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あのたび -SIRIMAU号でスラウェシ島マカッサルへ-

 前日からフローレス島のらララントゥカに泊まっている。まだ下痢気味だ。翌日からの長距離船移動までに治ればよいが。

 昨日行ったPasar(市場)へ行くがナタデココ屋はなく売り子の彼も居なかった。14時にはほぼすべての店が閉店していた。Pasarは朝活気がある市場なのだろう。日差しが強く暑いので宿で昼寝。夕方起きてスーパーらしき所でトイレットペーパー1ロール、水2L、チップスなど買う。

 翌朝5時に起きて港へ。6時発のはずの大型客船SIRIMAU号は7時半に来る。

 インドネシアでは国営船会社ペルニが全土に船を走らせている。が、あまりにも国土と海が広いため就航周期は2週間に1度という港が多い。今はどうかわからないが20年前の当時はそうだった。
 なので船が来る日は港の周りがお祭りのように屋台が立ち並ぶ。乗り降りする客を相手に商売するためだ。そこでボクはCRISPY(揚げ豆腐)3000RpとMOLEN(揚げバナナ)2000Rpを食べる。

 船移動は長く、次いつ食べられるかもわからないのでお腹をいっぱいに満たしておいた。船では食事が出るらしいが期待はできない。

 SIRIMAU号は、以前に乗ったWILIS号よりも新しめでゴキブリも少ないし、めしもうまかった。WILIS号での食事は凹凸のついたアルミ板のようなものにぐちゃっとした何かが載っていた感じでまるで監獄の食べ物のようだった。それに比べSIRIMAU号はソトアヤムという鶏肉入りスープ麺が2回支給された。
 どちらも一番最下位の3等クラスのチケットを買ったはずだったが。これは船のコックによる違いだろうか。

 ただ船内の席は後尾部分でエンジンに近いのか妙に暑い。外のデッキに出てベンチで寝た。荷物を枕にして。多少盗難が心配だが腕にリュックの持ち手部分を巻いていれば大丈夫だろう。

 途中、船員が避難救助訓練をしていた。意外としっかりしているんだな。

 翌朝7時。約24時間かかってスラウェシ島(Sulawesi)のマカッサル(Makassar)に到着。思ったより早かった。

 スラウェシ島は地図上で見ると、英語の「」の形をした大きな島。インドネシアで4番目の大きさとのことだ。観光としてはあまり人気がない。

 名物はマルキサジュース(パッションフルーツを絞ったもの)とのことだ。一瓶5000Rpとのことだったが、コップ一杯だけ1000Rp(≒14円)で飲んだ。見た目はオレンジ色でより甘く濃厚なオレンジジュースという感じ。

 歩いて宿を探しLegend Hotelのドミトリー15000Rp。シャワーが快適。

インドネシアルート

(つづく)


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