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Kドラマ『アンナチュラル』20231019

不自然な死は何があっても許さない。死と向き合うことは、過去じゃなく、未来にある生と向き合うため。

法医学による死体解剖という暗く地味な上に、社会的にもあまり意味がないように思える題材を、整った物語構成と最高に変わってるキャラクター作りで極上のサスペンスエンタメに仕上げた傑作だった

単発のわかりやすい法医学サスペンス物語に、中堂が抱える秘密「赤い金魚」のサスペンスが長い軸で絡んでいるのが、見飽きず、離れられなくなる。

自分は特に3話が好きで、
女性軽視×法廷エンタメをベースに最新技術によって新たに見つかった証拠について解明を進めていく物語。
女性軽視で腕は一流の検事烏田にミコトがコテンパンにされ、証拠立証のためにあえて"女性らしく感情的に"事件の調査には向き合うのだが、その烏田との2回戦ではミコトは自分で法廷には立たず、圧倒的に男臭く自分の道理で動くクソ野郎の中堂を法廷に立たせて大勝利を収める。

これが「試合に負けて勝負に勝つ」というか「逃げるが勝ち」というか、女性対男性の勝負には負けるが、法医学による正しさで勝つ、
こういうのなんていうんですか?逃げるが勝ちなのに逃げてない。
スカッとさせてくれるエンタメを見せられた。

オリジナル脚本の頂点を見せられた気がする。

K

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