見出し画像

『ウルトラマンネクサス』を観ました。(第11話〜第20話まで)

凡例のようなもの

 以下の感想は視聴当時(2020年1月4日〜2020年3月10日)にふせったー(指定した箇所を伏せ字にしてツイート出来るツール。追加で長文も付けることが出来る)を使用してツイートしたものです。省略した句読点の追加や、語句の統一程度の推敲はしましたが、ほぼそのまま掲載しています。
 今回は第11話から第20話までの分を扱いました。
 全体的にネタバレや、感想を読む方が視聴していることを前提とした内容です。まだ未視聴の方は、その点をご留意ください。

『ウルトラマンネクサス』第11話を観ました。

 今回のアクション、滅茶苦茶良かったですね!
 今回のウルトラマンとファウストの戦い、滅茶苦茶格好良かったですね!! メタフィールドに入ってからのウルトラマンの連続バク転、空中へ跳んでから爆風を喰らい、ファウストに伸し掛かられて地上へ叩き付けられるところは躍動感のあるアクションとカメラアングルがすごく良かったです。急にカメラが元気になった感じがしてびっくりしました。
 ストーリーは急展開が数多くありました。特に孤門隊員の恋人・斎田リコが既に家族共々怪獣に襲われて亡くなっていたことは驚きでしたし、彼女の部屋一面に貼られた怪獣の絵は、リコの好きなものや生きていた証が絶望と恐怖で塗り潰されたようで悲しかったです。そこを訪れた孤門隊員の感情も計り知れません。この先彼はどうするのでしょうか。楽しみですね。
 また、ついに現れた溝呂木のことも気になります。ナイトレーダーに残された通信履歴からは、彼が孤門隊員の元にメッセージを送っていたことは明らかでしょう。西条副隊長が溝呂木のことを気にする理由は何でしょうか。ファウストとの関係は? 次回以降も楽しみですね。

『ウルトラマンネクサス』第12話を観ました。

 孤門隊員と斎田リコの別れが描かれ、しんどさがすごかったです。
 とうとう噂の溝呂木が表舞台に現れ、ナイトレーダーに対して仕掛けてきました。あのダミーのビースト振動波の装置を仕掛けたのはスムーズな流れで孤門隊員の感情を焚き付け、ウルトラマンとファウストを戦わせるためでしょうか。予知者とも言われるイラストレーターすら欺いて見せるとは、余程用意周到に準備してあったと見えます。
 一方で孤門隊員の負の感情を煽る手段はしんどかったですね。あまつさえ思い慕っていた相手に暗いことを言われるだけでもつらいのに、その人が敵方のファウストに化けるとなると、絶望の感情がひとしおでしょう。そんなファウストが孤門隊員の攻撃で斎田リコの感情を取り戻し、孤門隊員を怪獣の一撃から守りさえしたところもしんどいですね。話の最後に斎田リコは光となって孤門隊員の前から消え去りましたが、次回予告で登場したので、この先どうなるのでしょうか。孤門隊員とはお別れになるとしても、それなりにお互い納得した状態でケリが付けられることを望んでやみません。
 また、今回のウルトラマンとファウストの戦いも迫力満点でしたね! 漫画のような集中線が付いたパンチが見れた時は驚きましたし、ファウストのパンチで空中に吹っ飛ばされたウルトラマンが反撃した時はワクワクしました。このままだと次回も期待してしまいますがいいのでしょうか?! 期待してます!!

『ウルトラマンネクサス』第13話を観ました。

 前回にも増してツライツライ回でしたね!!
 今回は溝呂木の暗躍と孤門隊員の心情の描写がメインの回でしたが、それがいつにも増してつらかったですね。斎田リコとの関係を用いて孤門隊員を責めてくるのは、前回から引き続き行われていましたが、今回はそれに加えてナイトレーダーの仲間達に酷いことを言われる幻覚を見せられるのはつらかったです。自分が命を懸けて勤めている職場の仲間に嫌な笑顔で酷いことを言われるの普通にとてもつらくないですか? わたしはつらいです!! それでも自分が信頼をおいている存在であるウルトラマン、そしてそのデュナミストである姫矢に励まされるのは何よりの希望ではないでしょうか。姫矢自身も自分の生き方に疑問を抱いているふうだと思うのですが、彼もまた希望を得て生きてほしいですね。
 また今回は西条副隊長の孤門隊員への気持ちが語られたのが良かったです。普段は怒り口調で厳しく接していますが、やはり隊の一員としてしっかりして欲しいし、大切に思っているのが分かり、よかったです。
そして今尚謎に包まれているネクサスの世界観の一部が少しずつ語られています。怪獣が地球上に現れる理由や、『来訪者』というもの、もっとよく知りたいですね。
 また次回も楽しみです。

『ウルトラマンネクサス』第14話を観ました。

 ついに溝呂木がメフィストに変身しましたね! 孤門隊員の心境の変化も気になります。
 前回まで斎田リコの件で落ち込んでいた孤門隊員が現場復帰しましたね。それなりに後を引いているようにも見えますが、一応は立派に活躍出来ているようで良かったです。しかし立ち上がるために『憎しみ』という負の感情を杖としている様子に不安を覚えます。西条副隊長はそれを推奨しているようですが、あくまでも闇の感情に囚われてはならないとしている姫矢=ウルトラマンとは摩擦が発生しそうです。
 ついに溝呂木がメフィストに変身しました。姫矢だけでなく西条副隊長にも見せつけるように変身したあたりに悪意を感じます。変身バンクもウルトラマンのぐんぐんカットと違う印象があり、「仮面を破って化けて出た」感じがしました。イラストレーターはほくそ笑みながら「おぞましい姿だな、メフィスト」と名前を呼んでいましたが、彼の出現も予知していたのでしょうか。
 怪獣との戦いでは新たな合体フォーメーションが披露されました。飛行機型から地上形態へ変わるのは斬新ですね。従来のフォーメーションとは違って、素早さを捨ててパワーを重視した感じが見てとれます。戦闘ではそれを生かして怪獣を見事撃破していました。
 けれど怪獣の中に取り込まれた子供を巻き込む形となり、それに気づいていたウルトラマンは怒りに拳を震わせ、引き金を引いた本人である孤門隊員には後悔の念が残ることとなりました。両者が満足のいく形で事件が解決すればよいのですが……

『ウルトラマンネクサス』第15話を観ました。

 孤門隊員と姫矢の方針の違いが浮き彫りになった回でしたね。
 姫矢がナイトレーダーの組織の敷地に堂々と現れるという驚きのシーンから始まりました。今までにも紹介された姫矢の過去を振り返りながら、彼の指針が示されました。しかしやっぱり孤門隊員は憎しみに囚われたままで、前を向けていなかったようです。「過去は変えられないが、未来なら変えられる」と諭す姫矢と、「未来を変えても、リコは帰って来ない」とあくまでも過去に拘り続ける孤門隊員の方針の違いが浮き彫りとなりました。
 また、新聞社の方と根来さんも再登場しました。新聞社の方が相変わらず姫矢を心配しているので、安心しますね。今後、姫矢の前に現れたりするのでしょうか。楽しみですね。
 今回の戦闘シーンもすごかったですね! ウルトラマンが空中に飛び上がってから高速回転しながら刃を放つところは特に格好良かったです。また今回はちゃんとジュネッスに変化してから戦闘に突入したからか、メフィストとも互角に渡り合っていました。終盤ではカラータイマーが鳴ってしまいましたが、無事に終えられることを祈ります。
 一方、ナイトレーダーのほうでは肝心な場面で孤門隊員が前回の怪獣撃破後のことを思い出して決定打を与えられなかったり、おまけに「憎しみを力にしろ」と示した本人である西条副隊長に叱られることがありました。孤門隊員は他の仲間達に置いていかれ、ぼんやりとヘルメットを脱いだ姿で歩く様子で今回は終了しました。孤門隊員はどうなるのでしょうか。続きが気になります。

『ウルトラマンネクサス』第16話を観ました。

 見事に孤門隊員が復活しましたね!! おめでとう孤門隊員! ありがとう孤門隊員!!
 ずっと精神状態が下向き傾向で視野が狭まっていた孤門隊員でしたが、見事に復活しましたね! 孤門隊員の復活に根来さんが関わっていたのは深いと思います。根来さんは多分、孤門隊員の事情なんか知らず、ただ情報欲しさに接触してきて聞き取りをしていただけだと思います。しかし孤門隊員の口から「捕まったら記憶を消される」「そのほうが楽だろう」という言葉を聞いた瞬間に出た「記憶を消されることは、生きた証を消されることだ」という一言は、孤門隊員の心に深く刺さったはずです。斎田リコを失ったこと、子供達を巻き添えにしたことは、とても嫌で苦しい思い出だけど、それらの記憶を失うことは自分の生きた証どころか、リコが生きた証をも失うことだと考えます。彼が復活するきっかけとなったガンバルクイナくんが、最後に折れた翼を補修されていたのがとても良いですね。
 また今回の戦闘シーンも興味深いです。序盤のメフィストとの戦闘でウルトラマンが胸のV字からビームを放つという新技を出しました。受けたメフィストの反応とウルトラマンのその後の素振りからして、だいぶ強いものだということが分かります。また目にする機会が楽しみです。
 そして終盤の怪獣との戦闘も素晴らしかったです。ウルトラマンがアンファンスの姿ながらも善戦し、怪獣の口を開かせ、弱点の口腔内を孤門隊員達の目の前に晒したのは良い連携でした。ここ数回に渡ってナイトレーダー側・孤門隊員とウルトラマンの間にあまり良くない雰囲気が流れていたので、今回の戦闘は関係修復にも繋がったと思います。またナイトレーダーとウルトラマンの連携が見られると嬉しいです。

『ウルトラマンネクサス』第17話を観ました。

 以前に登場した怪獣の再登場、そしてナイトレーダー既存メンバーの過去に触れられました。
 孤門隊員が完全復活し、過去のことを思い出し怒りに燃えながらも事件に対処していましたね。戦いの技術そのものに関しては、経験が浅いために攻撃や防御を失敗し、西条副隊長らに助けられる場面もありましたが、状況を冷静に判断する力は取り戻したようで何よりでした。何よりもウルトラマンとの連携が(失敗した場面もあったものの)ちゃんと取れていたのが良かったです。
 今回はメフィストとしての戦闘そのものはほぼ無かったものの、溝呂木の暗躍はとどまるところを知らないようでしたね。隊長の口からも孤門隊員入隊の一年前の事件について語られましたが、溝呂木は西条副隊長に対して思うところがあるのでしょうか。溝呂木と西条副隊長の関係、気になります。
 ところで姫矢との悶着の場面で、姫矢=ウルトラマンを指して「正義の味方」と呼んだのはエモいと思いました。自分の立場を悪役と認識しているのか、皮肉で言ってるのか、皮肉で言ってるのでしょうけど、「正義の味方」は強い語彙だと思うのでエモいと思います。

『ウルトラマンネクサス』第18話を観ました。

 前回に引き続き溝呂木と西条副隊長の過去が語られましたね。
 西条副隊長が行方不明になっていたのにはびっくりしました。和倉隊長と副隊長の回想を見るに、溝呂木と西条副隊長は怪獣との戦いにおいて必要なセンスを兼ね備えた戦友で同士、というものを超えた仲にも見えていたので(個人的な見解です)、副隊長もついに溝呂木の手に掛かって闇堕ちしてしまうのかと思ってしまいました。そんなことは無かったのですが、西条副隊長が溝呂木を撃った理由が「ビーストが憎いからよ」で恐れ慄きました。未だはっきりした理由は分かりませんが、副隊長は元同志であれ怪獣と同類ともとれるモノと化した溝呂木には容赦ありませんでしたね。溝呂木もある意味納得した様子で銃撃に倒れたようでしたし、怪獣や溝呂木よりも副隊長が恐ろしいものに見えます。
 一方で孤門隊員は西条副隊長捜索に加わるよう命令される程にもなり、成長したなあと思います。精神的に追い詰められる結果になったとは言え、励ましてくれた副隊長のために行動出来るようになったのはすごいです。今回は姫矢について何も知らない和倉隊長にウルトラマンのことを伝える役割も担いました。これがナイトレーダーとウルトラマンの良い連携のきっかけになれば良いのですが。
 しかし良いことばかりではなく、怪獣撃滅後に姫矢=ウルトラマンに銃を向ける西条副隊長のシーンがありました。西条副隊長はウルトラマンのことを怪獣の一種だと思っているふしがあるようですが、どうなるのでしょうか。
 次回も気になります。

『ウルトラマンネクサス』第19話を観ました。

 今回は姫矢と一般カメラマンの交流がすごく良かったですね!
 今回はいわゆる神回ではないでしょうか。自分自身が撮影した写真のために心に傷を負った姫矢が、その写真に励まされた一般カメラマンに助けられた展開に胸が熱くなりました。カメラマンだけに限った話ではなく、自分の為したことのために傷つけられることはよくありますが、しかしそれに元気づけられたり励まされる人もいるんですよね。何かを作る人間の一人として、わたしも励まされました。今も大衆には知られていない真実を姫矢は追い求めていると思い込んだ一般カメラマンは、次は自分がと怪獣の写真を撮りに行き、怪獣に捕食されてしまいましたが、彼のカメラは残りました。もしかしたら近くで目撃していたカメラマンの仲間はメモリーポリスに記憶を消去されてしまうかも知れません。しかしカメラマンの撮影した写真が、真実を追い求める人の手に渡ってくれるのを、願わざるを得ません。
 一方で西条副隊長の姫矢=ウルトラマンへの考え方はまだ厳しいものと言わざるを得ません。和倉隊長はウルトラマンに理解を示し、共闘を提案しましたが、「我々の目的は同じはずだ」の言葉に「では俺の目的は何か教えてくれ」と返されてしまいました。多分、和倉隊長はナイトレーダーとウルトラマンは怪獣退治をすることが目的だと考えているようですが、姫矢はそうではないのでしょう。以前、姫矢は「俺が得た光の意味を知りたい」と言っていましたが、それは目的ではないのでしょうか。
 何はともあれ、ナイトレーダーとウルトラマンが共闘しているとわたしが嬉しいので、成り行きでも構わないので是非これからも共同戦線を張って欲しいです。

『ウルトラマンネクサス』第20話を観ました。

 一般カメラマンの写真データが根来さんの手に渡り、個人的に救いのあった回でした。
 前回の感想で書いた通り、一般カメラマンは捕食されましたが、無事にカメラの写真のデータは根来さんに強奪される形ではありますが渡っていきました。根来さんは姫矢も認める通り、ナイトレーダーの関わる事件の真実を追い求める心は非常に強いので、これで無事に写真は生きるでしょう。カメラマンの仲間達もメモリーポリスによって事件の記憶は消されてしまいましたが、今まで培われてきたカメラマンとの友情や意思が受け継がれていくことを願ってやみません。出来れば根来さんや姫矢も無事で済めばいいのですが、それは次回以降の展開を楽しみにする他ないでしょう。
 孤門隊員は新兵器への搭乗を立候補、隊長もそれを認める程に成長していますね。今回はドラマ的な出番が少なめでしたが、次回以降もナイトレーダーのメンバーや姫矢との信頼を生かして活躍して欲しいです。
 とは言え姫矢の容態が心配です。ウルトラマンの用意した設備で身体の回復が図れるとは言え、最近は十分な体調で戦えていないようですし、左肩には前回以前からの傷があり、癒えていません。今回はナイトレーダーがメタフィールドに突入した時既にカラータイマーが鳴っていた状態でした。孤門隊員の台詞の通り、ウルトラマンは姫矢准という一般人が変身したものであり、ウルトラマンのコンディションは変身者の状態に大きく依存するようです。
 怪獣との戦いは無事に決着がつくのでしょうか。次回以降も楽しみです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?