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『ウルトラマン』(初代)観ました。(第11話〜第20話まで)

凡例のようなもの

 以下の感想は視聴当時(2019年12月2日〜2020年2月21日)にふせったー(指定した箇所を伏せ字にしてツイート出来るツール。追加で長文も付けることが出来る)を使用してツイートしたものです。省略した句読点の追加や、語句の統一程度の推敲はしましたが、ほぼそのまま掲載しています。
 今回は第11話から第20話までの分を扱いました。
 全体的にネタバレや、感想を読む方が視聴していることを前提とした内容です。まだ未視聴の方は、その点をご留意ください。

 『ウルトラマン』(初代)第11話観ました。

 不思議な石の怪獣・ギャンゴが登場したいたずら回でしたね!
 今回は宇宙から飛んできた不思議な石がキーアイテムでした。
 不思議な石が機密扱いにならず、公の場に発表されたのはさておき、石でいたずらばかりを繰り返していた男は何がしたかったのでしょうか。男自ら言っていた通り、あの石さえあれば大金を手にするなり出来たはずです。更に盗む時の手段は用意周到に計画されたものでした。なのに、大金を手にする、贅沢をするなどのことに乗り出す前に石を怪獣に化けさせ、いたずらをさせるのが、よく分かりません。
 また、ウルトラマンと怪獣の戦いはお互いに動きがコミカルでした。怪獣はいたずら目的で生まれたので動作が駄々をこねる子供のようで可愛らしさすらありました。それに付き合うウルトラマンも、怪獣が石から生まれたので、その効力が切れるのを待てば良いというのがあったとは言え、怪獣で跳び箱をしたりと、冒頭の子供達の遊びのような雰囲気がありました。
 そして今回は何気にウルトラマンが2回変身・登場しましたね! ナレーションによって「ウルトラマンの手によって石は宇宙の彼方まで届けられた」と紹介されましたが、ウルトラマンは自力でどこまで飛んで行けるのでしょうか。地球に来る時は宇宙船に乗って来たらしいという描写があったので、自力だと限界があると思うのですが。
 またハヤタ隊員が「これはウルトラマンに宇宙へ持って行って貰ったほうがいい」と言って出ていく時にフジ隊員が「わたしも行く」と言い出した時はヒヤヒヤしましたが、無事にウルトラマンの正体が明かされずに済みました。これから明かされることはあるのでしょうか。

『ウルトラマン』(初代)第12話観ました。

 ミイラ、そして怪獣・ドドンゴとの戦いが描かれました。科特隊大活躍で好きな回です。
 今回は7000年の眠りから醒めた奇妙なミイラとそれと深い関わりのある怪獣が登場しました。
 ミイラの生け捕り、怪獣・ドドンゴとの戦いと、科特隊の活躍が多く描かれました。特にドドンゴとの戦いではイデ隊員が発明したバリアーマシンが使用され、アラシ隊員の活躍を助けました。イデ隊員はジラースとの戦いの回でもバッジ型の通信機を女性のピンで修理するなどしていましたね。『ウルトラマン』では怪獣と戦う科特隊の面々の個性もばっちり描写されており、好きです。
 今回のウルトラマンはムラマツ隊長がハヤタ隊員に作戦を指示、それに沿うような形で登場しました。科特隊など防衛隊とウルトラマンが協力して戦うのが観たかったので嬉しいです。それにウルトラマンが怪獣でロデオをするのがコミカルで笑ってしまいました。とは言え今回は科特隊が既に弱点を攻撃してしまった後だったので、ウルトラマンは止めを刺すだけでした。また次回の戦いも楽しみです。
 ところで前回に引き続き、ハヤタ隊員の正体がウルトラマンであることへの疑惑が持たれる描写がありました。イデ隊員がハヤタ隊員のことをウルトラマンではないかと疑うのはこれで2回目ぐらいだと思うのですが、イデ隊員が真実に迫るとかあるのでしょうか。これからも楽しみです。

『ウルトラマン』(初代)第13話観ました。

 怪獣ペスターとの戦い、そしてオイルタンクの大火災との戦いが描かれました。
 石油を食糧とする怪獣ペスターの被害よりも、ペスターとの戦いの結果引き起こされた大火災のほうが大変な回だったように思われます。戦い自体も殆ど科学特捜隊の力だけで行われ、オイルタンクの爆発炎上のほうが印象に残っています。ウルトラマンのペスターとの戦いも最初の最低限の光線の撃ち合いだけで終わってしまいました。
 今回は科学特捜隊の中でもイデ隊員がクローズアップされましたね。日頃科特隊の中でもムードメーカーの役割を果たしている彼が、科特隊としての仕事と責任について考えさせられているのは印象的でした。自分を責めるイデ隊員に対して「隊員ひとりの責任は科特隊皆の責任」「きみは立派な科特隊の一員だ」と励ますムラマツ・キャップは良い隊長だと思います。
 そして何より、ウルトラマンの新技・ウルトラ水流が披露されましたね! 怪獣だけではなく、街の危機ともなれば消火活動にも尽力するウルトラマン、格好良いですね。これからもウルトラマンの活躍に期待が高まります。

『ウルトラマン』(初代)第14話観ました。

 今回は怪獣ガマクジラvsウルトラマンというよりも、vsフジ隊員という感じでしたね。
 今回はフジ隊員、というよりも、女性の真珠に対する執着がクローズアップされた回だった気がします。登場した女性陣は、フジ隊員やモブの女性も含め、皆真珠のアクセサリーに対して興味津々でした。夜の海に佇むガマクジラに対して伏して叫ぶフジ隊員には恐れすら感じました。怪獣ガマクジラはそんな女性の真珠への執着に対抗して現れた存在だったのではとも思います。
 そんなガマクジラに対する科学特捜隊の攻撃は熾烈を極めました。最近の回の中では手数が最も多かったのではないでしょうか。網でガマクジラを空中に掬い上げた時は、科特隊の飛行機のパワーに圧倒されました。また例の如くハヤタ隊員が危険に晒されましたが、彼はウルトラマンだから大丈夫だろうという嫌な安心感がありますね。
 ガマクジラとウルトラマンとの戦いは一瞬でしたが衝撃的でしたね! ロケットで飛ばされたガマクジラが反転してウルトラマンのほうに向かって行ったと思ったら、ウルトラマンと正面衝突するように止めを刺されるとは。思わず驚愕して叫んでしまいました。こんな衝撃的展開があるからウルトラマンはやめられませんね。次も楽しみです。

『ウルトラマン』(初代)第15話観ました。

 子供の描いた絵が実体化した怪獣ガヴァドンとの戦いが描かれました。
 登場した怪獣は子供が描いたものだったとは言え、本来は特殊な宇宙線だったと思います。怪獣自体は放置して置けば無害なものでしたし、対処もイデ隊員の言う通り、夜のうちに元となった落書きを消してしまえば済むはずでした。しかも怪獣を退治したとしても、宇宙線が降り注ぐ限り、第二第三の怪獣が現れる可能性があり、根本的な解決にはならない。今回は特に考えさせられるテーマだったと思います。
 ウルトラマンの戦いも今回初めて応援を受けられなかったと感じました。いつもはホシノ少年を始め、子供達のヒーローでもあったウルトラマンが応援を受けていましたが、今回の怪獣は子供達が描いたもので、子供達の夢そのものみたいな存在でした。戦っている最中もずっと子供達のウルトラマンを制止する声が聞こえていました。結局ウルトラマンは怪獣を終始投げ続けるにとどまり、最後は宇宙へ送り出すことになりました。子供が味方でないと、ウルトラマンは一気に苦境に立たされる気がします。

『ウルトラマン』(初代)第16話観ました。

 バルタン星人の再登場、そしてイデ隊員大活躍の回でしたね!
 科学特捜隊が宇宙に行くというわくわくする内容の回でしたね。ビートルのエンジンを付け加えるだけで宇宙にも行けてしまうという驚きの性能と、パワーアップが注目のポイントだったと思います。もうすっかり準レギュラーとなっているイワモト博士の実力が発揮されていました。最後に宇宙へ取り残された科特隊員を助けにフジ隊員やホシノ少年と共に現れた時は、冷静な人物だと思っていた博士の熱いところを見れた気がして良かったです。博士にはこれからも科特隊の愉快な仲間達と共に活躍して欲しいです。
 またイデ隊員の発明も大活躍しました。全宇宙語の翻訳機はバルタン星人との通信で役立ちましたし、新しい銃はイデ隊員の独壇場を支えました。イワモト博士は冷静に理詰めで事を進めるタイプの学者ですが、イデ隊員は面白そうなことをじゃんじゃんやるタイプの発明家に見えます。いつか二人の合作が見れると嬉しいですね。
 そして今回もウルトラマンの新技・八つ裂き光輪が登場しました。スペシウム光線を跳ね返す装備を取り付けたバルタン星人に対する対抗策になりましたが、やはり敵が真っ二つになる様は衝撃的です。
 ところで今回ハヤタ隊員はビートルの中で変身を行ったようでしたが、正体はバレませんでしたね? ムラマツ隊長が目を反らした一瞬の空きを突いたということでしょうか? 冷静な性格に見えるハヤタ隊員ですが、時々あらゆる意味で無茶をするので心配になりますね。

『ウルトラマン』(初代)第17話観ました。

 四次元怪獣ブルトンによる怪奇現象が楽しい回でした!
 今回は怪獣ブルトンと元となった隕石が起こす様々な怪奇現象が楽しかったです。ドアが幻想的な世界に繋がったり、無限に続く階段が現れたり、重力が滅茶苦茶になったりと、観ていて飽きません。作っている側も楽しかったろうなと思っています。
 怪獣との戦いもそんな怪奇現象の延長のような感じがしました。戦車や戦闘機が消えたと思えば、入れ替るように戦車が空を飛んだり、戦闘機が地を這ったり、実際は被害甚大なんでしょうけど、傍から観ているといたずらのようです。ウルトラマンも重力か念力かで思い切り振り回されたり、地中へ埋められそうになったり、まともに光線が撃てるかおっかなびっくりしていました。
 そんなおかしな状況の中、まともな働きをしたのはホシノ少年でしたね。被害者に聞き込みに行ったり、フジ隊員に警告を与えたりと、子供の立場ながらよく立ち回っていたと思います。最後に特捜隊の制服を着ていましたが、彼も一員になったということでしょうか。今後の活躍が楽しみですね。

『ウルトラマン』(初代)第18話観ました。

 ザラブ星人と彼の扮するニセウルトラマンとの戦いでしたね!ウルトラマンの偽物ということでちょっと胸アツでした。
 サブタイトルが『遊星から来た兄弟』ということでしたが、ザラブが兄弟という意味だからそのタイトルだったのですね。兄弟と名乗っているからこそ地球人に対して友好的に接して来ていましたが、「私のほうがずっと兄だがね」と上から目線でモノを言う通り、結局は地球侵略目的だったのがちょっと残念でした。ですが「地球には科学特捜隊とウルトラマンがいるから侵略できない」と言って地球人のウルトラマンへの不信感を煽ったり、科特隊にウルトラマンと戦わせようとしたのは巧妙だったと思います。中でも早くにハヤタ隊員をウルトラマンだと見抜き、彼が単独行動しているところを捕えたのはすごいことだと思います。宇宙人には宇宙人同士でしか分からない気配があるのでしょうか。
 前回でホシノ少年が科特隊の一員になっていましたが、今回も大活躍でしたね。大人の話し合いからこっそり抜け出し、ハヤタの監禁されている部屋へ忍び込むのは、大人のしがらみに束縛されない子供ならではの行動だと思います。だからといって科特隊の大人達の言うことを聞かないわけではなく、重要な場面ではちゃんと指示を聞いているのは良い子の見本みたいな感じがします。これからも子供らしく活躍して欲しいです。
 そして今回はニセウルトラマンとの戦いが胸アツでしたね。ニセウルトラマン、ウルトラマン本人とは目の形が少し違うんですが、形が丁度いい感じに悪者感があり、そしてカッコいいです。ニセウルトラマンとの戦いはすぐにスペシウム光線を浴びせられたことで、すぐにザラブ星人との戦いに移行するんですが、ザラブ星人との戦いもカッコよく、空中で掴み合い取っ組み合いの戦いがあるのが良いですね。空中戦が見れて楽しかったです。

『ウルトラマン』(初代)第19話観ました。

 2体の怪獣が戦う、まさに怪獣プロレスといった内容でした。
 はるか古代の超文明が液状にして封印した2体の怪獣、アボラスとバニラが復活するという内容でした。2体は「野生の本能で2体同士で戦って欲しい」という博士の望み通り、オリンピックスタジアムでぶつかります。わたしは『ウルトラマン』に怪獣プロレスを感じながら観ているのですが、今回はまさしくその通りでした。アボラスとバニラは取っ組み合い、ブレスを吐き合った結果、アボラスが泡まみれになって溶解してしまいました。
 人間にとってはその後が大変で、博士までもが光線銃を手に戦う展開になりました。まさか非戦闘員であるはずの博士までもが武器を手にしているのが驚きでした。
 ウルトラマンとバニラの戦いも大変なものでしたね。バニラのブレスでウルトラマンが泡まみれになった時はどうなるかと思いましたが、溶解しなかったところはさすがウルトラマンです。
 今回は久し振りにウルトラマンの勝利を喜ぶ大人達が見れたのが嬉しかったです。

『ウルトラマン』(初代)第20話観ました。

 高原竜ヒドラが登場しましたが、今回初めてはっきり怪獣を退治しなかった回ではないでしょうか。
 今回は国道87号線でひき逃げされて亡くなった少年が描いた高原竜ヒドラが登場しました。ヒドラは少年の無念を晴らすかのように国道87号線で自動車を襲い、ウルトラマンと戦うのですが、ウルトラマンは初めて怪獣を退治しませんでした。科特隊員達も言っていましたが、やはりヒドラは少年の化身のようなもので、ウルトラマンにもヒドラの背中に乗る少年の霊が見えていたのだと思います。
 以前、子供達が描いた落描きが具現化したガヴァドンが登場した時も、完全に殺すことはせず、宇宙に追い出すに留めていました。しかし大人がいたずら目的で具現化させたギャンゴの時は容赦なく相手をしています。ウルトラマンは正義の味方で子供達のヒーローという位置付けなので、子供の夢が形になったような怪獣には甘いのでしょうか。
 とは言え戦い自体は大変なもので、変身以前にハヤタ隊員が負傷してしまっていたので、そのせいかウルトラマンも途中で気絶したように見えたり、防戦一方だったように思えます。こういう変身者の体調がウルトラマンに影響するの好きです。
 また次回も楽しみです。

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