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ブライドルレザーのミニウォレット。

ども!BRUSHの長谷川です。

新たにメンズのミニウォレットをリリース致しました。

BRUSHの定番レザーであるブライドルレザー×マルゴーレザーのワイルドな組み合わせ。
今回は二つ折り財布よりも、よりコンパクトなサイズの物をお作りしました。

こちらの記事ではミニウォレットの使い勝手やサイズ感、エイジング(経年変化)の様子など、より詳しくお伝えできればと思います。

・ブライドルレザー×マルゴーレザー

革は、BRUSHで定番として扱っているブライドルレザーとマルゴーレザーの組み合わせです。

左がChocolate × Topo
右がNavy × Brown
となります。
Topoはグレーです。


こちらのブライドルレザーの特徴ですが、まず1つはベンズ(背中)の部位を使用しているということ。
牛革の部位の中でもベンズは最も筋繊維の密度が高く、強い強度を持ちます。
革靴のヒール部分にもベンズが使われるなど、その強度は折り紙つきです。


2つめは、たっぷりと擦り込まれたブルーム!
ブルームの量にはもちろん個体差がありますが、こちらのブライドルレザーは様々なタンナーさんのブライドルレザーと比べてもブルームの量が多いです。

これは、フィニッシュを日本の職人の手によって行っているためでもあります。
手作業にて丹念にブルームが擦り込まれているため、手で触っていてもなかなか落ちません。ゆっくりと進むエイジングをお楽しみ頂けます。

内装のマルゴーレザーはイタリア「Virgilio Conceria Artigiana」社のショルダーレザーとなります。
「スクラッチ加工」という技法で革の表面に弧を描くような傷をつけておりますが、これは野生動物の皮膚についた傷を表現しております。
エイジングはとても早く、いわゆるヌメ革のように、使用していくとみるみるうちに色が変化していきます。

ブライドルレザーとの色のコントラストも美しいです。

・サイズ感と、細部の仕様について。

まず大きさですが、88mm×98mmです。
一般的な二つ折り財布が100mm×110mmくらいですので、それよりも小さなモデルとなります。
小さな長谷川の手にもすっぽり収まり、ポケットにも容易に入ります。握り心地はとても良いです。

厚みは自然に計って25mm前後。
何も入れていない状態で手で潰すと15mmほどです。
100円玉を10枚、カードを5枚、紙幣を5枚入れた状態で25〜30mmです。これは一般的な二つ折り財布と同じくらいとなりますので、厚みに関しては二つ折り財布と同等と考えて良いかと思います。
ミニウォレットのデメリットとして気がついた点は、小銭入れが小さい分、多くの小銭を入れると小銭同士が重なるためお財布の厚みが増しやすいです。小銭は15枚前後でキャッシュレス気味に使うのが良いでしょう。

・そしてこのお財布のポイントは、隠しポケットのギミック感。見開きの2つに加えて3つの隠しポケットがついております。
1つ1つ見ていきましょう。

①小銭入れの中
1枚収納できるポケットがついてます。
コンパクトさにウェイトを置いているため、正直取り出しがそこまでしやすいかと言われると頷けません。
しかし試行錯誤の結果、カードが取り出しやすい位置にくるように底を縫って浅くする事により、問題なく出し入れができるようになりました。

②小銭入れの裏
わかりやすいようにカードを浅く入れてますが、実際は頭まですっぽり入ります。

③カード段の裏
こちらも実際は頭まですっぽり隠れます。
どのポケットも取り出しがとても快適!というわけではないですが、レジでモタモタしないくらいには容易に出し入れ出来るかと思います。

長谷川も頻繁に使うカードは2段のカード段へ、その他のカードは①②③のポケットに入れております。ポイントカードを②に入れてますが、レジでも割とスムーズに出せてます。

そしてちょっとしたこだわりポイントですが、大切にしていること。
札入れの中にもマルゴーレザーが貼ってあります。吟面とか銀面と呼びますが、革の表革って一番強度があります。
つまり裏地にも表革を貼ることで、丈夫で長く使える仕立てになります。

他にも長く使用して頂く事を考え、小銭入れのホックは磨耗した際に交換ができるようになってます。
Brownはシルバー、Topoには真鍮がついてますが、変更も可能ですのでご相談下さい。

・エイジングの様子。

最後に、ブライドルレザーとマルゴーレザーのエイジングをお伝えするために、試作品を1ヶ月ほど使ってエイジングのサンプルを作ってみました。

まだ日が浅いのですが、ブルームが落ちて革の色味がはっきりと出てきました。わずかに艶も出てきまして、これからさらに色味が濃くなり、艶が増してくるかと思います。
ちなみにChocolateは赤みの強いブラウンです。

続いてNavyのエイジングの様子。
こちらも使用1ヶ月。ネイビーはチョコレートよりも変化が少しわかりにくいですが、わずかに色が濃くなってます。鈍い光沢も出てきまして、角も落ちて丸みを帯びてきました。

こちらは内装のマルゴーレザーのエイジング。
卸して速攻でペットボトルの水滴による水ジミをガッツリ作り、「サンプルとしてお見せできるのか!?」と疑問に思っておりましたが、クリームを塗ったら馴染みました。

Brownは一般的に「ヌメ革」と呼ばれるようなエイジングを起こします。
色味が濃くなり、艶が増し…。どら焼きのような色味です。

こちらはTopo。Brownよりも色味の変化がわかりにくいですが、小銭入れの蓋の部分などは濃くなってます。
今後はより濃いグレーに変化していくかと思います。こちらの色味も渋くてかっこいい。


ちなみに綺麗にエイジングを進めるコツですが、長谷川のように水ジミを作らないように気をつける事と、もう1つはクリームを1つ用意しておくと良いです。


クリームはコロニルのシュプリームクリームデラックスの無色をおすすめ致します。できれば一緒にご購入下さい。Amazonで1,000円くらいです。

あ、でも最初の半年〜1年くらいは革の色味が変わるのでクリームを塗らない方が良いです。
お手入れ方法に関しましては過去の記事をご参照下さい。
お手入れHow to 〜


以上となります!
ミニウォレットはカラーオーダーも承っておりますので、まずはストアよりお気軽にご相談ください。
それでは。

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