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『ウルトラマンネクサス』を観ました。(第21話〜第30話まで)

凡例のようなもの

 以下の感想は視聴当時(2020年1月4日〜2020年3月10日)にふせったー(指定した箇所を伏せ字にしてツイート出来るツール。追加で長文も付けることが出来る)を使用してツイートしたものです。省略した句読点の追加や、語句の統一程度の推敲はしましたが、ほぼそのまま掲載しています。
今回は第21話から第30話までの分を扱いました。
 全体的にネタバレや、感想を読む方が視聴していることを前提とした内容です。まだ未視聴の方は、その点をご留意ください。

『ウルトラマンネクサス』第21話を観ました。

 姫矢の命懸けの行動にハラハラさせられる回でしたね。
 ウルトラマンのまさに命懸けとも言える攻撃で怪獣は撃破されましたね。前回とこの回でのメタフィールド内の戦闘により、メタフィールドの組成が判明しました。それによりメタフィールドはウルトラマンで出来ており、ざっくり言えばウルトラマンの命懸けの行動によって世界が救われていたことが証明されました。
 また、ウルトラマンの変身者である姫矢にとっても命懸けの回でもありました。彼は拘束され、初回に観たあの検査風景にも似た場所へ連れて行かれ、生命の危険がある実験に使われました。イラストレーターの「何故抵抗しないの?」という問いに、姫矢は自分の目的のために検査や実験に応じているとも取れるような反応をしていました。しかしやはり彼の身体は一般人のそれだし、危険だと思います。実際、話の終盤では実験によって姫矢の脈拍が0を示していました。このままではウルトラマンの危機です。大丈夫なふうには見えません。
 一方、一般カメラマンの魂が籠もった写真は、根来さんの手によって新聞記事になりました。しかし「木を隠すなら森の中」とも言うべき戦法で他社の与太記事の中に紛れ込まされてしまいました。真実の記事だと分かる人が居たのが何よりの救いでしょう。根来さんはよくわからない人々に匿われるようですが、安全は確保されるのでしょうか。また、新聞社の女性とは落ち合うことができるのでしょうか。

『ウルトラマンネクサス』第22話を観ました。

 一見温和そうに見える管理官の非人道的な部分を見た気がしました。
 前回から心配だった姫矢准が一命を取り留めましたね。
 姫矢が危篤に陥った時は心配になりましたが、多分姫矢の命が心配だったのは、視聴者であるわたしよりも、「責任は私が取る」と言ってビースト振動波照射テストを行った管理官のほうでしょう。管理官は姫矢が心肺停止状態になった途端に焦り出し、自ら電気ショックを行っています。その割に再度の振動波照射が成功し、姫矢に逃亡された時は悔しそうな表情を浮かべています。管理官は「私は職務に忠実なだけです」と言っていますが、姫矢を無事に手元に置いておきたそうな様子が見えるあたり、非人道的なまでに保身に走ってる部分があると思ってしまいます。
 一方で和倉隊長は、姫矢=ウルトラマンに恩義を感じ、彼の身を案じているあたりに人間らしさを感じます。和倉隊長は管理官の言う通り、職務に忠実かも知れませんが、任務遂行にあたって犠牲者を出さないように気を配っていそうです。そのあたりに管理官やイラストレーターと違うものを覚えます。
 孤門隊員も今回の姫矢の1件にショックを受けているようでしたね。新兵器にウルトラマンと同等の能力が加わるとは言え、姫矢の犠牲によって得られた能力ということで、素直には喜んでいる様子ではないようでした。しかし「これ以上、姫矢さんを頼るわけにはいかない」と決意を新たにしているようですし、姫矢のためにも新たな能力を存分に発揮して欲しいですね。
 しかし姫矢の体調は復活するどころか、イラストレーターに「あと一回変身すれば命を落とす」と忠告を受ける程に弱っています。女性記者の心配をよそに怪獣を倒しに向かってしまいましたが大丈夫でしょうか。溝呂木の暗躍も気になります。
 次回が楽しみですね。

『ウルトラマンネクサス』第23話を観ました。

 姫矢が決死の変身、根来さんと佐久田さんの前にその正体を明かしましたね。
 西条副隊長が弱った姫矢を逃したのは驚きでした。西条副隊長自身も、孤門隊員のどうして逃したかの問いに対して「私が撃つと思った?」と返しています。撃つと思いました。ですが以前に姫矢に対して銃を突きつけて以来、和倉隊長がウルトラマン=姫矢への理解を深めたことや、作戦中にもウルトラマンへの援護を繰り返していたこともあり、多分信用に足ると判断したのだと思います。けれど宇宙人や怪獣への根本的な不信と憎しみはまだ持っているようですね。これらの原因はこれから判明することはあるのでしょうか。気になります。
 一方で姫矢は根来さんの前で決死の変身を行い、自分の正体を明かし、根来さんの待っていた真実と言うべきものをその前に現しました。あの状況から言えば、根来さんが怪獣の現れる現場に来てしまった以上、変身もやむを得ないでしょうが、躊躇なく踏み切ったあたりに姫矢の戦いへの決意以上に根来さんへの信頼を感じてしまいます。自分も元ジャーナリストでカメラマンでしたし、真実を求める姿勢に対して共感するところがあったのでしょうか。
 ですが姫矢の体調もあってウルトラマンの調子も芳しくなく、近頃はジュネッスにも変身出来ていません。今回もアンファンスのままカラータイマーが点滅しています。次回はウルトラマンの完全復活はあるのでしょうか。楽しみです。

『ウルトラマンネクサス』第24話を観ました。

 姫矢と溝呂木の最終決戦でしたね! 姫矢は本当に死んだのでしょうか、再登場は無いのでしょうか、気になります。
 前回まさかのウルトラマンが磔にされるという驚きの展開で終わりましたが、無事に復活して良かったです。
 姫矢は回想の中で、「自分は人々の笑顔を撮りたかったのに、気付けば死の瞬間を撮っていた」「だからその償いの気持ちで、自分への罰の気持ちでウルトラマンとして怪獣を退治していた」「ボロボロになって孤独に死んでいくことを願っていた」と語っていました。ある意味で自殺行為のようにウルトラマンという活動を行っていたと考えますが、それはとてもつらいと思います。従来のウルトラマンとその変身者は、平和と秩序のために自ら、死ぬためではなく生きるために、を目的としてウルトラマンとして活動していたと思います。命懸けではありながらも希望を持って行っていたと考えるのですが、姫矢のそれは絶望の淵に踏み込んでいます。姫矢が周囲にウルトラマンという行為を行う目的は何かと訊かれて暈すようなことしか答えなかったのは、まさか「死ぬため」と言えなかったのもあるのではないでしょうか。
 そんな死の間際の回想でセラにウルトラマンの由来や、姫矢の撮影した写真が好きだったことを伝えられたことは、姫矢がこれから生きていく上で希望になったと思います。確かに今まで、姫矢は戦場で人々の死を撮影してきたかもしれません。しかし自身が言った通り、「過去は変えられない、でも未来は変えられる」はずです。その言葉の通り、これからも生きて、笑顔の写真をたくさん撮って欲しいです。
 ウルトラマンの戦いにおいても、久しぶりのジュネッスの姿は希望になりました。まさかアンファンスのコアにビームを撃ち込んだ時は、ダメージを喰らったような素振りでしたし、だめかと思ってしまいましたが、無事に復活して本当に良かったです。空中戦はかっこよかったですね。久しぶりなのもあって、オーバーレイシュトロームは感動的でした。
 最後は孤門隊員の前に姫矢が幻のように現れて去って行ってしまいましたが、その後はどうなったのでしょうか。姫矢が生きる希望を得たことですし、これからも元気に過ごして欲しいです。これからもどこかで、活躍していて欲しいです。

『ウルトラマンネクサス』第25話を観ました。

 今回はこれまでのプレイバック回でしたね。次なるウルトラマンへの示唆もあり、期待が持てます。
 今回は管理官をはじめとする組織高官達から孤門隊員らへの尋問がメインでした。管理官から孤門隊員へのウルトラマンについての質問はとても興味深かったですね。「姫矢准は目的を達せられたと思うか?」「ウルトラマンは消えたが、彼も共に死んだと思うか?」それらに対し、孤門隊員が私見とは言え希望を持って「目的を見つけ、達せられた」「彼はまだどこかで生きている」と答えられたのは良かったです。
 思えば孤門隊員が斎田リコを失い、失意の底から立ち上がるきっかけを与えてくれたのは姫矢の助力あってこそでした。「過去は変えられないが、未来なら変えられるかもしれない」という台詞は、孤門隊員だけではなく、視聴しているわたしにも希望を与えてくれました。孤門隊員は今回の言動を見るに、姫矢の失踪に関しては前向きに捉えていると思います。彼はきっと、これからも姫矢の与えてくれた力で前へ進んで行ってくれると確信します。
 また、姫矢准自身もこれをきっかけに自分の幸せを掴んでくれることを期待します。
 ところで管理官の口から西条副隊長の過去が語られたのは驚きでした。話して良かったのでしょうか。本人の口から執着たっぷりに語って貰ったほうが良かったのではないでしょうか。それはさておき、これはストーリーにおいて大きなカギになるとわたしは推測したので、これが将来的にうまく消化されることを希望します。
 次なるウルトラマンの姿も初お目見えしましたね。彼もまたナイトレーダーとうまく付き合えると良いなと思います。次回が楽しみです。

『ウルトラマンネクサス』第26話を観ました。

 オープニング・エンディングが新しいものに変わり、デュナミストもガラッと違う性格の者に変わりましたね。
 新しいオープニングでいきなりジュネッス・ブルーが寝っ転がったのでびっくりしました。そんなガラッと変わった明るい雰囲気に違わず、新しいデュナミストも姫矢准と違ったタイプの空虚を持つ者でしたね。一見して明るい、あっけらかんとした人物ですが、怪獣出現現場に際して当時の場所の記憶(?)を読み取ったり、科学に造詣が深かったりと、謎が多く考えが読めない面も持っていますね。ですが友人から見て意味不明なものを持っていたり、謎の数値を計測していたり、サラッと嘘か本当か分からない自分の出生の秘密を言ったりと、これはある意味、姫矢准よりも深い闇を持っていそうで怖いです。
 ですがもっと分からないのは、デュナミストを選ぶウルトラマンの意図です。新しいデュナミストの言動からして、デュナミストのことを全て知って、理解して選んでいるようなので、無作為に適当にというわけではないと思いますが、姫矢准と言い、今回のデュナミストと言い、人生に迷いを抱いているような人間を選ぶあたりに疑問を持たざるを得ません。怪獣とどうしても戦わざるを得ない役割を与える以上、もっと頼り甲斐のある者を選んだほうが、色々とサクサク物事が進みそうなのですが、どうなんでしょうか。
 次回予告ではデュナミストが自分に探りを入れる者達に様々なアプローチを掛ける様子が紹介されました。しかし孤門隊員に対しては後ろから掴み掛かっていたので、そこが不安要素です。わたしはウルトラマンと防衛隊の役割を担うチームとはある程度仲良くして欲しいと願っているので、ぜひ敵意を抱かないようにして欲しいです。

『ウルトラマンネクサス』第27話を観ました。

 ナイトレーダー所属である孤門隊員、メモリーポリスで監視者の瑞生とも打ち解けてしまった憐が恐ろしいです。
 前回鑑賞時に孤門隊員と新しいデュナミストである千樹憐が不仲にならないか不安だと書きましたが、その不安は早くも払拭されました。しかし打ち解けるどころか、質問攻めにして孤門隊員を戸惑わせるところに、憐のある意味子供らしい、恐ろしいところを見ました。あと、孤門隊員の「元レスキュー隊員」という過去が生かされる機会があって良かったです。憐に質問攻めにされて戸惑う場面は、今まで辛いことが多くあって弱気になっていた彼の大人なところを際立たせる貴重な機会でした。
 また、持ち前の子供らしさでメモリーポリスで監視者の瑞生にも話しかけてしまうところは、ある意味で憐の純粋で恐ろしさをも感じさせてしまう性格を表していたと思います。瑞生が記憶を消去する任務を請け負っていることを見抜いたりするところは、憐の好奇心の現れだと考えます。
 しかし、入管のデータベースが全てブロックされていたり、憐に関する用語をイラストレーターに訊いた途端に彼の目が泳いだりするなど、憐は謎が多すぎです。果てにはイラストレーターのコンピュータールームに現れたりするなど、憐の特殊性が際立ちます。更に千樹憐と孤門隊員の関わりを疑う西条副隊長の「新しいデュナミストが姫矢准のような人間とは限らない」という言葉が刺さります。
 千樹憐はどのような人間なのでしょうか。ナイトレーダーとは仲良くやっていけるのでしょうか。不安が募ります。

『ウルトラマンネクサス』第28話を観ました。

 ビーストとウルトラマンの本気の戦いが描かれましたね! アローレイシュトローム、かっこよかったです!!
 孤門隊員の深い観察眼と記憶力によって、千樹憐に関わる機密情報が解禁されました。それにより、憐が「プロメテウス・プロジェクト」によって生まれた、両親や家族を持たない「プロメテの子」であることが、データとイラストレーターの口から解き明かされました。まさかイラストレーター自らが孤門隊員の元へ出向き、秘密を明かすなんて驚きましたが、イラストレーターもこれまでウルトラマンという光の存在と関わってきた孤門隊員の実績を鑑みてのことか、あまり隠し立てはしませんでしたね。しかしいざ千樹憐本人のことになると「関わらないほうがいい」と警告を発してきたのは気になります。イラストレーター本人は憐とは「憐」「優」と呼び合う仲みたいですし、さらなる秘密を知っているようですね。孤門隊員によるナレーションでも秘密の存在が示唆されていますし、これからどう解き明かされていくのか、楽しみですね。
 また、千樹憐本人はメモリーポリスの任務として接近してきた瑞生にもあっけらかんとして接していますし、イラストレーター本人に対して「データ取ってもいいよ」として今の自分のことを記録や記憶関わらず残したいと思っているようですね。一方でウルトラマンとしての戦い方は捨て身で敵に立ち向かっていくスタイルで、今回のビーストは発射弾数が多いとは言え被弾の回数が多めです。生き様がまるで線香花火のようで、見ているこっちは落ち着けません。彼は自分の運命と向き合っているようですが、それらもこれから明かされていくのでしょうか。
 気になります。

『ウルトラマンネクサス』第29話を観ました。

 今回は以前登場した兄妹とメモリーポリスとの関わりが描かれましたね。
 今回は以前登場した、両親をビーストに殺害・利用された兄妹が登場しましたね。あの事件が瑞生の初任務だったことが明かされ、瑞生がどうして「悪い夢を見ないように」祈るのかが分かった気がしました。あの事件でりこちゃんの消したい記憶だけが残ってしまい、悪い夢にうなされるようになってしまったのが、瑞生にとっても深く刺さったのだと思います。だからこそ記憶が消されることで、もう二度と、被害者が悪い夢を見ないように、祈っているのだと感じました。メモリーポリスの活動は、ナイトレーダーに入隊したての孤門隊員の視点で描かれたこともあり、真実を覆い隠してしまうという面から悪い印象があったのですが、ビーストに関わった人間の精神へのダメージを考えると、必要な活動なのかも知れないと思ってしまいますね。なのでビーストが出現した時に、丁度いいタイミングでウルトラマンがビーストをメタフィールドへ誘導したのは、視聴者としても安心しました。今回の事件を経たことで、りこちゃんがもう二度と悪い夢を見ないことを祈るばかりです。
 一方で、溝呂木が記憶を失った状態で再び現れるということが起きました。間もなく溝呂木は捕縛されたようですが、これからどうなっていくのでしょうか。西条副隊長との仲はどうなるのでしょうか。アンノウンハンドとの関係はあるのでしょうか。
 気になります。

『ウルトラマンネクサス』第30話を観ました。

 千樹憐が自分の出生の秘密を全て知って、まだ見ぬ運命に立ち向かっているのが辛いですね。
 いきなり戦闘シーンが始まったのでびっくりしました。前半では数話に渡って同じビーストが登場し、何回も戦闘を重ねていく印象でしたが、最近の戦闘は一話完結ですね。全体の話数も残り少ないみたいですし、あと何回アローレイシュトロームが見れるか、ワクワクと不安が織り混ざった気持ちでいます。最後までネクサスの戦闘シーンをしっかりと目に焼き付けていきたいです。
 孤門隊員はイラストレーターに「これ以上千樹憐に近づくな」と警告を受けた後も、彼と会っているようですね。やはり共に戦うウルトラマンのデュナミストということで、憐のことは知っておきたいと思っているのでしょうか。
 それにしても、千樹憐が自分の出生の秘密をしっかり全部知っているのには驚きました。憐はまだ未成年みたいですが、アカデミーでは思春期の頃には「お前達は優秀なDNAフラグメントを組み合わせて作られた、ハイブリッドな子供なんだよ」と教えるということでしょうか。人間としてもあまり成熟しているとは思えない年代の青年に向かって説明するにはかなりハードな内容だと思うんですが、それを支えられるだけの知識や能力や度量を持ち合わせた人間をアカデミーは用意しているということなんでしょうか。そうだとしたら、かなり優秀な機関ではないでしょうか。
 そして、その出生の秘密をしっかり理解して、それでもアカデミーを飛び出して、ウルトラマンとして運命に立ち向かっている千樹憐の精神力はすごいと思います。千樹憐を知った当初は抱えている空虚が大きすぎて怖いと思ってしまいましたが、なんとなく、姫矢准よりも安心できそうな気がします。ただ、ウルトラマンが光を与えて戦いの使命を持っている最中ではあるのですが、それでもちゃんと戦っていけると信じています。
 一方で、ナイトレーダーではウルティメイト・バニッシャーが撃てなくなったことへの疑念が深まりつつあり、メンバー各員が秘密を抱えていることを示唆するような表現がありました。これから彼らはどうなっていくのでしょうか。最後まで皆がチームとして役割を全うしてくれることを願っています。

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