[CADソフトウェアの違法コピー 事件]福岡地方裁判所小倉支部が、小倉市所在のメーカーによるオートデスク社製品の無許可複製事件について証拠保全決定に基づく検証実施

職場で違法ソフトを発見しても、報告をためらってしまうこともあるでしょう。 ここでは過去にBSA違法ソフト窓口を通して通報され事件化されたケースをご紹介致します。

BSA | The Software Alliance(本部:米国ワシントン D.C.、以下 BSA)は、福岡地方裁判所小倉支部が、小倉の製造業がオートデスク製 CAD ソフトウェア違法コピーをした疑いがあると認め、同社の PC に対してオートデスク製 CAD ソフトウェアのコピーと削除の確認手続きを行ったことを発表しました。

2022年1月28日、福岡地方裁判所小倉支部は、BSA会員企業であるオートデスク株式会社からの申し立てに基づき、相手方である小倉の製造業に対して証拠保全手続を実施しました。

BSAは、相手方がCADソフトウェア違法コピーしているという具体的かつ詳細で確実な情報を申立前に入手しており、相手方は業務上CADソフトウェアを使用する必要性があると考えられるものの、オートデスクのソフトウェアの登録はなされていませんでした。そこで、オートデスクは証拠保全の申し立てを行い、裁判所はオートデスクの申し立てを認めたものです。

裁判所は、類似の海賊版事件の証拠保全手続の判例に従い、オートデスクが提供したスクリプトプログラムを用いて、相手方のPCにおけるオートデスク製品のコピー状況や履歴を調査することを認めました。 裁判所による検証手続きの結果、相手方のPCには複数のCADソフトウェア違法コピーされた非正規オートデスク製品が存在し、BSAが相手方に調査を依頼した直後に多くのオートデスク製品を削除した履歴があることが確認されました。

【BSA | The Software Allianceについて】
BSA | The Software Alliance (BSA | ザ・ソフトウェア・アライアンス)は、政府やグローバル市場において、世界のソフトウェア産業を代表する主唱者です。BSAの会員は世界で最もイノベーティブな企業で構成されており、経済を活性化させ、現代生活を向上させるソフトウェア・ソリューションを創造しています。ワシントンDCに本部を置き、30カ国以上で活動するBSAは、正規ソフトウェアの使用を促進するコンプライアンス・プログラムを先導し、技術革新の推進とデジタル経済の成長を促す公共政策を提唱しています。

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