣の名前がたくさん出て来た通り、怪獣同士で殺し合うもの、それとは関わらずに生きているもの、人間に協力的で懐っこいものなど、多種多様な怪獣たちが出てきて楽しかったです。怪獣とは呼ばれているものの、皆それぞれが生き物として生きている様が描かれているのが良かったです。特にピグモンが可愛いですね! 人間等身大の怪獣で体中が赤い毛で覆われていて動きがひょこひょこしているのが良いです。爆弾だったとは言え風船がくっついているのも可愛いですね。死んでしまった後はどうなったのでしょうか。埋葬されていた描写があったのは人間だけですが、それなりに良い扱いをされていると良いのですが。
 また、今回のウルトラマンの戦いは快調でしたね。ハヤタ隊員がカプセルを落とした時はピンチを感じたりもしましたが、怪獣との戦いは胸を叩いて余裕を見せる場面もあり、ここ最近で一番調子が良かったのではないでしょうか。カラータイマーも点滅せず、怪獣も投げ技で屈服させるに留まり、珍しい決着だったと思います。
 次回も楽しみですね。

『ウルトラマン』(初代)第9話観ました。

 「ガボラの頭部デザイン好きだなあ……」と思って観てたら、中盤になったら展開して、最終的には引きちぎられました……😔
 今回は台風の被害に遭った少年団と町の運命がかかっていましたね。初代『ウルトラマン』は1回30分弱の話の中に2段階のピンチがあり、更に今回で言えばハヤタ隊員のピンチが降り掛かったりと、飽きさせないですね。
 台風の話題があるのは考えさせられてしまいます。今でも台風の被害は目に余るものがありますが、こういう番組にも取り上げられるのを観ると、昔も今も変わらないのだなあと思わされます。
 今回登場した怪獣・ガボラは、少年団や町の民衆に知られ、科学特捜隊にも早めに名前が把握されていたのを見ると、昔からよく出没していたのでしょうか。町にはガボラの捕食対象であるウランを扱う施設があるようですが、そんなガボラがよく出没していたとなると、町にはウランが大量にあったのでしょうか。それとも最近出没するようになり、存在が把握されるようになったのでしょうか。なにはともあれ、わたしはガボラの頭部が閉じた状態のデザインが好きです。
 今回のウルトラマンの戦いは始終取っ組み合いで、スペシウム光線も使わずに終わりましたね。割と早めにカラータイマーが点滅していたのを見るに、ハヤタさんがガボラに撃墜された時に回復に力を使っていたのでしょうか。少年団の少年ではありませんが、「おじさん、本当に平気なの?」と心配になってしまいます。

『ウルトラマン』(初代)第10話観ました。

 噂のジラースが登場しましたね! スーツアクターの方も中島春雄さんですし、思った以上に『実質ゴジラvsウルトラマン』でした。
 今回は恐竜愛から狂気に走ったモンスター博士と、モンスター博士が育て上げた怪獣・ジラースとの戦いが軸でしたね。貴重な男性陣の特別休暇もありましたが、悲しいかな、やはり休暇が吹き飛んでしまいました。
 ジラースは事前情報でゴジラのスーツが使われているらしいというのは、うっすら知っていたのですが、まさかこんなに早くお目見えするとは思いませんでした。思った以上にゴジラの面影を残しており、びっくりです。数少ないゴジラとの差異である襟巻きも、早めにウルトラマンに奪われてしまい、『実質ゴジラvsウルトラマン』の対決も多くの時間が取られました。
 ジラースとウルトラマンの戦い、お互いに投げた岩を空中で熱線や光線で落とす対決をしたり、ウルトラマンがジラースの襟巻きを奪ってからは、ウルトラマンがマタドールのような動きをしたりと、始終アグレッシブでしたね。ですが、もっと激しい戦闘になるのかと思っていましたが、熱戦や光線をお互いに浴びせるとかそういうこともなく、ウルトラマンがチョップで止めを刺すに終わりました。モンスター博士の狂気を強調するためにも、ジラースを粉々に吹き飛ばすわけにはいかなかったのかなとか思ってしまいます。

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