【MLB】BondsとClemensは時代選考でも殿堂入りならず【Short】

12月4日,ベテランズ委員会は今年度の殿堂入り選手を発表。かつてBBWAAでの殿堂入りを果たせなかったFred McGriffが有権者16名中16名の満票を獲得し,栄誉あるクーパーズタウン行の切符を手にしました。
一方で,2022年1月末のBBWAA選考で10度目の落選となったBarry BondsRoger Clemens,Curt Schillingが登場したものの,いずれも75%のラインである12票を獲得するに至らず,再落選となっています。(Rafael Palmeiroもひっそり落選)
彼ら1988年以降に活躍したToday's Game Eraの選手が次に被投票の機会を得るのは2024年12月になるとみられており,その時の候補者として再登場するかが見物ですよね。

今回注視したかったのが,BBWAA(全米野球記者協会)で失格となったBonds&Clemensの両名が,殿堂入り選手や球団の現役エグゼクティブらで構成されるベテランズ委員会でどのような裁定を受けるかということでした。

結果は共に4票未満(詳細不明)ということで,ここでも”ステロイド時代の悪漢”というイメージは消すことはできなかったでしょうか。委員の構成を見ても決してフリンジなどではなく,Greg MadduxやFrank Thomasといったステロイド時代を生き抜いたクリーン選手も含まれていることから,彼らの裁定がBBWAAよりも説得力のある結果であることは認めざるを得ません。(もちろんこの2人が揃って彼らに投票していた可能性もあるけどね)

ここにきて「ミッチェル・レポート」を読み進めていますが,これを読む限りBondsとClemensのクーパーズタウン入りを許すことはなかなか難しそう。同報告書に記載のKen Caminitiの証言を見ても,1990年代後半にドーピング剤を使用していた選手が一定の”罪悪感”を有していたことは明らかですし,規制前であっても薬物を使用した倫理感の欠如は斟酌すべき。
そもそもBondsらGreg Andersonに師事した選手は”2003年の尿検査までに,当時は検出できないヒト成長ホルモン(hGH)への使用に切り替えていた”という悪質さを有していました。これはJason Giambiが一番最悪のやり方をしてましたけどね。こいつ槍玉にあがらないけどステロイド時代屈指のバッドガイでしょ。何を思って野球ゲーム”The Show”はGiambiをレジェンド選手として登場させたのか・・。Tatis Jr.の件では同情したけどよくよく考えたら身から出た錆やね。

構想段階ですが,ミッチェル・レポートのほかにMarvin Millerの自著もぼちぼち読み終えてから,所感を垂れ流すTwitterスペースでもやろうかと思っています。視聴者参加型にして質問や見解があれば聞きたいな~的なことを考えています。やるときは是非聞きに来てね😳

ほんじゃまた✋

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?